学習のツボ」カテゴリーアーカイブ

地形図のポイント

最近は地形図の問題が増えてきました。国土地理院のホームページでも、地形図は見られるし、またデジタルの処理が簡単になってきたので、やはり問題になるのだと思うのです。最近の問題を見ていて、よく出題されるポイントを。

1)2万5千分の1の地図か、5万分の1の地図か?

A地点とB地点の距離は4cmありました。この間の実際の距離は何mですか。

という問題があったとしましょうか。多くの問題が2万5千分の1の地図なので、4×25000÷100=1000mと答えを出してしまいそうですが、実はたまに5万分の1の地図も出ているのです。

2万5千分の1の地図か、5万分の1の地図化の判断は等高線の間隔です。2万5千分の1の地図の場合計曲線の間隔が50m、主曲線の間隔は10m、5万分の1の地図は計曲線の間隔が100m、主曲線の間隔は20mです。

例えば図の地図は200mと300mと数字が入っている計曲線が100m間隔になっていることがわかるので、5万分の1の地図です。計曲線の間には4本の主曲線があるので20m間隔になっていることがわかるでしょう。

この地図で4㎝の距離は、4×50000÷100=2000mになることになります。

2)最高点は何m?

計曲線や山の頂上には数字が入っているので、比較的最高点を探しやすいのですが、数字が入っている最高点を出題する学校はあまりないでしょう。最高点が何mといっている以上、数字がなくて等高線で判断しろ、と言っているようなものなので、これを考えておかなければなりません。

例えばこの図で、最高点は389mだろうと考えがちですが、実はそうではありません。

389mの下の主曲線が380mです。するとその下が360mですが、その線を上にたどっていくと、さらにその上の主曲線があり、結局図の中では460mの等高線があることがわかります。したがってこの図の最高点は460mであるということがわかります。当然地図には数字が入っているのですが、問題の制作上これを切って、問題に出すわけです。

地形図の問題は、最近頻出しています。単純に地図記号だけの問題ではなく、地図から何を読み取るのか、ということが主題になってきていますので、しっかり練習してください。

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地震の問題のポイント

過去の出題でみると、地震の問題で一番多いのがP波とS波でしょう。

図は地震計のデータですが、アがP派が到着したところ。イがS波が到着したところ。ア~イまでを初期微動時間といいます。

P波はたて波で、速く進みます。だいたい秒速で8kmぐらい。 S波はよこ波で、揺れが大きいが、秒速は遅いのでだいたい4kmぐらい。

したがって初期微動時間がわかれば、震源までの距離を出すことができます。

初期微動時間が10秒あれば、震源までの距離は80kmぐらいになります。

P波とS波の速さの比が2:1ですから、かかる時間の比は1:2 その差である初期微動時間が10秒なので、1が10秒。したがってP波到着まで10秒かかるから8×10=80kmと計算します。

したがって初期微動時間が長くなれば長くなるほど、震源からの距離は遠くなります。

問題によってP波とS波のデータを変える場合があるので、秒速8kmや秒速4kmを覚えておく必要はありませんが、計算の仕方はしっかりマスターしてください。

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4年後期

カリキュラムがだんだん早くなってきています。算数の受験カリキュラムで言えば、分数や小数を扱うために、約数や倍数を習い始めるのがスタートといえるのですが、これがおおむね4年生の後期から始まってきています。

ここから1年半がやはり中学受験の算数の中心ということになるわけですが、しかしやはり早い。毎週毎週新たなカリキュラムで勉強をするということになると、十分に練習が終わらないうちに次に行ってしまいます。

したがって、何回か繰り返す必要があるわけですが、それがままならなくなってくる。そして早いカリキュラムで最も危険だと思うのが「ついていけない」と思う子が増えていくることです。

早いペースで勉強をすれば、当然、それができないこともあるわけで、そうなった時に親も子も「中学受験は無理だ」と思いがちになってしまう。

しかし、入試日が変わったわけではありません。

入試は6年生の冬なのだから、そこに間に合わせればいい。4年後期から勉強が難しくなってきて、なかなかついていけなかったとしても、あわてないでください。

そういうときは、やることを絞る。例えば算数であれば、基本問題だけをやる。あるいは応用問題をやるにしても数を絞る。テストの点数はあまり気にしない。むしろ、何ができるようになっているか、を確認していくことが大事です。

ゆっくりやって、十分基礎ができてくれば、あとから追いつくことは十分可能です。入試問題が以前に比べて相当難しくなってきた、というわけではありません。半年ぐらいゆっくりやっても大きな問題はないのです。

自分のペースで勉強する、テストを受けずに自分だけでやっていき、ある程度自信がついてからテストや塾を始める、というのでも良いのではないでしょうか。今度算数オンライン塾で家庭用の算数のプリントを作っていくことにしましたので、塾のペースにまどわされず、自分でできるタイミングで勉強する方法も考えてあげてください。

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