ゴリラ先生のLET’S合格」カテゴリーアーカイブ

第17回 解き方を覚える

算数の問題を解くとき、子どもたちにじっくり考えるようにいいます。ただ、じっくり考えるということは、1から解き方をすべて考え出すという意味ではありません。例えばつるかめ算とわかれば、面積図を書こうと思うかもしれないし、速さの問題であればグラフを書いてみようということになるかもしれません。問題にはいくつかの解法があり、それをしっかり覚えておけば、それらの解法を上手に使えることになります。みなさんはロールプレーイングゲームをやったことがあるでしょうが、旅をしていると、いくつか魔法のことばや武器を手にすることができるはずです。それを上手に使って難関を突破していったり、敵を倒したりできるでしょう。算数も同じことで、解法をしっかり覚えておけば役に立つ武器になるのです。ただ公式を丸暗記するのではうまくいかない場合も少なくありません。やはりどうしてそうな解けるのかをしっかり理解しておく必要があります。そこが理解できれいれば、いろいろな問題に応用ができるのです。速さの問題もグラフにしてみれば、相似形を使って解くことができますし、平均算もてんびんを利用することができます。自分が知っている解法をどう使って解けばいいのか、それをじっくり考えていくのが算数の勉強法であり、うまく使えるようになればより一層算数の勉強はおもしろくなっていくでしょう。そのためには武器を増やさなければなりません。ですからしっかり解き方を覚えてください。

第16回 偏差値

みなさんが模擬試験や大きなテストを受けると、成績表に偏差値がついてきます。偏差値はみなさんが全体のどの位置にいるかを示す数値です。試験は問題によって難度が変わったり、受ける人数も違うので、点数や順位で比較するのが難しい場合もあります。そこで偏差値を出して全体の中でどの位置にいるかを示すのです。もしみなさんが平均点をとれば偏差値は50です。偏差値がそこから上下10違うと、それぞれ全体の34.1%がいます。つまり偏差値40~60の間に全体の68.2%いるわけです。偏差値60以上には全体の15.9%、40以下にも同じだけの数が分布します。ただ、この値は当然、試験の出来で変わります。試験の成績がよくなれば、偏差値もよくなるのです。志望校を決めるのに偏差値を使いますが、これは6年生の秋に行われる複数の模擬試験の成績で考えます。各塾で発表している合格可能偏差値は、これまでのデーターの集積からこのくらいの偏差値をとっていれば合格できるだろうという目標です。今、みなさんの第一志望の学校があるとして、その合格偏差値が今の自分の偏差値よりも上回っている場合は、やはりがんばらなければいけません。ただこれはあくまでも目安ですから、一度試験で合格可能性偏差値を上回ったからといって安心できるものでもありませんし、不足しているからといってあきらめるものでもないのです。要は、現在の位置を知る道具であって、絶対的なものではないのです。偏差値を変えることができるのもみなさんの力です。だから努力することが大事なのです。

第15回 過去問の勉強の仕方

今の時期、過去問をやるとなかなか解けない問題が多いかもしれません。これはある意味当たり前のことで、復習をやり始めたばかりだし、知識も十分ではないので、なかなか正答にたどりつけないでしょう。だからまずは時間を決めずにじっくりと解いていきましょう。どんな問題がどういう形式で出題されるのか、これを知ることが大事です。また解けなかった問題は、しっかりと解説を読んで理解することです。今まで出題された問題をじっくり勉強することで、今後何を中心に勉強していけばいいかがわかります。また過去問を勉強するのと平行して暗記ノートを作りましょう。暗記ノートというのは、まだ覚えていない項目を整理するためのノートです。ページの左側に問題、右側に解答を書いて整理していきます。教科や分野は分ける必要がありません。例えば宮崎平野を流れる川は?という問題があって、その下が同じ電圧のとき、抵抗と流れる電流の関係は?という問題が来てかまわないのです。まだ覚えていない知識をどんどん書き出して、覚えていきましょう。そうすることで、知識がどんどん増えていきます。また過去問がどのくらいできたのかは記録を作っておきましょう。秋にはもう一度過去問を解きますが、このときは時間をはかります。どのくらいできるようになったのか、確認するためにも記録は正確につけてください。過去と比較ができるので、秋の勉強の指針が立てやすくなります。