第17回 解き方を覚える

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算数の問題を解くとき、子どもたちにじっくり考えるようにいいます。ただ、じっくり考えるということは、1から解き方をすべて考え出すという意味ではありません。例えばつるかめ算とわかれば、面積図を書こうと思うかもしれないし、速さの問題であればグラフを書いてみようということになるかもしれません。問題にはいくつかの解法があり、それをしっかり覚えておけば、それらの解法を上手に使えることになります。みなさんはロールプレーイングゲームをやったことがあるでしょうが、旅をしていると、いくつか魔法のことばや武器を手にすることができるはずです。それを上手に使って難関を突破していったり、敵を倒したりできるでしょう。算数も同じことで、解法をしっかり覚えておけば役に立つ武器になるのです。ただ公式を丸暗記するのではうまくいかない場合も少なくありません。やはりどうしてそうな解けるのかをしっかり理解しておく必要があります。そこが理解できれいれば、いろいろな問題に応用ができるのです。速さの問題もグラフにしてみれば、相似形を使って解くことができますし、平均算もてんびんを利用することができます。自分が知っている解法をどう使って解けばいいのか、それをじっくり考えていくのが算数の勉強法であり、うまく使えるようになればより一層算数の勉強はおもしろくなっていくでしょう。そのためには武器を増やさなければなりません。ですからしっかり解き方を覚えてください。

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