国語の問題を解いているとき、こんな子どもたちを見かけます。選択問題の答え、記号でアとかイとか答える問題はやっているけれど、「自分のことばで答えなさい」とか「文中のことばを使って答えなさい」とかいう問題は手をつけていないのです。みなさんはどうですか。
「なぜ答えを書かないの?」と聞くと、「めんどくさい」とか「わかんない」とかまあ、いろいろ理由があるようです。しかし本当は、「やりたくない」というのが一番でしょう。どうして?文章を書くのがめんどうだし、40字や60字くらいのマス目があるだけでもう、いやになっちゃうみたいです。
しかしやはり答えを書かないと、上達しません。「面倒だ」という気持ちはわからないではないが、意外に答えは簡単に書けるものなのです。例えば登場人物の心情を説明する場合、自分がその立場だったらどう思うだろうと考えてみればいいでしょう。説明文の読解であれば、ポイントになることが書いてある場所が必ずありますから、そこを探してみることです。そうやっていろいろなヒントを考えながら、答えを最後まで書くようにしてください。答えを書けば、だんだんコツがつかめてきます。最初は大変だとしても、やっていくうちに慣れてくれば全部の答えが書けるようになるでしょう。何も書かなければ0点ですが、書けば得点のチャンスが生まれますから、ぜひがんばって書いてください。
「ゴリラ先生のLET’S合格」カテゴリーアーカイブ
第13回 家での勉強はどこでしていますか?
自分の部屋でしている人が多いかもしれませんね?しかし集中してできていますか?私は食堂の大きなテーブルで勉強することをお勧めします。まずテーブルが大きい。参考書や問題集、テキスト、プリント、広げてみたいものはたくさんありますが、みなさんの学習机は小さくて多分、これらのものを重ねておくしかないでしょう。そうすると、面倒になってちゃんと調べなくなったりするのです。それに食堂にはお父さんやお母さんがいます。ちょっと何か聞きたいことがあったとき、すぐ聞けますし、一応見張っていてもくれますから、勉強がだらだらせずに済むのです。お母さんだって、君たちの部屋で横についているよりは他の仕事もできるし、助かるでしょう。自分でこの時間は勉強すると決めたら、そのために食堂のテーブルを借りましょう。できればテレビも消してもらって、集中して勉強できるといいですね。実は君たちの部屋あまり受験勉強には向いていないのです。「魅力的なジャマモノ」がいっぱいあるし、それに一人になれます。一人になれるというのは、勉強しやすいようでいて、そうではありません。なぜなら何でも自由になるから、つい遊んでしまったり、休憩が長くなったりするのです。これから受験勉強をするときは、ぜひお母さんやお父さんのいる食堂のテーブルでやってください。きっと集中して勉強することができると思います。自分の部屋で勉強するというのは、実は案外難しいものなのです。
第12回 自分を変える
受験勉強をしていると、「ああ、もっと点数が取れればいいのになあ」とか「もっと頭がよければいいのになあ」と思うことがあるかもしれません。勉強すればできるようになると先生に言われても、実際にすぐ覚える友達がいるのに、自分はなかなか覚えられないなんて経験はありませんか?
でもその差を埋めることができるのは、やはり自分しかないのです。先生は教えることができても、みなさんを変えることはできません。お父さん、お母さんもいろいろなアドバイスをしてくれると思いますが、やはりそのアドバイスをみなさんが実行しなければ、みなさんが変わることはないでしょう。自分を変えよう、成長しようというのは自分自身がそう思うからできることです。算数ができるようになりたいと思うのも、勉強するのも自分。逆にさぼってしまうのも、自分なのです。
ということは、自分を変えるために、自分を成長させるために、まずみなさんが強くそうしようと思い、実際に行動を起こさなければいけません。例えばすぐ覚えられなくたって、入学試験までに覚えられていればいいわけですから、覚えられるまでやればいいと思い、そう実行すればいいのです。つまり自分を変えようという努力をすればいいのです。自分を変えることができるのは、自分だけです。みなさんがこうなりたいとまず強く思うこと、これが第一歩です。まず具体的なイメージを描いてみてください。