各校の入試問題から」カテゴリーアーカイブ

地層に関する問題

2017年立教新座の問題です。

下の図はある地域のA~C地点の地層の様子をあらわしたもので、各地点で観察された火山灰の   層は、同じ時代にたい積したことがわかっています。この地層について、以下の問いに答えなさい。

6rika34-5

(1) X面のような境界面を何といいますか。

(2) Y面のように地層がずれていることを何といいますか。

(3) Y面ができたときに、A地点の地層にはたらいた力の説明として適切なものを、次の(ア)~(エ)から選び、記号で答えなさい。
  (ア) A地点付近を中心に外側に水平に引っ張る力
  (イ) A地点付近を中心に内側に水平に押し合う力
  (ウ) A地点付近を左側に水平に移動させようとする力
  (エ) A地点付近を右側に水平に移動させようとする力

(4) ぎょうかい岩が見つかりやすい地層を、図のa~e層の中から選び、記号で答えなさい。

(5)石灰岩の元になった生物として適切なものを、次の(ア)~(オ)からすべて選び、記号で答えなさい。
(ア) フズリナ   (イ) ケイソウ   (ウ) サンゴ (エ) クラゲ   (オ) テングサ

(6) A地点では小石などが含まれる地層が複数あり、それぞれの地層では下の方にいくほど小石の大きさは大きくなっていました。B地点 C地点の小石などが含まれる地層の特徴として適切なものを、次の(ア)~(エ)から選び、それぞれ記号で答えなさい。

 (ア) それぞれの地層では、下の方にいくほど小石の大きさは大きくなっていく
 (イ) それぞれの地層では、下の方にいくほど小石の大きさは小さくなっていく
 (ウ) それぞれの地層では、上下に関係なく同じ大きさの小石がある
 (エ) それぞれの地層では、上下に関係なく大小さまざまな小石がある

(7) 図のa~e層を、たい積した時代の古い順に並びかえなさい。
(8) この地域の地層が形成された過程について、もっとも古い時代に起きた現象を、次の(ア)~(ウ)から選び、記号で答えなさい。

 (ア) Ⅹ面の形成   (イ)  Y面の形成   (ウ)  地層のしゅう曲

【解説と解答】
(1)不整合面です。
(答え)不整合面
(2)断層です。
(答え)断層 
(3)左側が上にかぶっているので、逆断層。
(答え)イ 
(4)凝灰岩は火山灰が堆積した岩です。
(答え)c 
(5)石灰岩はフズリナ、サンゴなどの死骸が固まったものです。
(答え)アウ 
(6)不整合面のギザギザの向きがAとBは同じですから、Bは下の方に向かって大きくなり、Cは逆になります。
(答え)B地点  ア C地点 イ
(7)Cは逆転しているので、上から順に堆積したと考えられます。
(答え)a→b→c→d→e 
(8)Xの不整合面がABCすべてに入っているので、この不整合面が一番古いことがわかります。
(答え)ア


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人体に関する問題

2017年白百合学園の問題です。


私たちの体の中には、食べ物を分解して栄養素を吸収したり、栄養素を貯蔵したり運搬したりするのに関わる臓器があります。次のA~Fはこのような臓器の特徴を説明したものです。これについて、問1~問9に答えなさい。
A この臓器のかべの筋肉は、食物が入ってくると、いろいろな方向に伸びたり縮んだりして、酸性の消化液と食べ物を混ぜ合わせる。
B 体内で最大の臓器で、ブドウ糖をグリコーゲンとしてたくわえる。
C この臓器は、長い管状で、かべに存在している消化酵素などによって消化が行われ、消化された養分を吸収する。
D この臓器は管状で、Cの臓器をぐるりと囲むようにある。管の長さはCの臓器より短い。
E この臓器は、Bの臓器の下にある洋なし形の袋で、中に脂肪の消化を助ける黄色い液体が入っている。
F 気管や心臓の後ろにあり、この臓器の筋肉の収縮運動によって食べ物が運ばれてくる。
    
問1 臓器A~Fから、食べ物の通る臓器をすべて選び、食べ物が通る順番に書きなさい。

問2 Aの臓器の消化液に含まれる消化酵素が分解する栄養素を書きなさい。

問3 Aの臓器も問2の栄養素でできています。なぜ分解されないかを説明しなさい。

問4 Bの臓器のはたらきとして誤ったものを次の(ア)~(エ)から選び、記号で答えなさい。
   (ア)アンモニアを尿素に変える。
   (イ)古くなった赤血球を分解する。
   (ウ)グリコーゲンを分解して、血液にブドウ糖を供給する。
   (エ)尿素をこしとって尿をつくる。

問5 Cの臓器のかべにはひだがあり、そのひだの表面には突起が多数あります。この突起の名前を答えなさい。また、この突起がある利点を説明しなさい。

問6 次の(ア)~(ウ)の栄養素はそれぞれ問5の突起の中にある何という管から吸収されますか。
   (ア)アミノ酸  (イ)脂肪酸  (ウ)ブドウ糖

問7 Eの臓器の中にある黄色い液体の名前を答えなさい。また、この液体をつくっている臓器をA~Fの中から選び、記号で答えなさい。

問8 食べ物は消化されて栄養素になります。栄養素は、血液を通じて全身に運ばれます。

   次の文は、血液の流れに関連したものです。①~⑥に当てはまる適切な語句を答えなさい。

 血液の流れを起こす原動力になっているのは心臓です。心臓はたえず縮んだりふくらんだりして動いています。この働きを(①)といいます。この(①)によって、全身に血液を送り出しています。何らかの原因によって(①)がうまく起こらなくなった場合に備えて、駅やいろいろな施設に(②)という装置が備えつけられています。
 心臓は、心臓を微弱な電気が伝わることによって(①)していますが、(②)はこの電気の伝わる仕組みを正常に戻すのに役立っています。
 また、心臓は、(③)・(④)・(⑤)・(⑥)という4つの部屋に分かれています。このうち(③)という部屋から出た血液が大動脈を通って全身に送られます。(③)のかべは全身に血液を送るために(④)のかべよりも厚くなっています。全身に送られた血液は大静脈を通って心臓の(⑤)という部屋に帰ってきます。(⑤)に帰ってきた血液は(④)を通り、肺動脈という血管を通って肺に送られます。肺に送られた血液は肺静脈という血管を通って(⑥)に帰ってきます。

問9 体重が65kgの人が静かにしているときには、1分間に4Lの血液が心臓から送り出されます。人の全血液量は体重の13分の1とすると、心臓を出た血液は何秒で再び心臓へ戻ってきますか。ただし、1Lの血液は1kgとし、割り切れない場合は小数第1位を四捨五入して整数で答えなさい。


【解答と解説】
Aが胃、Bが肝臓、Cが小腸、Dが大腸、Eが胆嚢、Fが食道です。
問1 食道→胃→小腸→大腸と進みます。
(答え)F, A, C, D 
問2 胃はたんぱく質を消化します。
(答え)たんぱく質 
問3 胃の内側の粘膜によって消化液から守られています。
(答え)内側に粘膜があり,消化液から守られるため。
問4 エはじん臓の働き。
(答え)エ 
問5 じゅう毛、もしくは柔突起。表面積が広くなるので、吸収の効率が高くなります。
(答え)(名前)じゅう毛(利点)表面積が広くなり,効率よく栄養分が吸収できること。
問6 小腸の柔突起から、脂肪酸とグリセリンはリンパ管を通って左鎖骨下静脈へと進みます。
(答え) (ア)毛細血管(イ)…リンパ管(ウ)毛細血管 
問7 胆嚢にためられるのがたん液。たん液は肝臓でつくられます。
(答え)たん液・B 
問8 大静脈→右心房→右心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心房→左心室→大動脈と進みます。
(答え)①拍動 ②AED ③左心室 ④右心室 ⑤右心房 ⑥左心房 
問9 65÷13=5kg=5L 5÷4=1.25分=75秒間
(答え)75秒


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水の三態に関する問題

2017年中大附属の問題です。


水に関して、次の問いに答えなさい。

次のように、水を冷やして氷にする実験1を行いました。
【実験Ⅰ】
操作1 試験管に水を入れ、温度計も試験管に入れた。なお、温度計の先端(赤い液だまり)部分は、小さく切ったストロ一に差し込んだ。
操作2 操作1の試験管をビーカーに入れ、右図のように試験管のまわりに氷を入れた。
操作3 ビーカーの氷に(①)を入れ、1分おきに温度計を読み取った。
操作4 温度変化の様子を、グラフにまとめてみたところ、下のようになった。

6rika32-4

6rika32-5

〔問1〕次の(ア)~(ウ)の中で、(①)に当てはまるものとして、もっともふさわしいものを1つ選びなさい。
(ア)きれいな水
(イ)濃い食塩水
(ウ)小さなふっとう石
〔問2〕グラフ中の(ア)~(エ)の中で、液体の水が存在しているのはどこですか。すべて答えなさい。
〔問3〕操作1の下線部にあるように温度計にストローをつけるのはなぜですか。簡単に説明しなさい。

 実験Ⅱを行っていたとき、ビーカーのまわりに水滴がついているのに気がつきました。これは、空気中の水蒸気が、冷たくなったビーカーの表面で冷やされ、液体の水になったためでした。そこで、次のような実験Ⅱを行いました。
【実験Ⅱ】
操作1 室温22℃の部屋で、しばらく置いておいた金属製のコップに22℃の水を3分の1ほど入れた。
操作2 操作1のコップに、ガラス棒でかき混ぜながら氷水を少しずつ加えていくと、水温が少しずつ下がっていった。そして、水温が14℃になったとき、コップの表面がくもり始めた。
 この実験Ⅱにより、この部屋では14℃まで室温が下がると、空気中に含みきれなくなった水蒸気が、小さな水滴となって現れてくることがわかりました。なお、空気中に含まれる水蒸気の量には限度があり、この量は温度によって変わってきます。これは、次の表のようになることがわかっています。

6rika32-6

〔問4〕この実験Ⅱを行った部屋の湿度は何%ですか。小数第1位を四捨五入して整数で答えなさい。なお、湿度は次のように求められます。
6rika32-7

 実験Ⅱを行ってからしばらくすると、室温が30℃に上がりました。そこで、次のような実験Ⅲを行いました。

【実験Ⅲ】
操作1 室温30℃の部屋で、しばらく置いておいた金属製のコップに30℃の水を3分の1ほど入れた。
操作2:操作1のコップに、ガラス棒でかき混ぜながら氷水を少しずつ加えていくと、水温が少しずつ下がっていった。そして、水温が14℃になったとき、コップの表面がくもり始めた。

〔問5〕実験Ⅱを行ったときと比べて、実験Ⅲを行ったときの空気1m3中に含まれる水蒸気の量はどのようになったと考えられますか。次の(ア)~(ウ)の中から、選びなさい。
(ア)増えた   (イ)減った  (ウ)変わらない

〔問6〕実験Ⅱを行ったときと比べて、実験Ⅲを行ったときの湿度はどのようになったと考えられますか。次の(ア)~(ウ)の中から、選びなさい。
(ア)高い  (イ)低い  (ウ)変わらない

【解説と解答】
問1 寒剤ですから食塩水。
(答え)イ 
問2 0度までは水が存在します。
(答え)ア イ ウ 
問3 温度を正確に計るための工夫です。
(答え)温度計の球部が試験管に触れて、水の温度よりも低い値を示すのを防ぐため。 
問4 14℃が12.1g 22℃が19.4gですから、12.1÷19.4×100
(答え)  62% 
問5 14℃で曇ったので、水蒸気量は変わりません。
(答え) ウ 
問6 30℃の方が飽和水蒸気量が大きいので、湿度は下がります。
(答え)イ


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