なおなおパパママ講座」カテゴリーアーカイブ

第122回 せっかく早くやったのだから

■ カリキュラムを履修していく段階では、あまり学校別傾向というのは考えません。まずはとにかく通過算なり、ニュートン算なりができるようにならないといけないからですが、カリキュラムが早く終わったときに迷いが生じます。

■ というのはやはり学校によって出題傾向は全く違う。中学入試はすべて学校が独自に問題を作る「独自入試」ですから、それぞれに特徴があり、それは偏差値とはあまり関係がない。難しい学校は算数の記述式が多い、とされていますが、しかし、記述を出さない学校ももちろんあるわけで、難問を少なく並べる学校もあれば、標準的な問題を数多く並べる場合もあります。だから、どこを狙うか、ということで対策は変わってくるわけですが、しかし、これだけカリキュラムが早く進行してしまうと、本当に大丈夫か心配になってくる。

■ それで、また復習と称して似たような問題を繰り返すことになるのだと、何のために早くやったのか、わからない。それならばゆっくりやっても同じことなのです。

■ まだ志望校が決まらない、という場合もあるでしょうが、やはりここまで来たら志望校をある程度想定していった方が効率が良いのです。カリキュラムが前倒しされて一番のメリットは何かといえば過去問に早くあたれることです。一応すべてのカリキュラムは終わっているわけだから、習っていない、ということは少ないわけで、じゃあ、過去問も一応やろうと思えばできる。

■ もちろんこの段階で歯が立たないでしょう。しかし、その学校の出題傾向は肌で感じることができる。「ああ、こういう問題が出るんだ。」とか「これはおもしろそうだ。」とか興味が湧いてくればしめたものです。

■ したがってまたすべて復習に、と戻らない方が良いでしょう。もちろんカリキュラムでは復習のオンパレードかもしれないが、そんなことはお構いなしに少しずつ過去問をあたっておくと良いと思います。「どうもこの学校の問題は相性が悪い。」「この学校の問題は解きやすい」というような違いが出てくると、志望校を絞り込んでいく上でも役に立ちます。

■ せっかく早く進んだのだから、そのメリットを活かしていきましょう。

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第120回 採点者の気持ち

■ 模擬試験の採点というのは、やはりスピード勝負になっている部分があり、非常に機械的に進みます。記述問題も、あるキーワードが入っているかどうか、というような採点基準が決められて、黙々と進行するわけですが、入試の採点はこれとはちょっと違います。

■ もちろん、学校によっては非常に機械的に進めるところもありますが、しかし、概ね、採点者の気持ちは、「この子はどう考えて、この問題を解いたのか」というのを読み取ろうとする。

■ 学校は入学させるべき子どもたちは誰か、決めようとしているわけで、その意味では視点がやはり暖かい。この子は着想がおもしろい、とか、ここまで解けるのだったら、部分点をあげようとか、まあ、そういう幅が採点の中に含まれていきます。逆にいい加減に考えているな、とか、適当に答えを合わせたな、と思われる答案はたとえ正答であっても減点する。

■ 配点も一応決まっているが、この発想はなかなかできない、と思えると配点を上回って得点をつけることもある。何か光るものを感じ取りたい、というのが採点者の気持ちです。

■ したがって、一生懸命答えるべきだ、と思います。もちろん、みんな一生懸命やるのだけれど、答案はアピールのチャンスでもあるわけだから、自分の考え方はなるべくていねいに述べた方が良いわけです。もちろん、点数て比較されるわけだから、あまり一問に時間がかかってもいけないが、そういう採点者の気持ちに応える答案をぜひ書いてきてほしい。

■ ただ答えが出れば良い、などと考えて書きなぐったりしてはいけない。「こう考えました、どうですか?」というような気持ちでていねいに解答してください。

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第119回 とにかく普通に

■ 入試というのは、やはり独特なプレッシャーや緊張感を本人や家族に与えます。その分、いろいろと細かいことが気になったり、ふと「不安」になったりすることがあるでしょう。例えば、もしかするとあれが出るかもしれない、と思って、ついいろいろ「ヤマ」をかけてしまったり、あるいは本人があまり食べないと、「食べさせなきゃ」と本人が好きなものを揃えすぎてしまったり。

■ そういう特別なこと、というのは、またまた本人にプレッシャーをかけたり、緊張感を生み出したりすることになるものです。「お母さんは、心配してるな」とか、「落ちたらどうしよう」とか。まあ、そういうことは誰しもが経験することだから、取り立てて除こうとしなくてもいいが、余分なことをしてさらにプレッシャーをかける必要もないでしょう。

■ だから私はなるべく普通にやるのが良い、普段通りやるのが良いと思っています。

■ 中学の入学試験を受けるために確かにずいぶん準備したし、いろいろ我慢したことも多いのですが、しかし、そこに何か特別な想いを込めない方が良いと思うのです。もちろん親として合格してほしいのはその通りなのですが、だからといって、まだ先にある子どもたちのこと。まずは、本人がしっかりやればいいさ、ぐらいの気持ちで臨まれた方が良いと思います。

■ 別に息を潜めている必要もないし、だからといってハイな気持ちにする必要もない。試験会場に入る子どもたちに何か感動的なことばをかけよう、などと思わないでください。

■ 「じゃ、がんばってね。」とさらっと送ってくるのが一番いいのです。

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