第46回 やることを絞る 

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■新しい学年が始まってスケジュールもタイトになってきました。やらなければいけないことが一気に増えたのではないかと思います。あれもやらなければ、これもやらなければと気ばかり焦るものの、こどもの呑気さに腹が立つことも多いのではないでしょうか?

■特に算数は学年が上がると一気に問題数が増えます。テーマも増え、問題の難度も幅広くなるので、本当に理解できているか疑心暗鬼になるところではないでしょうか。つい同じような問題を繰り返しやらせたりしてしまうものです。しかしそれは子どもたちの意欲を削ぐ可能性もあるので注意が必要です。

■学習計画を立てることによって、まずやる問題を絞ってください。実際に多くの問題がテキストに入っているでしょう。どれをやれば良いかわからない場合は、塾の先生に相談してください。たくさんあってもすべてやらなければいけないわけではありません。子ども子どもで状況によって優先する問題は違いますから、確認してあげると良いでしょう。

■そういう話をすると国語の勉強が一番後回しになりがちですが、それはあまり感心しません。確かに毎週あるテストのことを考えると、社会や理科を優先したいところですが、国語の勉強は全部の教科の基礎になりますから、あまりてはぬけないのです。沢山の時間をかけなくても構いませんが、確実に一週間の計画に加えるようにしてください。

■さて一応計画は絞れた訳ですか、これで安心というわけではありません。状況に応じて適宜見直してください。成績によっては、さらに絞らなければいけない場合もありますし、逆に余裕ができて学習内容をふくらませることもできるでしょう。常に柔軟に考えながら計画的な学習を心がけてください。

(田中 貴)

(2006年3月27日)

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