ある塾の教務の責任者と話をしたときのことです。最近は公立一貫校の人気が高くなっているので、その対策はどうしているか?という話になりました。
「特に対策というのは考えていません。」
「別にクラスを作るとか、そういうことは一切ない?」
「ええ、ありません。私立の場合だと学校別対策をする、というのはわかるのですが、PISA型というのは、やはり思考力と記述力が問われるわけです。でも、それは私立の問題を解いていれば、自然にできてくる。知識はいらない、とはいってもやはりそこそこものは知っていないといけないわけだから、したがって、私立対策をしていれば充分だと思っています。」
ということでした。
この考え方は一理あると思っています。公立一貫の対策だけをしていると、一般の中学受験の問題はなかなか解けない。しかし、一般の中学受験の準備をしていれば、確かに公立一貫校をカバーできないわけではありません。
「確かに公立一貫校を受けたいというご家庭は多いのですが、しかし結局1日だけなので、それ以外の学校をどうするかを考えていないといけないわけです。公立一貫だけを受ける、というのであれば、ウチがやっていることは多すぎることになるわけですが、しかし、やはり受験準備をされる以上、他の学校も受験される場合があるでしょう。だとすれば、むしろ一般の受験の対策をしっかりすることの方が理にかなっていると思うのです。」
この塾は、公立一貫校の合格者をかなり出しています。しかし、その合格者はほぼ、私立の合格者と重複しています。つまりこの塾には「公立一貫だけを受ける生徒」がほとんどいない、ということでしょう。
一方、塾によっては公立一貫専門をうたうところもあります。ただ、この場合は他の私立を受験することは難しいでしょう。したがって公立一貫校と私立の準備を並行させるには、私立の準備をすればよいということなのです。
もちろん過去問などの対策は自宅でしないといけないでしょうが、私立の対策をしていれば公立の対策は自然とできる、ので私立の準備をされている方は公立一貫も選択肢をして考えられれば良い、ということでしょう。
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