第37回 面接の比重

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■これから入試に向けて、こまごまと準備が進んでいきます。ただそういう中で何となく気になるのが面接試験。男子の学校ではほとんどなくなりましたが、女子校では行う学校が少なくありません。これが合否にどのくらいの比重を占めるのか、気になるところです。

■多くの学校では、面接の比重を「参考程度」と発表しています。実際に各学校の校長の先生に伺っても、面接で落ちるということはめったにないそうです。ただ、あまりにも態度が悪いと、これは成績が良くても落とすという先生もいらっしゃいました。ただ、これは何か理由がありそうで、本当に試験を受ける態度ではなかったといいますから、本意でない学校を受けさせられたので、子どもがそういう態度をとったのかもしれませんね。

■なぜ面接試験をやるのかといえば、やはり問題のある子かどうかを見たいという場合が多いようです。ただ、それが1度会ったぐらいではなかなかわからないというのが本音で、それで最近は面接試験が減少してきました。それに面倒な試験をやると敬遠されがちなので、調査書と同様に廃止している学校も少なくありません。

■一方で、面接がある場合は、やはり1~2回練習はしておきたいところです。別にマニュアル通りに受験することもないでしょうが、やはり中にはあがりやすい子どももいますので、想定される質問にきちんと答える練習はしておいた方が良いでしょう。

■面接で落ちるということはめったにありませんが、本人が失敗したと思うと、その後の試験に影響することもありますから、それなりに準備はしておきたいものです。お父さんやお母さんが面接官になって練習をすれば、本人も雰囲気がわかりますから、それだけでもずいぶん違います。塾では面接特訓を組んでいるところもありますから、それを利用するのも良いですが、だからといって何回も入念にやる必要もないでしょう。

■非常に少ないですが、親の面接がある学校もまだあります。これも一度は練習しておいた方が良いかもしれません。「お母さんが失敗したから私が落ちた!」ということはまずありませんが、本人にそう思われたくありませんからね。
(平成14年10月27日)

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