「私のいうことは聞かないので、ぜひ、先生から言ってください。」
と良く、お母さん方に頼まれました。頼まれた以上、まあ、話はするわけですが、しかし、言うことを聞く場合もあるし、そうでない場合もある。
もちろん、話をしているときは神妙にしています。これはやはり他人だし、一応教えてもらっているわけだから、本人たちも多少おとなしい。だからといって、それが聞こえているか?ということになると、決して全員がそうとは限らない。
若いころは、言うことを聞かない子には、さらにがんがん言っていましたが、だんだんわかってきた。子どもは「自分で決めたことをやる」に過ぎないのだと。
それがどういうきっかけで起こるかはわかりません。もちろん、お父さん、お母さんの話の場合もあるし、先生の場合もある。あるいは友だちの場合もあるかもしれない。
以前、ノートが汚い子がいました。どう見ても、ていねいに書いているとは思えない。しかし、いくら注意しても治らない。ところが、ある時から俄然、ノートがきれいになった。何のことはない、彼は成績の良い子と友達になって、その子のノートを見て、どうも「これだ!」と思ったらしい。それで真似を始めた。当然、字はきれいに書く。今まで罫線に収まらなかった字がちゃんと入っている。
そんなことは何回も言いましたが、結局、本人が「これだ!」と思わない限り、実行されないものなのです。
子どもは小さいころ、お父さん、お母さんの言うことを比較的良く聞きます。
これは本人が自分に力がないことがわかっているから、お父さん、お母さんの言う通りにやる方が安全だと思っているから、そうするのです。それはきっと本能的にわかるのでしょう。しかし、だんだん自分でも力がついてくると、そうは思わなくなる。やがて、自分がこうだ、と思って行動するわけで、「言うことを聞かない子」ができあがるわけです。
ただ、だからといって話をするのが無駄ではない。何かがきっかけとなる。だから、それまでの間は、なるべく相手の耳にきちんと届くように、(つまり怒声をあげるのではなく)話を続けていくのです。あるとき、突然、本人が「これだ!」と思って始めるでしょう。
それでも長く続かない場合は多い。私のダイエットと同じです。でも、少しずつ自分で考えていけるようになると、今、何をするべきか、この唐揚げは食べない方がいいかな、ということが自分で判断できるようになるわけで、それを待っていることも大事な家庭教育のひとつなのです。
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中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
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