宗教と学校

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私学は学校法人ですが、学校法人の設立母体にはいろいろな背景があります。

しかし、やはり多いのは宗教法人が学校法人を設立するケースでしょう。設立する目的は2つ。1つが布教。もうひとつが信徒の子弟の教育。

宗教法人が設立法人の場合、比較的経営が安定しているので、現在まで存続している学校では、やはり多いのではないかと思います。で、実際学校に行って見ると、そんなにその宗教にまつわる行事や活動は少ない。

朝、聖書の時間がある、あるいは座禅をする機会がある、修学旅行でお寺を回る、などが目立つところで、例えば生徒に信教を迫る、という学校は皆無です。

しかしながら、たった1時間の聖書の時間が、苦痛になる子もいます。

そうなると、じっとしておれないから、どうしてもシスターの目にとまる。注意される。結局、学校がいやになってくる、ということもあり得るのです。

学校選びにあたって、細かい内容ではあるものの、こういうところもしっかり見ておく必要があるだろうと思います。

ただ、これらの学校はやはり人間観がそういう宗教から生まれているので、学校の考え方もそれに裏付けられているところがあります。ですから、学校説明会でこういう話をされるケースが多い。しかし、お父さん、お母さんは大学受験の実績や入試問題の方に関心があるから、この話にあまり興味がないケースがあります。

しかし、学校が育てようとしている人間像はしっかり聞いておく必要があるでしょう。あとでそれは違う、という話になってもいけないので、志望校の設立母体については、一応調べておかれると良いと思います。

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