今回プロデュースした進学館【OVER55】にはいくつかの特徴がありますが、この塾は19時30分で通常授業を終えます。
通常、進学塾の終了時間は21時が普通。早くても20時40分ごろ。遅いと22時というところもあるでしょう。で、やはり20時を超えてしまうと、お弁当がいるでしょう。(実際に21時までやっているものの、食べさせないという塾もありますが、やはりおなかは相当すくでしょうから、塾に行く前に食べるということが必要になりますね。)
で5時から9時までの授業は本当に効果があるのか?という点を考えてみる必要があると思うのです。
まず4年生。これはほとんどの塾で19時までには終わっているのではないかと思われます。
まずこの学齢でそれ以上遅くしても学習効果は厳しいといわざるをえないでしょう。
問題は5年生。
確かに4教科のボリュームは4年生に比べて増えます。したがって教えるという時間はほしい。しかし一方でただ教えればいいのかという問題が残るのです。
最近の子どもたちは塾へ行く日数が多くなりました。したがって家で勉強するという習慣があまりついていない。しかし本来自分で自分のわからないところを復習するとか、できないところを集中して学習するということが必要なのです。
それができない子が案外増えていて、結局私立に行っても、また個別指導や塾に頼らざるを得なくなってくるわけです。
だから、自分で勉強するという意識は最初から持たせないといけない。
そこで塾は19時半までで終えて、そのあとFAXを使った学習をしたり、課題をそれぞれが自分の机の上で解決するというようなやり方をしていくべきだと考えたのです。
そしてそれは6年生の1学期まで続きます。
そのころまでに第一志望が決まるでしょう。そうすればモチベーションは非常に強くなる。だからそこから夜も使って勉強すれば、今度は集中して時間を使う姿勢が身についている分、塾での少人数指導の効果もよりあがるということになる
のです。
ただ楽にするだけではありません。合格するだけでもない。本来必要な「自ら学べる力」を身につける。そのために19時半までの授業にするのであって、スタッフは早く帰れるわけではないのです。(FAX対応や採点、添削などやることは山ほどありますから。)
そんなあまい環境で合格できるわけがないだろう、と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、子どもたちが勉強するのは塾だけではないのです。そしてここが重要ですが、私立に行って十分についていける、あるいはトップを走れる力
の根源は「自ら勉強できる」ということに尽きるのです。ある私立中学校の数学の飛び級クラス(1学年上)の指導をやってくれる塾はないでしょう。その対応は本来自分でやらないといけないものなのです。
早くから自分で勉強する力を身につける、そのためには塾が家庭学習の指導にかかわっていく必要があるのです。
塾は目的があって入るところです。進学塾は進学するために入るのだから合格はもちろん大事な目標です。ただ、合格しさえすればいいというのでもよくない。実際に私立に行った後、子どもたちがどうなっているのかを考えてみれば、現状の塾ベッタリ型の姿は決してよいものではないでしょう。
それに、家で晩御飯をしっかり食べる、ここも非常に重要ですから。
いつも拝見しています。
「19時30分」終了の塾、いいですね。今は5年から9時までは当たり前ですよね。
小学生なのに遅くまで勉強するなんて、おかしいと思いつつそうしなければ合格
できないと自分を納得させ塾選びをしてきました。
もう少し近ければ迷わず通わせるでしょうに・・・・本当に残念!!!
コメントありがとうございます!
まあ、ここまで加熱すればこういう塾も必要だろうと思います。
自分で勉強できるようになった子は本当に力がついていくのですから。