個の成長の違いを認める

小学校6年生は12歳になるわけですが、いろいろな12歳がいるのです。

もう背が随分伸びて,お母さんと同じぐらいになっている、という子もいれば、そうではない子もいる。

すごくたくさん食べる、という子もいれば、朝何も食べない、という子もいる。

だから、必然的に成長のスピードに違いが出るわけで、それが同じ試験を受けるから、なかなか大変なのです。

といって後からちゃんとできるので、問題はどうやって何を締め切りに間に合わせるか、ということに注力することが大事。

何もかも、というわけにはいかない。それが個の成長の違いなので、ここだけはクリアしよう、というような集中が必要です。


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時間がかかる子

例えば文章を読むのに時間がかかる子がいます。

また、知識を覚えるのに時間がかかる子がいます。

集合授業で授業をしていた頃、同じページを暗記するというのを授業中にやってみたところ、さっさと覚えて合格して行く子もいれば、再テストを繰り返す子もいるわけで、当然ここに個人差は存在します。

が、最終的に覚えてしまえば、結果は同じになる。

だから今の組み分けはここにも問題点がある。最終的に覚えた後の話ではない、途中の経過で優劣をつけられるから、時間のかかる子が勝てない、ということなのです。

なので、あまりそこに重きを置かない方が良い。問題はできるのか、できないのか、ということだけなので、できるようになってしまえば、変わらない。

あとは個々にどうすれば能率良くやれていくのか、ということを考えて行く必要があるのです。

集合授業はそこに限界があるので、あとは個々にいろいろなやり方を試していく必要があるのです。


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すべてのパターンを網羅する、は土台無理

何となく、算数の勉強の方法として「すべてのパターンを網羅して、やり方を覚える」みたいな考え方があるように思えるのです。

もちろんある程度パターンを知っておくことは大事なのですが、だからといってすべてそれで賄えるほど、中学受験の問題は甘くない。

毎年、学校側がいろいろなことを考えて、問題を作っていく。

ただ、いたずらに難しくしても意味がないから、文章が長くなっていったりしているのですが、いずれにしても自分で考えることが中心にならないといけない。

まず考える、ということができないと、やはり解き上げることは難しくなります。

パターンを覚えるだけではなく、応用問題を考える時間をしっかり取っていく必要があるでしょう。

よく5分考えて、ダメなら解答を見ろ、という指導方法も聞きますがこれも危険。

たくさん解くより、じっくり解く癖をつけないと、思考力は身につきません。


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