第537回 子どもはアンバランスに成長する

■ 子どもは同じところにはいません。日々、成長します。しかし、その成長はまたひとつの個性だし、あるところが大人びできたなあ、と思う反面、どうしてそう子どもなの、と思うところもしっかり残っているものです。

■ だから、口ではいろいろ言っても、実際の生活はだらしがない、とか、いろいろ不満なことはあるでしょう。こんなに一生懸命やってあげているのに、と思うので、つらくなる部分もあるかもしれません。

■ しかし、やはり親はその上をいかないといけない。子どものアンバランスな成長を「よしよし、大きくなってるぞ」と受け入れていけばよいのです。足りないことを数えるよりも、足りてきたことを褒めてあげることが大事。

■ そういう応援があるからこそ、過酷な競争に耐えられている、という面はあるのです。

■ 中学受験は受験の問題点を親がカバーできる点にあるので、ぜひいろいろ工夫してみてください。山の登り方はいろいろありますから。


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浪人減少

かつての人口に比べれば、現在の子どもたちの人口はかなり減少しているわけですから、どこが減るか、ということを考えるとまず減るのは浪人でしょう。

ここのところやはり現役合格率というのは上がっているわけだし、それなりに経済的な負担もあるわけだから、現役で進学してしまうというケースが増えているのです。

結果として予備校が減っていく、というのはまあ、理解できる話なのですが…。

最近ちょっと気になっているのが、公立高校の減少。

公立高校は税金で運営されているので、生徒が集まらなければその使命は終えた、ということで閉校になることが多いのですが、しかし、それは現在の私立校とのバランスで考えたときに本当に正しい選択なのか。

公立高校がその中身を私立と競い合っていかないと、どんどん私立に人が流れる。人が流れれば、公立は閉鎖される。結果として教育コストがかかる国に変わっていってしまう、というのは、国として正しい状況ではない、と思うのです。

昔はどの都道府県もナンバーワンスクールは公立高校でした。しかし、今はだいぶ様相が変わってきている。その分、教育コストがかかるようになっているのだとすれば、また社会の分断につながるので、公立学校の質を上げていく努力は必要でしょう。日比谷、横浜翠嵐といったトップ校は最近がんばっているので、その次のレベルがどうなるかが、重要なのだと思います。

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この先必要となる力とは

ボーダレスな国際社会において、これから生き残っていくためにどんな力が必要か、という話を最近よくするし、また耳にもするようになりました。

AIやロボットが進んでいってこれまで人間がやっていた仕事がどんどん減っていく。これは例えば経理なんかもどんどん変わっていって、ペーパレス、電子決済、電子申告とまあ、どんどんやり方が変わっていくわけです。

そんな中で何が必要な力か?

最初に上がるのはまず英語。まあ、そうでしょう。次が、コミュニケーション力。これもよくわかる。

その次が専門知識。これまで日本は総合、調整型というような人材が重宝されていたように思うのですが、これからはやはりいろいろな技術がとんがってくる部分があるので、何らかの専門性が高くないといけないところはあるかもしれない。

そして、チーム力。いろいろなところでチームを組んで、いろいろな仕事をしていくわけだから、自分の役割とチームの目標をしっかり理解していろいろなことを進められれないといけない、ということになるので、チームスポーツの卒業生も重宝されているところがあるようです。

まあ、中学受験の算数は将来役に立つの?と言われれば、あまりそういうことはないかもしれないが、自分の専門性を高めていく段階ではそういう力もいる、ぐらいのレベルでしょう。

で最終的に、やはり「得手を伸ばすのが一番」という結論になるのですが、しかし、今の子どもたちが得手にするものが案外少ないのでは、と思えるのです。


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