時間をかければ出来る子

国語ができない、という子の指導を頼まれました。

確かに組み分けであまり成績は良くない。しかし、話していてもそんなに話がわからない、わけではない。

で、早速本人の第一志望の過去問をスタートしました。やり方としては時間の制限はしません。

とにかく最後まで解いてごらん?ということで、解いてもらったのですが、いつもの試験よりもかなり良い成績になりました。正解率で計算すると倍ぐらい?

「君は国語できるねえ!」というと、本人はキョトンとした様子でした。今まで成績が悪いので「国語ができない」と刷り込まれてきたのでしょう。

もうおわかりだと思いますが、時間が足りないのです。だから試験の成績は悪い。が、ちゃんと読めればできる。じゃあ、どうするか?

ちゃんと読んで、少しずつで良いから、時間が短くなれば良いのです。しかし、急いで読もうとするから、本来できるところまで間違えているだけの話。

本当の力がまだまだ引き出せていない子は、案外多いものなのです。


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食堂のある学校

ある私立中高の先生が、子どもたちのために何をすれば良いか、いつも考えていました。

私と話をするときも、いろいろアイデアを話してくださいましたが、その先生が「先生、学生食堂を作ることにしました」と言われました。

「これから働くお母さんは増えます。本校も今までは弁当持参でしたが、しかし、それだとお母さんが大変になる。なので、食堂を作ることにしました。食堂があれば、お母さんは忙しいときに、食堂に任せられる。」

あまり食堂のある学校はないので、どこか、わかってしまう気もしますが、このアイデアは大成功でした。やはり働くお母さんは多いのです。

お弁当作りは、楽しいことでもあるかもしれないが、でも大変であることに変わりはない。

で、男の子なんかは、お弁当を早めに食べて、昼食は食堂、なんてことをしていました。でも、じゃないと持たないから、ですが・・・。

こういうことを考えてくれる校長先生はやはり素敵ですよね。


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空白の3ヶ月はなぜ生まれるのか?

6年生の4月〜6月までの3ヶ月間は、「空白の3ヶ月」と呼ばれています。

あまり特別なイベントがなく、3ヶ月間、淡々と組み分けが繰り返される、からなのですが、しかし、入試を終えて、「あの時期にもう少し違うことに取り組めば良かった」と話す御父母の方が多いのもあるからでしょう。

この3ヶ月間、塾は「総復習」の時期に入っているのです。総復習とは何か?実はここ10年間ぐらいの間に、受験カリキュラムの前倒しをした塾が結構あります。

だから、今まで6年生で習っていたことを、5年生でやるようになっている。その意味では、5年生で一応受験カリキュラムは終わった、という塾もあるのです。

が、しかし、それでは不安だから総復習をする。じゃあ、前のスケジュールで良いのでは?と思うのですが、これは塾の生徒囲い込み戦略なのです。

塾としてはなるべく早くに生徒を囲い込みたい。だから、受験カリキュラムを早めて「間に合わないですよ!」と言いたいのです。でも実のところで言えば、この空白の3ヶ月ができてしまう。

折角早く終わったのだから、学校別対策に行けば良いのです。しかし、行かない。

なぜか?

集合塾はみんなに同じことをさせたいからです。それが塾にとっては最も合理的だから。さすがに夏休み後半からいろいろクラスが出来て、まあ、対策が始まるのですが、その時期は実は昔も今も変わっていない。

この辺が不合理だ、と私はいつも思うのですが・・・。


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