月別アーカイブ: 2013年3月

追跡調査

入試の結果は、通われた塾にお話されたと思うのですが、この時期、他の塾からも「受験結果調査のお願い」みたいな連絡がくるかと思います。

「なに、うちの子をそちらでも合格実績に入れるの?」

という感じをお持ちになるかもしれませんが、実は模擬試験のデーター作りのためにです。

模擬試験の合格偏差値は、塾が勝手に決めているわけではありません。実際の合格者がどういう成績をとったのかを統計的に処理して決めているのです。例えば合格可能性80%偏差値というのは、その偏差値に100人いたとして80人以上合格している一番下の値、ということになり、合格可能性50%偏差値も同様です。

で、昨年と今年を比較したり、過去4年~5年の傾向から考えて、最終的にはここ、という数値をはじき出します。

これは非常に大事なデータです。なので、なるべく協力してあげてください。

みなさんが参考にされたデータも、先輩たちのデータの積み重ねです。ですので、来年の受験生にエールを送るつもりで答えてあげてほしいと思います。

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炭酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウム

2013年豊島岡中学の問題です。


次の反応1~反応4を参考にして、以下の問いに答えなさい。ただし、割り切れない場合は、小数点以下第2位を四捨五入して第1位まで答えること。

反応1
炭酸水素ナトリウム84gを加熱して完全に分解させると炭酸ナトリウムという固体53gと二酸化炭素22gと水になります。

炭酸水素ナトリウム → 炭酸ナトリウム + 二酸化炭素 + 水 
   84g         53g        22g

反応2 二酸化炭素22.4L(44g)をすべて石灰水と反応させると、100gの白い固体ができます。

反応3 炭酸水素ナトリウム84gを、十分な量の塩酸と反応させると二酸化炭素44gを発生します。

反応4 炭酸ナトリウム53gを、十分な量の塩酸と反応させると二酸化炭素22gを発生します。 

(1)反応1において、炭酸水素ナトリウム水溶液にフェノールフタレイン溶液を数滴加えると、薄い赤色を示しました。一方、加熱後にできた炭酸ナトリウムを水に溶かした水溶液にフェノールフタレイン溶液を数滴加えると、濃い赤色を示しました。このことから推測できることとして、最も適切なものを次のあ~おから1つ選び、記号で答えなさい。

あ、炭酸ナトリウムの方が、アルカリ性が強い物質である。
い、炭酸ナトリウムの方が、アルカリ性が弱い物質である。
う、炭酸ナトリウムの方が、酸性が強い物質である。
え、炭酸ナトリウムの方が、酸性が弱い物質である。
お、炭酸ナトリウムIも 中性の物質である。

(2)炭酸水素ナトリウム4.2gを加熱して完全に分解させ、すべて炭酸ナトリウムに変化させました。できた固体すべてを試験管に入れ、さらに水を加えて50gの水溶液をつくりました。この水溶液の濃度は何%か答えなさい。

(3)炭酸水素ナトリウム42gを加熱して完全に分解させ、すべて炭酸ナトリウムに変化させたとすると、( ア )Lの二酸化炭素が発生して、これをすべて石灰水に通すと( イ )gの白い固体ができると考えられます。

(ア)、(イ)に適する数字を答えなさい。

(4)炭酸水素ナトリウム42gを(3)のように実験したところ、実際には白い固体が20gしかできませんでした。発生した二酸化炭素はすべて石灰水と反応したとすると、反応せずに残っている炭酸水素ナトリウムは( ウ )gということになります。また、炭酸水素ナトリウムがに加熱され完全に分解したとすると、石灰水と反応せずに逃げてしまった二酸化炭素は( エ )gということになります。

(ウ)と(エ)に適する数字を答えなさい。

(5)炭酸水素ナトリウム42gを試験管に入れ加熱しました。試験管が冷えてから塩酸を十分に加え、発生した二酸化炭素をすべて石灰水と反応させたところ、40gの白い固体ができました。炭酸水素ナトリウム42gのうち何gが炭酸ナトリウムに変化したか答えなさい。ただし、加熱によって発生した二酸化炭素は白い固体ができる反応においては考えなくてよいものとします。


炭酸水素ナトリウムは重曹のことです。炭酸水素ナトリウムを加熱して得られるのが炭酸ナトリウムで、炭酸ナトリウムは入浴剤で泡が出るものなどに使われます。が、今回の問題は特に性質の問題ではなく、比例関係で解いていく、というのがテーマです。

まず(1)はフェノールフタレイン溶液はアルカリ性の指示薬です。濃い赤色になるということは、アルカリ性が強いということなので、炭酸ナトリウムの方がアルカリ性が強いということになります。
(答え)ア

(2)反応1から炭酸水素ナトリウム84gから炭酸ナトリウム53gと二酸化炭素22gができます。
炭酸水素ナトリウム4.2gですからちょうど20分の1なので、炭酸ナトリウムは53÷20=2.65g
全体が50gですから2.65÷50×100=5.3%
(答え)5.3%

(3)炭酸水素ナトリウム42gですから反応1の半分です。したがってできる二酸化炭素は22g÷2=11g
二酸化炭素は44gで22.4Lですから11gはその4分の1なので22.4÷4=5.6L ・・・( ア )
反応2の4分の1ですから白い固体も100÷4=25gになります。・・・( イ )
(答え)ア 5.6L イ 25g

(4)白い固体が20gしかできなかったので、反応した二酸化炭素は44×20/100=8.8g
これは反応1の8.8÷22=0.4倍になるので、反応した炭酸ナトリウムは84×0.4=33.6g
したがって反応しなかったのは42-33.6=8.4g・・・( ウ )

また全部反応していれば二酸化炭素は11gできているので、反応した二酸化炭素は8.8gですから逃げた二酸化炭素は
11-8.8=2.2g・・・( エ )になります。
(答え)ウ 8.4g エ 2.2g

(5)白い固体が40gできたので、二酸化炭素は44×40/100=17.6g反応しました。

42gの炭酸水素ナトリウムのうち【84】gが加熱して反応すると炭酸ナトリウム【53】gができますから、反応4より【22】gの二酸化炭素ができます。
一方炭酸水素ナトリウム(84)gからは(44)gの二酸化炭素が出るので、

【22】+(44)=17.6g ・・・(二酸化炭素の量)

【84】+(84)=42g・・・(炭酸水素ナトリウムの量)

ということになります。

二酸化炭素の量は 【1】+(2)=0.8g 炭酸水素ナトリウムの量は 【1】+(1)=0.5gですから (1)=0.3g 【1】=0.2g になるので

【84】=0.2×84=16.8gになります。

(答え)16.8g

「映像教材、これでわかる水溶液」(田中貴)

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長い文章を読み慣れる

今年の国語の問題を、少しずつ見ていっているのですが、やはり本文が本当に長くなりました。

採録されている文章がA4で4ページなんてのはざら。つまり、それだけ読みこなす力が必要になっているということです。文章が長くなっているのは国語にとどまらず、理科や社会の問題もずいぶん長くなりました。毎週1回、算数と理科の問題をピックアップしていますが、ある程度コンパクトな問題を探すのが結構大変です。特に理科は図も多いし、読解力は本当に必要だなあと思います。

で、その長い文章を読み慣れる工夫を日ごろの勉強からしておかないといけないと思うのです。

塾の国語の時間にやる文章は案外短いことが多い。というのは、授業時間が限られるからで、その間に読んで解いて解説までたどりつく、ということになるとそれ相応にコンパクトになっていないといけない。しかし、例えば試験時間が50分の学校だと、読んで考えて答えを書くまでで50分を使うので、それをフルにやると授業で解説をやる時間がなくなります。したがってどうしても授業では文章を短くするしかなくなります。

だから、案外長い文章を読み慣れるという機会がないのです。で、もちろん本を読めばいいのだが、本が好きな子ばかりではないでしょう。それに本を読んだからといって国語は考えて、書かないと力がつきません。

そこで1週間に1回でいいので、長い文章の入試問題をやっていってほしいのです。今から。

過去問が一番良いと思うのですが、第一志望の過去問とは限らず、長いなあ、と思われる読解問題を1題。最初のうちは、まず問題文を読むのが大変だったり、あるいは言葉を知らない場合もあるかもしれませんから、できる限り横について知らないと思われる言葉はどんどん教えます。

そして最後まで答えを書き切る。試験時間なんか気にしない。50分の問題が90分かかってもよいからとにかく書き切る、やり切る、ことです。

そうやっていかないと実は読む力もつかないし、読むスピードも上がらない。

国語は、固めてやってもなかなか点数が上がらない分、つい後回しにされてしまいがちですが、それだと力がなかなかつきません。覚悟を決めて、長文をやるんだ、という時間を決めてください。特に男の子はやりたがらないだろうが、しかし、だからこそやる意味があるのです。

3か月続けていると、明らかに力があがってきますから、しぶとく続けてください。

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