月別アーカイブ: 2013年3月

第74回 揺れる心

■ 新学年が始まって1か月。すでに家の中でバトルが繰り返されているケースがあるかもしれません。

■「勉強しないのなら、受験なんかやめてしまいなさい。」と言い放っても、「絶対受験する」と言い張る子。しかしだからといって勉強が進むわけではない。こんなことをするぐらいなら、受験させない方がいいかもしれない。子どもとの仲がどんどん悪くなる、と感じられるお母さんも少なくないでしょう。

■ 一方で、じゃあ、やめさせていいか、といえばそれはそれで問題が解決しない。中学受験をしないとしても、高校受験は残るし、そこでも同じ結果だったらどうしよう。なら今のうちに何とか入れてしまった方が良いのではないか?

■ 程度の問題はともかく、進むべきか、止めるべきか、と揺れる時期ではあろうかと思うのです。でも、結局、多くのご家庭は先に進んでいくでしょう。子どもは同じところにはいないからです。少しずつではあっても、前へ進む。勉強しないと思っていても、何かのきっかけで勉強を始めたりするのです。

■ ということはある程度、本人ががんばるようになるまで待っていないといけない、ということなのです。6年生になったからガラっと変わる、という子はあまりいません。少しずつ、少しずつ、進んでいく。成長していく。そしてあるところでグンと伸びる時期があるのです。それまで待っている心構えは子育てには必要です。

■ 親が何とかしたい、と思うあまりつい家庭内バトルは熾烈になってくるわけですが、何とかしようと思わないことです。子どもが勉強しなければ、力はつかないし、力がつかない以上、入れない。そこに本人が気が付くときが必ず来ます。ただ、何とかしようと思ってしまうと、そのことに反発して子どもが素直にそのことを認めなくなる。

■ どこかに決まればいいんだから、とその時は心の中でつぶやいて、席を立ってしまいましょう。もうこれ以上は無理、と思ったらさっさと決断してしまえばいいのだから、それまでは揺れる気持ちは抑えて本人がやるのを待っていましょう。

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暗算のワナ

算数の問題を解いていく過程で、すべての過程の式を書くのはなかなか手間暇がかかる。そこで、多少、途中を飛ばして書いていく、ということはあります。

例えばある商品に4割の利益をのせて定価として、定価の2割引きをすると、600円の利益になった。この商品の定価を求めなさい。という問題の場合。1.4×0.8という式が思いついた瞬間に、先に1.12と置いて0.12が利益だと解く子が多いと思うのです。

この1.4×0.8=1.12は頭の中でやることになると、ここでちょっとした思い違いをすることが出てきます。例えばこの暗算が1.02だとふと思ってしまったら、このミスは見つかりにくいのです。

なぜか? 

どこにも書いてないから。頭の中でやったことだから、痕跡が残っていない。まして、このくらいの計算、わざわざ縦の計算を書くこともない、とつい思ってしまうから、自分の思い違いが見つからない。

それでも答えが割り切れなければ、「あれ?」と思うわけですが、この問題の場合はきれいに割り切れてしまうので、「簡単だよ。」ということになってしまう。

で、答えが×になって、初めて「変だなあ」と思うのです。

問題の読み違いもそうだし、実際に自分で思い込んでしまうと、もう見つからない。で、これを見つける手段を持っている子が、正解率の高い子、ということになるわけです。

どうするか?

一番安全な方法はやはり書くことでしょう。計算を暗算でやってもいいが、とにかく式は書く。1.4×0.8=1.02

見たとき、なんとなくあれ?と思えればいいし、あとで見直しをしたときに、「あ、ここが違う。」と見つけられる。つまり、ミスを見つけられるような方法を作っておく、ということが正解率を上げるコツなのです。

しかし、これは面倒だ。だから、なかなか徹底的ない。したがってミスは減らないのです。

こういうクセはなるべく早くつけた方が良いのです。だから、4年生も、5年生も、そして6年生も、まだできていなければ、即刻できるようにしてください。

なぜ式を書くのか? ミスを見つけられるために書くのです。

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まずは近くの教室で

10年前に比べると、中学受験の塾の教室はかなり増えています。しかし、2月1日の受験者数でみると10年前とそれほど変わらない状況になってきたので、供給が過多になっていると言えます。

震災の影響もあり、子どもたちはなるべく自宅近くの教室を選びます。その分、各社は子どもたちを迎えに行くために、さらに教室を増やすので、ひとつひとつの教室の規模は小さくなることになります。

1つの教室に通う生徒数が減る、ということになればクラス分けの数も減ることになるので、クラスの上下動は少なくなり、先生の顔ぶれも比較的固定化されるから、子どもたちにとってはある意味安定的な指導になり面倒見も良くなるが、一方で刺激は少なくなるという面が出てきます。

だから同じ塾でも、少し遠くの大規模教室に通った方が良いのではないか、と考えるご家庭もあるかもしれませんが、私はそれは6年生の2学期になって学校別指導が始まってからで充分だと思います。

これだけ、たくさん教室ができると、すべての教室で細かい学校別指導はできなくなります。したがって日曜日にある教室にその学校を志望する生徒だけを集める、というようなシステムがスタートすることになるので、移動するのはそれからで充分です。早い段階から、遠くまで通う、というのは子どもも疲れるし、時間的ロスも小さくはありません。

むしろ安定的になった指導体制のメリットを享受した方が、今の時期は子どもたちの勉強にはプラスでしょう。

競争を意識するのは、志望する学校が決まってからで遅くはありません。

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