月別アーカイブ: 2012年10月

公立一貫校は人気です。

公立一貫校が人気を集めています。その理由を考えてみると

1 公立ですから月謝が安い。
多少ばらつきはあるものの、初年度20万円未満という学校も多いので、経済的負担は私立に比べて明らかに低いでしょう。

2 そこそこ大学の合格実績が出始めている。
白鷗高校の1期生が11年春に卒業。この中から5人の東大合格者が出て、さらに各学校で比較的良い合格実績が続いています。

3 準備期間が短い。
私立の中学入試と違うのは、学力テストであるということ。つまり、細かい知識が求められるのではありません。PISA型といってもいいでしょうが、したがってそれほど長い準備期間は要らない。また、細かいことが多くはないので1週間にそう何回も塾に行かなくていい。だから私立の対策に比べて負担が少ない。塾の費用も半額ぐらいにおさえられる。

だから、まあ、人気が出ても仕方がない面はあります。

ただ、すごい倍率になっているのも事実。

東京都でいえば、学校数が10校に増えた10年春から志願者数は1万人前後で推移しています。定員は10校合計で約1400人。倍率はここ数年、7倍台ですから、御三家の倍ぐらいにはなっているわけです。

で、私立受験組が2月3日に公立一貫校を受ける流れも出てきたそうで、ますます厳しくはなっている。一方私立は受験者が減少することになるので、ここにきて公立と同じPISA型の入試を行うところも出てきました。

これだと、私立対策をしなくとも、公立と併願できる。実際、公立一貫と併願できる学校は今までなかったので、公立一貫の受験はそこが弱点といえば弱点だったのですが、私立が入試を変えれば、また選択肢も広がるわけでしょう。

これまでは私立へ、という流れが強かったものの、ゆとり教育は終わり、公立一貫もあり、また公立高校の大学受験実績も回復の兆しを見せているので、選択肢は広がりました。

しっかり、いろいろな情報を集めてお子さんに合った方向性を考えてあげてください。

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模試返却競争

以前は最低でも10日はかかった模擬試験の返却。

今はWEBでデータが2~3日で見られるようになりました。答案を画像化して処理するため、実際の答案が動かなくなって採点は一気にスピードアップしました。採点後、自動集計されて計算されていくので、データはどんどんデータベースに蓄積されます。

過去の記録も簡単に取り出せるので、半年前の状況はどうだったのか、ということもすぐわかるし。郵便でないと答案が帰ってこなかった時代から考えると隔世の感がありますが。

しかし、なぜこんなに急いで模試を返却する必要があるのか?

それは復習のためです。10日も後に復習したところで、何をやったか、忘れてしまう。同じ問題を解きなおしても、初見の感覚とは違ってくるので、出来た問題でも「これ、どうやって解いたっけ?」と思い出すのが大変。だから、良く自分の書いた答えを問題用紙に書き取って、あとから答え合わせをする子も少なくなかったのですが、これだけスピードアップしてくれれば、答えを書きとってこなくとも、初見で解いた感覚は残っているはずです。

だから、帰ってきてもう一度解きなおす。復習してください。

じゃないと、せっかく早く帰ってきても意味がない。まだ解いた感覚があるうちであれば、「あ、ここで問題を読み違えた。」とか「ここに書いた計算が違う!」みたいなミスの原因もはっきりするでしょう。

データは10日後に見ようと、20日後に見ようと変わりませんが、子どもたちが解いた感覚はすぐ消えてしまうものだから、なるべく記憶があるうちに復習するのが効率良い勉強法です。せっかく超特急で返却してくれるのだから、そのメリットを最大限生かしてください。

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第53回 受験プランは明確に線を引く

■ 受験プランを考える時期になりました。関東で言えば、1月に千葉、埼玉の入試が始まり、2月に東京、神奈川の入試が始まる。とはいっても東京、神奈川は2月5日まででだいたい終わってしまいますから、合格した場合は、こう、残念だった場合はこう、と考えていくことになるわけですが。

■ 残念だった場合を考えていくと、だんだん暗くなってくる。冷静に考えましょう、とはいいながら、子どものことを考えるから、決して冷静とはいえず。

■ だから最初に線を引くことをお勧めします。ここまでにしよう。それがどのくらいになるのかをまず、家族で考える。子どもの将来には先があります。入試も高校入試、大学入試とある。大学入試に関していえば、これからいろいろ変わってくるだろうなと思います。例えば秋入学になってくると、必然海外の大学も選択肢に出てくるかもしれない。だから先に選択を伸ばしてもかまわないだろうと思うのです。

■ 公立中学の場合で言えば、3年後にまた入試が来ます。私立一貫校に入れると6年間その学校になる。私はこの長さが気になります。その学校の良さも悪さも、子どもたちの成長に充分影響するので、不満な状態で6年間学校を続けるぐらいなら、3年後の再チャレンジを選んで良いのではないかと思うのです。

■ ここが残念だったら、もう後は受験せず、公立に進もう、という選択肢はあってよいと思います。今は、公立の中学を選ぶこともできるし、もっと言えば、引っ越しを前提に考えれば学校を変えることは充分できます。逆に6年間変わらないことで、起こる不利益を考えるならば、その自由を取っておいた方が良い場合もあり得るでしょう。

■ だから受験プランが決まったら、受ける予定の学校には一度子どもと行っておきましょう。後から言わない方が良い。ここまで受けて「だめなら公立」という考えは、きっぱりと決めてしまうのです。そうすることで、子どもたちにも覚悟ができるし、高校受験のチャンスもあることがわかれば、あとは「とにかくがんばるだけ」という気持ちになるでしょう。

■ 「かわいそうだ」と思ってしまうと、つい受験校を探してしまう。しかし、それは一時の問題なのですから、今のうちにしっかり考えて、受験のときはその通り進めるようにしてください。

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