月別アーカイブ: 2012年2月

転塾

4年生から塾を始めて、同じ塾に最後まで通い受験を迎えた子どももいれば、その間に何回か塾を変えた子どももいます。

一度塾に通い始めたとしても、その塾のやり方が子どもに合うか、子どもの成績が上がっていくのか、ということを親はよく考えておかなければいけません。

大きい塾は大きい塾のメリットがあります。一方で地元で一教室だけでやっている小さな塾にもそれなりのメリットがあります。

大きい塾のメリットは何といっても競争、でしょう。切磋琢磨というべきでしょうか。毎月の組み分けテストや模擬試験、一喜一憂するべきではないものの、そこでどのくらいの成績をあげられるか、目標となる学校への到達度が明確にわかります。しかもライバルは同じ教室にもたくさん、いる。大手の大型教室になると、1教室に6年生が300名ぐらいはいますからその分だけ競争も厳しい。ただその切磋琢磨の中で子どもの成長が促されていく面があります。
ただ、組分けがある分、先生が固定化されない。同じ先生にずっと教えてもらえるのは、わずかでしょう。
「うちの子を教えたことのない先生に進学指導をされた」経験者もいらっしゃるのではないでしょうか。

一方で地元の塾は、1学年が10名から多くて30名前後。クラス分けをする、というのもなかなか難しい。だから同じクラスで勉強する。その分、先生は固定化されます。どちらかといえば和気あいあい。しかし、同じ先生にずっと見てもらえる安心感はあるでしょう。

どちらがいいのか、どちらもそれなりに子どもたちを伸ばしてくれる環境ではあるのです。ただ、合わなかったり、成績が伸びていなければやはり親としては考える必要があります。

早い塾だとそろそろ受験カリキュラムが一段落しているでしょう。残り1年、この塾でがんばるのか、それとも転塾するのか。

転塾は子どもが新しい塾に慣れるまで多少時間がかかります。また子どもは今の塾を変えるということについては、ネガティブになりやすい。あまりいやなことがない限り、「今の塾でいい」と言うでしょう。

しかし、少なくとも2年近く通って成績が上がらず、目標に近づいていかない、というのであれば親は考えるべきだと思います。

別に大きい塾から小さい塾へ、だけではなく、逆もありです。大きい塾はデータも豊富ですから、学校別傾向を的確に把握しているし、その分の指導も専門化される。小さい塾は面倒見は良いが、先生がいろいろなことをやらないといけない分、わが子の目標校に長けているか、というとそうではない部分もあるでしょうから。

転塾の機会でいうと、新6年生の春が一番多いようです。次が6年生の夏休み前。

すでに動き始めた2013年の中学受験。あと1年という時期に塾をもう一度見直してみてください。ここである程度、「よし、この塾であと1年がんばろう」と親子とも覚悟を決めていくのが望ましいと思います。

<参考記事>
第一志望は早めに決める

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自分で図を書く

新6年生は図形の問題を考える機会がこれから、増えてくると思います。

今年も各中学で図形の問題はたくさん、出題されました。最近の図形問題は、相似を利用したり、図形を組み合わせたり、なかなか難しい問題が増えました。

図形の問題を考える上で、案外見過ごされているなと思うのが、「自分で図を書く」という力です。

例えば立体の切断面はどこを通るのか、というような問題は単に問題に書かれている図だけではなかなか解けない。自分で違う図を書いて検討する必要があるでしょう。

ところが、最近はテキストやプリントで図が描かれているので、例えば先生の書いた黒板の図を写すという作業が以前に比べて減っています。その結果として自分で図を書く力がなかなか発達してこない。

ノートをとらなくても、プリントの解説さえあれば、大丈夫、という考え方は危険です。

つまり、子どもが自分で図を書く機会を失わせてしまう。

自分で書けるようになるのには、まずは何かを真似て書く練習をする必要があるわけで、だから塾の授業で先生の板書を写す手間は大事なステップなのです。

しかし、最初のうちは、図を書くのに時間がかかるでしょう。横で見ているとイライラするかもしれませんね。

でも、その時間をかけるからこそ、できるようになる。

4年生の算数の授業で、私は良く子どもたちに立方体の図を書かせていました。空間の基礎を学ぶためですが、しかし、本来この辺とこの辺は平行にならなければいけないのに、子どもたちの図はとんでもない方向に飛んで行き、できあがった立方体はつぶれたり、ゆがんだりします。

つぶれたりゆがんだりする、ということは正確に考えられなくなるわけで、だから最初に書けるようにすることは大事なことです。

実際に「立方体」の書き方を教えます。

この線とこの線は平行にして・・・、いくつかのステップを忠実に再現すれば、きれいな立方体が書けるようになるでしょう。こういう積み重ねこそ、4年生のときにやるべきことなのです。

今は、そういうことに時間をかけられるときですから、かけてください。

そして自分で図がかけるようになったら、ほめてあげてほしいと思います。この力が難しい図形の問題を解く最初の一歩なのですから。

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第11回 組分けテストを段取る

最近の塾では組分けテストが多くなりました。

1ヶ月に1回程度、前のカリキュラムに準じてまとめのテストをするわけですが、それで順位を出し、クラスを決める。席を決める。

席まで決めなくてもいいだろう、という気はするのですが、しかし、前の席は取り合いになるので、これが一番収まりがいいそうです。

となると、親としてはやはりその結果が気になる。ので、直前になると思い切り暗記をがんばったりするのですが、しかし、これは組分けテストだけの準備だからやがて忘れてしまう。本当の力になっているか、というと疑問符が付きます。

すでにどの塾でも年間のカリキュラムは大方決まっているでしょう。したがって、組分けテストの日程もわかると思います。

だから組分けテストの準備を最初から段取ることにしましょう。

ここでの基本は「長期的なビジョン」。どうしても組分けの結果に気が行くと、目標が短期的になってしまい、実際に入試に向けた準備ができなくなります。6年生も秋になると、もう組み分けはあまり行われなくなる。これは塾側もいよいよ入試に向いている証拠です。すなわち、目先の点数より入試に向けての力をつける、という視点を必ず持っておくということですね。

私は組分けは算数と国語、さらにいえば理科の計算で点数が取れることがのぞましいと思っています。

つまり毎月のテストに向けて算数と国語に力をいれる、ということです。算数と国語が安定している子は、そう大きくは崩れない。特に算数に波がなければ、そこそこ点数はまとまるでしょう。これに6年生の夏休み以降、知識の力が伴ってくれば、合格に向けての準備は整ってきます。

前半はだから、算数にまず力をいれてください。

特に大事なのは、復習。

塾でできなかった問題をまとめて、やり直していく。大事な問題をていねいに復習し、じっくり考えることで力をつけていきましょう。

もうひとつは国語。国語は短期的に力が伸びる教科ではありません。これまでの読書量や国語経験がものをいいますから、蓄積しなければならない。だから、目先のテストにとらわれず、コンスタントに読解の練習をする。最低週2回。

最後まで答えを書ききることが大事です。特に男子は面倒に思って記述の答えを書かないケースが見られますが、それだとせっかく時間を使っても力が付きません。

大方1ヶ月に1回のこの組分けテストに向けて、安定的に算数と国語で点数をとるにはどうするか、を日々の勉強に取り入れていくと、最後には良い結果が得られます。目先の点数にとらわれず、しっかりとした実力を鍛えていきましょう。

参考記事

決め手の算数の力をどうつけるか?

復習は間違えた問題に集中する

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