転塾

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4年生から塾を始めて、同じ塾に最後まで通い受験を迎えた子どももいれば、その間に何回か塾を変えた子どももいます。

一度塾に通い始めたとしても、その塾のやり方が子どもに合うか、子どもの成績が上がっていくのか、ということを親はよく考えておかなければいけません。

大きい塾は大きい塾のメリットがあります。一方で地元で一教室だけでやっている小さな塾にもそれなりのメリットがあります。

大きい塾のメリットは何といっても競争、でしょう。切磋琢磨というべきでしょうか。毎月の組み分けテストや模擬試験、一喜一憂するべきではないものの、そこでどのくらいの成績をあげられるか、目標となる学校への到達度が明確にわかります。しかもライバルは同じ教室にもたくさん、いる。大手の大型教室になると、1教室に6年生が300名ぐらいはいますからその分だけ競争も厳しい。ただその切磋琢磨の中で子どもの成長が促されていく面があります。
ただ、組分けがある分、先生が固定化されない。同じ先生にずっと教えてもらえるのは、わずかでしょう。
「うちの子を教えたことのない先生に進学指導をされた」経験者もいらっしゃるのではないでしょうか。

一方で地元の塾は、1学年が10名から多くて30名前後。クラス分けをする、というのもなかなか難しい。だから同じクラスで勉強する。その分、先生は固定化されます。どちらかといえば和気あいあい。しかし、同じ先生にずっと見てもらえる安心感はあるでしょう。

どちらがいいのか、どちらもそれなりに子どもたちを伸ばしてくれる環境ではあるのです。ただ、合わなかったり、成績が伸びていなければやはり親としては考える必要があります。

早い塾だとそろそろ受験カリキュラムが一段落しているでしょう。残り1年、この塾でがんばるのか、それとも転塾するのか。

転塾は子どもが新しい塾に慣れるまで多少時間がかかります。また子どもは今の塾を変えるということについては、ネガティブになりやすい。あまりいやなことがない限り、「今の塾でいい」と言うでしょう。

しかし、少なくとも2年近く通って成績が上がらず、目標に近づいていかない、というのであれば親は考えるべきだと思います。

別に大きい塾から小さい塾へ、だけではなく、逆もありです。大きい塾はデータも豊富ですから、学校別傾向を的確に把握しているし、その分の指導も専門化される。小さい塾は面倒見は良いが、先生がいろいろなことをやらないといけない分、わが子の目標校に長けているか、というとそうではない部分もあるでしょうから。

転塾の機会でいうと、新6年生の春が一番多いようです。次が6年生の夏休み前。

すでに動き始めた2013年の中学受験。あと1年という時期に塾をもう一度見直してみてください。ここである程度、「よし、この塾であと1年がんばろう」と親子とも覚悟を決めていくのが望ましいと思います。

<参考記事>
第一志望は早めに決める

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中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

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