月別アーカイブ: 2009年7月

第22回 練習方法を考える

    「だから、これは覚えればいいんだよ」
    という学習内容があるとします。花のおしべの数でもいいし、歴史年号でもいいでしょう。しかし、その覚える方法は?
    書いて覚えなさい、という方もあれば、問題を吹き込んで、何度も聞かせるという方もあるでしょう。ここで、間違いは、「自分がうまくいった方法」を使うということなのです。お父さん、お母さんの受験の記憶は大方、大学受験か高校受験。ここでうまくいった方法が小学生でもやれるのか?というとそうではない可能性があります。
    で、覚えるということは結果が出ればいいのです。つまり覚えればいい。だからその過程は結果が出る方法を考えてあげることなのです。
    日本ハムファイターズの稲葉選手が低目を打つとき、たてぶりの方がいいのではないかと気がついた。と、その練習はどうあるべきか、どうすればそのフォームが身につくのか、コーチと相談しながら、練習方法から考えていったそうです。
    そう、練習方法から考えないと、うまくいきません。根性で覚えればいいんだ、なんて話はもうやめましょう。お子さんにとって一番良い方法を見つけてください。
    私がよくやった方法はクイズ番組を授業でやること。覚える範囲を決めます。そのやり方はもう、お任せ。
    で、クイズ番組をやるのです。第一問、「宮崎平野を流れる川は、・・・」
    「はい!」
    「大淀川」
    「ぶー!」
    「え、?」
    「大淀川ですが、では仁淀川が流れる平野は?」
    「はい!」
    「高知平野」
    「ずるいよ、ずるい」
    などといいながらやりますが、まあ、覚えることは覚える。なんだ、遊んでるんじゃないかって? その通りです。でも覚えればいいんです。覚えれば。

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第12回 自立させるにはいろいろなことをやらせる

    自分で勉強するようになってほしいと思われているお母さんは多いでしょう。
    しかし、自分で勉強することはなかなかむずかしいことのひとつなのです。我慢がいるし。だから自分で勉強させるには、生活の自立がまず必要になります。自分でいろいろなことができるように仕向けていく。
    例えば、部屋の掃除、洗濯物の片付け。明日の学校の準備。
    自分でできることは、してあげなくて良いことなのです。これを勘違いしている方が圧倒的に多い。だから子どもがなかなか自立しない。自分でいろいろなことができない、ということになるのです。
    簡単なことは親がやってあげて、一番大変な「自分で勉強する」ことを要求している。これは順序が逆だと考えてください。だから、今、やってあげていることをどんどん減らすべきです。
    「そんなことをしたら、勉強時間がなくなる」と思われるかもしれませんね。しかし、実際に自分が「やらなければいけない勉強」だと自覚していなければ、時間をかけてもあまり効果がないのです。逆に時間が少なくなっても、これはやらなければいけないんだ、と自覚すればいろいろ工夫します。工夫すれば、またできるようになる。
    反抗期だと、「なんで、やんなきゃいけないのよ」と言い出すかもしれませんね。でも、それはお母さんが忙しい時間をやりくりしてやってあげているだけの話でしょう。本来は自分がやらなければいけないことなのです。このあたりの意識のずれを少しずつ修正する必要があります。そうでないと、相変わらず「やらされている勉強」に終始してしまいますよ。

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第56回 学校別特訓はごほうび?

    先日、あるお母さんからメールの相談が来ました。
    通われている塾では、そのお子さんの第一志望の学校別特訓が秋から行われる予定なのだそうですが、それはこれまでのテストの結果、推薦されなければいけないんだそうです。
    「うちの子はぎりぎりの成績なので、もしかすると選に漏れてしまうかもしれません。そうなると、やはり第一志望はあきらめなければならないのでしょうか。本人ががんばっているので、何とかしてあげたいと思うのですが。」
    いや、その通りでしょう。
    まだ半年あるわけですから、ここで学校別の選抜にもれてしまうと対策する方法がなくなる、というのはちょっと、と私は思います。
    これは今の塾にどうも多いらしい。つまり、4年生、5年生でがんばらないと、「学校別に推薦されませんよ」といってはっぱをかけられているわけです。しかし、子どもの精神年齢がみな同じではない。晩生の子だっているでしょう。その子たちが後半がんばって合格していった例はたくさんあります。ただ、そういう子たちの道が閉ざされてしまう、というのはどうもいただけない。
    私は学校別特訓に入れないなら、とっととその塾はやめて、新たな方法を考えるべきだと返信しました。世の中塾はたくさんある。お子さんに合う、道を開いてくれる塾を探すべきでしょう。
    塾は学校ではない。合格するために行くところなのです。だから子どもの可能性がより広がるであろう選択をしないといけません。ここは親でないとできないところでもあります。そこを実績だけで安心している方が多いように思う。実績は受ける受験生が多ければやはり上がるのです。そして次第に自然倍率に近づいていく。だから、数が多ければ、それだけ受けているということに他ならない。ということは落ちでもいるわけです。問題はそんなところにはない。お子さんをいれてくれるかどうか、他の子はどうでもいいんです。うちの子をいれてくれないと困るわけだから。
    今、各塾で保護者会が行われていると思います。(ここのところ、秋の相談が多いので、多分そうでしょう。)
    良く聞いて、うちの子に役にたつのかどうか、考えてみてください。

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