ワーキングマザーのための中学受験講座」カテゴリーアーカイブ

第41回 全部塾で受験勉強をカバーできるか

    ワーキングマザーのみなさんにとって、中学受験は確かに負担が多い。
    だから、全部塾でやってもらいたい、と思われている方もいらっしゃるかもしれませんね。
    このこと自体は、可能です。
    私はもともと、そういう塾としてキッズを考えましたから、週5日通ってもらうこと自体は問題ではない。逆に週5日も通うんだから、土日はお休みでも5年生までは何の問題もありません。
    ただ、「もったいない話だ」とは思うのです。
    中学受験についてお父さん、お母さんのたくさんのブログがあるでしょう。
    これは、お父さん、お母さんと子どもが一つになって、ある目標に向かう良い経験になるからだと思います。
    私も子どもが二人いますが、これが最後でした。
    あとは子どもが大きくなっていくにつれ、自分でやることになるので、一体感をもってやれたのは、中学受験が最後でしたね。
    ですから、やはりそこそこ関わってあげていくと良いと思います。
    でも大変ならお預けください。

第40回 「もうちょっと、やっていく」

    先日、キッズの教室で、お父さんがお迎えに来たにもかかわらず、
    「もうちょっと、やっていく」
    と勉強を続けた3年生がいました。
    「へえ、何をやってるのだろうか」
    と思ったところ、数のパズル計算。
    100マス計算よりはやや、ややこしい計算が必要なパズルなのですが、最後のところで、まだ解けない。
    お父さんは、「じゃ、後からまた来るから」と、買物に出かけられたようです。
    その後「わ、これだ、これ!」
    という叫び声とともに、彼の満身の笑顔がありました。
    指導員が「正解!すごーい。できた!」
    と褒めていましたが、この達成感は子どもの自信になっていくことは間違いありません。
    私は、受験指導の出身ですが、やはり基礎学力はとても重要だと思っています。つまり、文章を読んだり、計算をしたり、ということを毎日、少しずつ練習していくことで、子どもの学力は確実につくし、それは小学校1年生からコツコツ積み上げなければいけない。
    しかし、現在の学童保育ではなかなか、その機会が作れない。
    ここ数年、4年生で生徒を迎えるときの基礎学力の差は一段と大きくなってきていますから、これは個人の家庭学習に大きく依存しているのです。
    ただ、計算問題をたくさん、やらせればいいということではない。おもしろい、楽しい、と思ってもらわないとこういう訓練は続きません。だからパズルにしてみたり、ストップウォッチで時間を計ってみたり、と教室ではゲーム化しているわけですが、結局は、考えることは、おもしろいことだ、という経験をできるだけ、たくさんすることが大事です。
    学習意欲は小さいときから培っていく、ということをぜひご家庭でも実践してください。

第39回 朝とダイニングを使う

    仕事によるのでしょうが、やはりワーキングマザーのみなさんは朝が早い。
    朝食や昼食の準備をし、自分の仕事の準備もあり、ということで朝早くから活動されていると思います。ところが子どもたちは?
    そう寝ていますよね。せっかくお母さんが早く起きるのなら、勉強も朝型の方がいいと私は思います。
    もちろん、お母さんほど遅く寝せるわけにはいきません。なるべくなら10時ごろ。(塾のある日は難しいでしょうが。)
    そして朝5時から勉強する。場所はダイニング。
    お母さんがいろいろな準備をしている横で勉強する。お母さんも様子が見れるし、お子さんもお母さんのがんばっている姿が見れますね。
    そしてもし5時から勉強してしまうと、午前7時までに2時間できてしまうのです。
    これはなかなかいい。
    なぜか?
    入試は早い時間から始まるからです。
    たいていは8時ごろから、遅くとも9時には始まっています。
    だから、朝から頭が動くようにしておく習慣は、入試を受ける上では非常に合理的な生活リズムなのです。
    せっかく、お母さんの朝のスタートが早いなら、お子さんのスタートも早くしてみませんか。
    2時間、過去問をしっかりやれば、力は確実についていくでしょう。