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先日、キッズの教室で、お父さんがお迎えに来たにもかかわらず、
「もうちょっと、やっていく」
と勉強を続けた3年生がいました。
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「へえ、何をやってるのだろうか」
と思ったところ、数のパズル計算。
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100マス計算よりはやや、ややこしい計算が必要なパズルなのですが、最後のところで、まだ解けない。
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お父さんは、「じゃ、後からまた来るから」と、買物に出かけられたようです。
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その後「わ、これだ、これ!」
という叫び声とともに、彼の満身の笑顔がありました。
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指導員が「正解!すごーい。できた!」
と褒めていましたが、この達成感は子どもの自信になっていくことは間違いありません。
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私は、受験指導の出身ですが、やはり基礎学力はとても重要だと思っています。つまり、文章を読んだり、計算をしたり、ということを毎日、少しずつ練習していくことで、子どもの学力は確実につくし、それは小学校1年生からコツコツ積み上げなければいけない。
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しかし、現在の学童保育ではなかなか、その機会が作れない。
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ここ数年、4年生で生徒を迎えるときの基礎学力の差は一段と大きくなってきていますから、これは個人の家庭学習に大きく依存しているのです。
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ただ、計算問題をたくさん、やらせればいいということではない。おもしろい、楽しい、と思ってもらわないとこういう訓練は続きません。だからパズルにしてみたり、ストップウォッチで時間を計ってみたり、と教室ではゲーム化しているわけですが、結局は、考えることは、おもしろいことだ、という経験をできるだけ、たくさんすることが大事です。
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学習意欲は小さいときから培っていく、ということをぜひご家庭でも実践してください。