月別アーカイブ: 2009年2月

第37回 がまん

さて、新しい受験学年を迎えるにあたって、最初にみなさんにお話しておきたいことがあります。

それは「がまん」についてです。受験をするにあたって、みなさんは受験しない人に比べれば多くの時間を学習に使わなければなりません。したがってみんなと遊んだり、ゲームをしたりする時間は当然少なくなります。

みなさんが持っている時間は1日24時間です。ですから、何かに時間を使えば、他に使える時間が少なくなるのは当たり前の話なのですが、受験を始めてもこのことに気がつかない人が多いのです。やりたいことを全部やってかつ受験勉強をして、それで合格するほど中学受験は甘くはありません。実際にここ数年の中学受験の現状で見れば、5人に1人はどこにも合格できない状況にあります。せっかくがんばってきたのに、どこにも合格できない、というのは大変なことですが、しかし5人に1人がそうなってしまうのが今の中学受験です。

ですから、ある程度やりたいことをがまんして、計画的に学習を進めていかなければなりません。中学受験は小学校で習ったことだけが出るのではありません。具体的に言えば、ほぼ中学2年生程度までのレベルの問題が出題されています。ということは相当勉強しないといけないことになるのです。ですから、中学受験を始めると決めたからには、多少なりともがまんは必要なのだということを覚えておいてください。

ただ、すべてをあきらめる必要はありません。自分で優先順位を決めることはできますから、上手に時間を使って生活していきましょう。

精神年齢

中学受験というのは全員が12才の春に受けます。しかし、精神的な成長(あるいは精神年齢)が同じかといえば、そうではありません。大人だなあと感じる子もいれば、「受験はまだ早い」と感じる子もいます。一般には女の子の方が男の子よりも精神年齢は高いといわれますが、女の子の中にも幼い子はたくさんいます。

中学受験ではやはり、精神年齢の高い子が有利であることは間違いないでしょう。実際の入試準備では数字に追われます。偏差値、順位、あるいは合格可能性。それを冷静に受け止めて、次に何をするか具体的に考えていけるかどうか。ここがポイントなのです。
幼い子は数字を受け止めるとき、大きく2つに分かれます。
ひとつは無頓着。「そんなのは関係ない」「何かの間違い」
うん。これは一つの解決法ではあるのですが、現状を変える具体的な方法に行かなければ進歩は当然ありません。

もうひとつは落ち込む。
「どうせ、できない」「やってもムリだ」
となってしまうと、当然のことながら前には進みません。

私が志望校の別に関係ない組み分けテストに反対なのは、いらない劣等感を植え付けられるからなのです。今の子どもたちは以前に比べれば明らかに幼い。これはいやな事件も多いので、お父さん、お母さんが子どもたちを知らず知らず過保護に育てていることにひとつの理由があるでしょう。そういう子どもたちにストレスのある環境を与えれば、前向きに考えるのはむずかしくなります。

少なくも、受験に耐えうる精神的な成長は中学受験でも必要です。では、どうすればいいか。

やはり自立させるということが一番なのではないかと思うのです。自分でできることは、どんどんさせる。勉強よりも生活面でまず自立させることが大事なのではないでしょか。

今年受験学年を迎えて、まだお母さんに起こされないと起きない子は、まずそこから直すべきでしょう。

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験へ
にほんブログ村

ようやく

2009年の受験が終わりました。
まだやっているの?という感じかもしれませんが、今日午後3時に慶應中等部の二次の合格発表があり、私にとってはようやく終了です。
これから、今年の受験をまた振り返ってみたいと思いますが、子どもたちにとってはなかなか経験しがたい1週間だったのではないかと思います。受験結果はいろいろだと思いますが、私はこれからが大事だと思うのです。

いずれにしても子どもたちは今年の4月から中学生になります。それぞれの学校で、また勉強やクラブ活動が始まるわけですが、まだまだ成長途中。これからいろろなことを吸収して、成長していかなければなりません。中学受験はなかなかドラスティックな面がありますが、しかしそれを引きずっていても仕方がない話。反省すべきは反省し、次に役立てていけばいいのです。

むしろこれからが大切な時期になるのではないでしょうか。合格した子どもたちも、だらけていれば「合格して失敗する子」になり、残念だった子も気持ちを切り替えて前向きに学校生活に向かってくれればやがて「不合格でも成功する子」になってくれると思うのです。

保護者のみなさんには、これからも子どもたちを暖かく応援してあげてほしいと思います。

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験へ
にほんブログ村