月別アーカイブ: 2007年2月

補欠

今年も何人か補欠の子がいます。

第一志望の補欠というのは、実にはがゆい思いがしますね。あと数点で届いたものを。あの問題さえできれば、そういうところはどうしてもあります。

実はうちの息子は第一志望が補欠でした。そして2月末まで待ちましたが、結局回ってきませんでした。本人としては同じ附属に行くのだからというのもあるにはあるのですが、しかし、第一志望に合格しなかった、あと数点でという思いは非常に悔しかったと思います。

ただこればっかりは、もう待つしかない。そして回ってこなかった場合を想定して次の動きにいくことが大事だろうと思います。

昨年は何番まで回った、とかそういう情報を聞いても、まあ、今年の場合はどうなるかわからないのです。今確実にできることをやった方がよさそうです。

ついでに言えば、たいていの学校の場合、補欠者には電話で繰り上がりを連絡しますが、つながるまで飛ばすことはありませんので、じっと電話の前で待つ必要はありません。

第20回 勝負強さ

今年の受験は僅差の勝負だったことは間違いないようです。例えば60前後の学校に合格し48前後の学校に落ちる。普通だったら、考えられない話ですが、しかし午後入試であれば当然、あり得る話になってきます。午後入試はそれほど多くの学校がやっているわけではありませんから、どうしても1校に集中するので、こういう現象が見られるのです。また午前中に行った学校でも同じようなことが起こったでしょう。僅差の勝負は、やはりその子の精神年齢に左右される割合が大きくなります。もちろん精神年令の高い子が合格しやすい。

 最近の子どもたちは昔にくらべれば明らかに幼くなりました。これはやはり過保護の影響だと思います。実際に子どもの数が少なくなってきて、お子さんを見る大人の目は増えました。だから子どもは自分で何かをやらなくても、いろいろしてもらえることが増えたのです。結果として問題を自分で解決するチャンスは少なくなったでしょう。そういう子どもたちが
この僅差の勝負に挑むとしたら?そうやはり、そこには強さが必要なのだと思うのです。

 小学生はやはりどうしてもかわいいと思いがちです。ただ、小学生最後のこの入試ではそのかわいさよりはむしろ、たくましさみたいなものが必要になってきているのは事実でしょう。ですから、少なくも朝はまず自分で起きるようにしてみませんか。一日のスタートのコントロールをまず自分でできるようにすること、これは自立の第一歩だと思います。

入試問題

今年の入試問題は受験者数が多かったために、難しくなってきたようです。これまでの学校のレベルに比べて高くなった、つまり傾向はそう大きく変わらないが、出す問題が難しい、計算問題が面倒だったり、知識が細かかったり。

難しくするには理由があって、やさしい問題だと差がつかないからです。みんなできてしまう、それだと誰がよりできるかということがわからない、だからレベルを上げた学校が増えたのでしょう。

実際に、今の入試問題は、かつてに比べると大分変わってきました。これは以前に指摘したことですが、社会は歴史、地理といったカテゴリーから現代社会についての知識や関心を求める問題が増えました。環境問題や温暖化、少子高齢化、今の日本や世界が直面する問題を出しています。

しかし、12歳の子どもたちに出題する問題として適当なのか?といえばそうではない。そういう問題があるという知識の整理だけで答えている子が多いのではないかと思います。

うがった見方をすると、大学受験の準備としてある程度まで知識を持っている子をとるんだという視点が見え隠れします。

もっと12歳の考える力、表現する力を根源的に試すような問題を本来なら出題してほしいと思うのです。覚えることばかりではなく。

私が出題者だったらこんな問題を出したいと思います。

「あなたの関心のある都道府県を1つあげ、その都道府県についてどういうことに関心があるのか、またそれはどうやれば調べられるかについて自分の考えを書きなさい。」

「岩手山 秋はふもとの三方の野に満つる虫を何と聴くらむ」
この短歌が歌う情景を1200字以上1600字以内で、物語の形で表しなさい。

採点は大変でしょうが、物語さえ読めばこの子の国語力はすぐわかるだろうなあと思いますが、きっと出ないだろうなあ。