月別アーカイブ: 2006年11月

直前の学習法(1)

残りあと2ヶ月あまりとなりました。

次回の母親講座のテーマが「直前の学習法」ですので、少し先取りしてお話しましょう。最近6年生の保護者の方からの相談で多いのが

(1)ミスを減らすにはどうすればいいか
(2)知識が覚えられないのだが、何か良い方法はないか
(3)過去問の学習の時間がとれないが、何か効率の良い勉強法はないか

の3つです。それぞれお話していきましょう。

(1)は頭の痛い問題ですね。模擬試験の結果を見直してみると、これもできた、あれもできた、ではないでしょうか?実際に成績の良い子もミスはするのです。ただ途中で自分で発見できて、かつ修正できる。だから成績が良いわけです。したがって重要なのはミスをしないことではなく、ミスを発見する術を知るということになります。

①字をていねいに書く (0と6などを間違えない。)
②使っている条件を数える (使っていない条件がないか調べる)
③答えが出たと思ったところでもう一度問題を見直す
④答えをもう一度問題にあてはめてみる。

特に④はセンスの問題がありますが、そんなばかな数字はないなと思うことで
もう一度見直してミスを発見することができるでしょう。どうしてこんな間違いをするのと叱ってもなかなか直りません。ミスは起こすもの。ですから、それを修正する技術を身につけることなのです。

このためにはやはり問題を解くことが必要で、過去問を利用すると良いでしょう。そしてミスの原因は何かを考え、それに対する対策を講じるのです。問題を見直すという1作業をいれるだけで、かなりミスは減ります。検算をその場でするという作業を入れると計算ミスはかなり減少します。たての計算を書いて、その場で見直すというだけのことです。でもそれをやっていない子どもたちはたくさんいるでしょう。

当たり前のことを実行できるかどうかがすべてで、幼い子ほど頭でわかっていることが実行できないという部分はあるでしょう。だからといって口うるさくいっても直りません。その場で検算、その場でチェック、なぜするのかを根気良く教えていきましょう。子どもだってミスはしたくないのですから、その部分に訴えていくことが大事です。「ナニヤッテンノ」と怒っても問題は解決しませんから、ぜひ具体的に直すことを心がけてください。

第13回 「情報に惑わされない」 

 芝の説明会の参加者が1400名に達したそうです。学校側の予想を大きく上回ったので2部制で実施されたそうですが、来年、再来年と中学受験者数が増えており、また最近のマスコミの反応を見ていますと、まさに火に油を注いでいる感があります。確かに過熱感ばかりが目を引きますが、しかし冷静に受験準備は進めてください。

 この時期特に6年生の保護者のみなさんにはいろいろな情報が集まってきます。その情報はもちろん正しいものもあるでしょうが、デマもたくさんあるものです。特によくあるのがコネの話。「あの学校はコネがないと入れないわよ」などという話は私もよく耳にしますが、そういうことで決まる学校はありません。中学入試の場合は完全に点数で決まるので、たとえ学校関係者であったとしてもなかなか優遇してもらえないのです。ですから中学受験はある意味大変わかりやすいともいえるでしょう。

 以前ある中学校が第二次試験の問題に作文を課したことがあります。いわゆる学校関係者ならびにOB関係から私のところに作文の題が5題ぐらい届きました。「これが出るそうです」しかし、その5題はいずれもあたっていませんでした。ですから手にした情報はしっかり確認してください。例えば出願にあたっても、頼りにするのは学校が正式に発表する「入試実施要綱」がすべてです。そこに書いてある通りにすればよいのだと思っていただければと思います。

進学塾の選び方(2)

まずは公開テストを受けてみることをお勧めします。

最近はいろいろな塾が公開テストをやっていますから、その中から選んで受験してみるとよいでしょう。組分けテストにはいろいろデメリットもありますが、公開テストはそのときのこどもの力を測る上で非常に役立ちます。

で、その結果として、偏差値60以上をとれるのであれば、これはどこの塾にいっても間違いない、なかなか力のあるお子さんですから、大手であろうと近くの中小塾であろうと大丈夫です。それより以下の場合、子どもが人と競うことが好きであれば、大手にいってみると良いでしょう。刺激を受けて自分がひとつでも上のクラスに行ってやろうと思う気持ちを持つ子であれば、そういう環境がプラスになります。

しかし、あまりそういうことに関心がなかったり、やる気が表に出てこない子どもたちはむしろ少人数でていねいにみてもらうところが良いでしょう。また成績がまだ十分でない子どもたちも、そちらの塾へいった方が良いだろうと思います。むしろじっくり力をつけて、6年生の最後に抜きん出てくれればそれが一番効率の良い受験だといえるのです。

受験をスタートさせるのは3年生、4年生いろいろ議論がありますが、私は4年生で2教化スタートで十分と思います。

4年生はどの塾でも本格的な受験勉強にはいる学年でしょう。しかし内容を見てみるとこの学年で履修する範囲は直接入試に出るものは少なく、やはり5・6年生の基礎を作る内容ということができるでしょう。したがってテスト向けに細かい知識を覚えることよりは、むしろじっくり考えたり、ていねいに読んだりする力を鍛錬することが重要なのです。

例えば国語に関して言えば、細かい漢字や文法を覚えるよりはなるべく長文をじっくり読むようにしたいし、算数は分数や小数の計算をしっかり鍛錬することの方が重要だと思うのです。単にカリキュラムにしたがってその内容ができるようになるというよりも、もっと学習の礎になるような力をマスターすることが望ましいのです。

4年生で週2回ぐらい、5年生から週3回くらいと塾へ通う回数を少しずつ増やしながら、自分で勉強するペースもしっかり作っていくことが大事です。

逆に低学年のうちはしっかり基礎学力をつけていきましょう。特に大事なのは計算力。これは早め早めに勉強していって、4年生ぐらいになったら分数や小数の計算も楽にできるようにしておきたいと思います。

この基礎学力がしっかりしていないと点数が取れないので、クラス分けのあるところでの勉強は苦痛になります。「まだ早い」とは考えず、少しずつ準備を進めていくのが良いのではないでしょうか。