月別アーカイブ: 2006年12月

個別指導

「高校受験生の40%は個別指導塾に通っているのです。」
ある高校受験塾の先生から、話を聞いて「そうだろうなあ」と思いました。最近どこの駅を降りても個別指導塾はたくさんあります。そういえばこの前大手の大学受験予備校の方が「受験生が減ってきたので個別指導を展開しているのです。」とおっしゃっていました。これだけの個別指導塾があって成り立っているのは、それだけ個別指導に対するニーズが高まっているのでしょうが、実はこれには困った背景があるようです。

これまでは高校受験をする場合、多くの生徒が集合塾に通っていました。しかし、学力低下が問題になるにつれ、集合授業ではついていけない生徒が増え始めたのです。個別指導の先生は学生や主婦が主力になりますが、むずかしいことを教える必要はなく、むしろ何回もおなじことをていねいに繰り返して練習させる必要があるのだそうです。

集団授業についていけない、これは中学になったからそうだったのではなく、小学校時代からもうその要素は持っていたはずです。実際に近年、小学生の学力を測定しながら習熟度を確認するようなやり方は見られなくなりました。学校の授業がわからない、しかし何がわからないのかはっきりしないまま、小学校を卒業して中学に進み、そこで授業やテストを受けて、ついていけない、つまづきはどこからはじまったのかといえば、小学校の算数だったりするようです。

その結果として個別指導がフォローをするわけですが、すでに4~5年「わからない」が当たり前になっている子供たちにとって高校受験の勉強は実に重くなっているようです。

前述の高校受験の先生は、こういわれました。
「先生、高校受験生の格差は本当にひろがっているのです。上は開成などもう大学受験もいけるのではないかと思われる生徒がいる一方で、もう一度小学生からやり直す方が良いと思われる生徒がいる。それだけ日本の教育の力が落ちてきているんだということを、親は本当に認識していないとえらいことになってしまいますよ。」

小学校の低学年から、ほんのちょっと親が子供の勉強の様子を見ておくだけで、だいぶ違いがあるようです。加熱する中学受験とまったく反対のことが実は静かに進んでいるのかもしれません。

初詣は気をつけて

今年も間もなく暮れようとしていますが、お正月になると初詣に出かけられる方が少なくないと思います。特に受験生をかかえていらっしゃるご家庭では、合格祈願に行かれると思うのですが、実は、この初詣はあまり感心しません。

娘の受験のときです。

私も同じように考えて出かけたのですが、まあ、どこに行ってもならぶ、ならぶ。しかも決して暖かいわけではありません。場合によっては寒風吹きすさぶ中、長い行列に入っていなければならない。これは、はっきりいってやめた方が良いと思います。

うちでは、車で結局3軒回ってみて、どれも長蛇の列だったので、引き返し、うちの近くの神社で済ませました。(別に済ませなくてもよかったのでしょうが。)受験勉強の気晴らしに初詣というアイデアは悪くはありませんが、しかし長蛇の列には気をつけてください。風邪をひく元になっては、効果半減です。お父さんお母さんが出かけて、お守りを買ってきてあげるぐらいがちょうどいいのではないかと私は思います。

冬期講習(1)

冬期講習2日目。直前の講習とはいえ、いざ、教えてみれば当然のことながら、「これはこうしろ」「あれはああしろ」が出てくるのも事実なのです。しかし時間はもう多くはない、だから「とにかく、ここまではやろう。それでできなければ仕方がない」「わかりました。」

お互いに達成したいことは同じですから、ああいえばピンときてくれるのでしょう。この一体感のために多くの指導員が塾の仕事から離れられないのかもしれません。

今年もそれぞれの子どもたちに担当の指導員が冬のプログラムを個別に書き下ろしました。今日もいくつか話をしましたが、指導する側の気持ちがよくわかります。そしてそれに何とか応えようという子どもたちの姿勢もよくわかります。この9日余りの間、ぜひともそれぞれの努力が結果に結びついて欲しいと思うのです。

帰り際、「今朝、何時に起きた?」
「6時半。」
「7時10分、明日はがんばります。」
ははは、でも子どもたちはみんなそれなりに必死なのです。大人の目から見ればまだまだかもしれませんが、本人たちはそれなりにがんばっているのです。どうぞ、その点はぜひ認めてあげてください。