日別アーカイブ: 2006年11月25日

第14回 「カリキュラム」 

 5年生の算数、理科を用賀で教え始めました。むずかしいことをやっています。ホント。こんなことが11歳の子供たちにわかるかどうか、という話になるとはっきり言えば、「まだまだだろうな」という感はいなめないのです。しかし、だからといって何もやらないわけにはいかない、これまた15ヵ月後には入試がくるわけですから。私は子どもたちを教えながらいつも「何かに自信を持たせる」ように考えています。「今日は、これができるようになった」「この問題がわかるようになった」そのひとつひとつが子供たちの力になり、自信になるようにしていくのです。

  「すごいねえ。何で出来たの?」「よくわかったねえ。たいしたもんだ。」ひとつひとつのできばえが子どもたちの中で力になってくれば、積極的にもなるし、勉強も楽しくなります。理解できなければ、ほめてもらえなければ、勉強は決して楽しくないし、逆にいえばそこまで辛抱して何かをやり遂げる忍耐力は今の子供たちにはないので、そういう教え方をするのです。

 そうなるとカリキュラムというのは何なのか?という問題をやはり考えてしまうのです。本来で言えば、子どもたちの状況に合わせてカリキュラムがあるべきなのです。ところが一定の割合で進むために、あるペースが作られる。そのペースについてこれなければ、上位校合格は難しいですよ、といわれてがんばりはするけれど、その実、「こんなの無理だよね」と思っておられるお父さん、お母さんは少なくないのではないでしょうか。「無理だ」と思ったら「無理を通す」のはやめましょう。別に塾のテストの成績で合格させてくれるわけではないのだから。

 カリキュラムとはそんなものだと思ってください。今、私が教えている5年生の一人は算数は4年生からもう一度やり直し、理科は現状のカリキュラムにあわせてやっています。それでもできるようになれば、それなりに進歩や自信が生まれています。でも、やれると思うから前へ進むのです。5年生の今から疲れてしまうのは、どうも考えものではないでしょうか。

直前の学習法(1)

残りあと2ヶ月あまりとなりました。

次回の母親講座のテーマが「直前の学習法」ですので、少し先取りしてお話しましょう。最近6年生の保護者の方からの相談で多いのが

(1)ミスを減らすにはどうすればいいか
(2)知識が覚えられないのだが、何か良い方法はないか
(3)過去問の学習の時間がとれないが、何か効率の良い勉強法はないか

の3つです。それぞれお話していきましょう。

(1)は頭の痛い問題ですね。模擬試験の結果を見直してみると、これもできた、あれもできた、ではないでしょうか?実際に成績の良い子もミスはするのです。ただ途中で自分で発見できて、かつ修正できる。だから成績が良いわけです。したがって重要なのはミスをしないことではなく、ミスを発見する術を知るということになります。

①字をていねいに書く (0と6などを間違えない。)
②使っている条件を数える (使っていない条件がないか調べる)
③答えが出たと思ったところでもう一度問題を見直す
④答えをもう一度問題にあてはめてみる。

特に④はセンスの問題がありますが、そんなばかな数字はないなと思うことで
もう一度見直してミスを発見することができるでしょう。どうしてこんな間違いをするのと叱ってもなかなか直りません。ミスは起こすもの。ですから、それを修正する技術を身につけることなのです。

このためにはやはり問題を解くことが必要で、過去問を利用すると良いでしょう。そしてミスの原因は何かを考え、それに対する対策を講じるのです。問題を見直すという1作業をいれるだけで、かなりミスは減ります。検算をその場でするという作業を入れると計算ミスはかなり減少します。たての計算を書いて、その場で見直すというだけのことです。でもそれをやっていない子どもたちはたくさんいるでしょう。

当たり前のことを実行できるかどうかがすべてで、幼い子ほど頭でわかっていることが実行できないという部分はあるでしょう。だからといって口うるさくいっても直りません。その場で検算、その場でチェック、なぜするのかを根気良く教えていきましょう。子どもだってミスはしたくないのですから、その部分に訴えていくことが大事です。「ナニヤッテンノ」と怒っても問題は解決しませんから、ぜひ具体的に直すことを心がけてください。