月別アーカイブ: 2006年7月

第6回 「子どもの可能性を受け入れて」 

小さい子どもたちを見ていると、「大きくなりたいんだなあ」というのがよくわかります。いわゆる「ごっこ遊び」にしても、「大人の真似遊び」 にしても横で見ていると、子どもは自然に大きくなろうとしていることが感じられるものです。

  ところがいざ受験が始まってみると、数字に支配されることが多くなります。偏差値、合格可能性、順位、それぞれが客観データとして取り上げられてきますが、どの数字をみても、子どもたちの可能性を否定する根拠にはならないのです。これらの数字にはどこにも未来の可能性を想定するファクターがありません。残りの時間でどれだけ子どもたちが伸びるのか、その幅は何も見えてはこないのです。

  ところが数字だけが一人歩きをして、「今の成績ではこの学校は無理だ」という考え方が常識的に生まれてきます。本当にそうでしょうか。私たちはこれまでたくさんの子どもたちの成績と結果を見てきましたが、その通りに出る子どももいればそうでない子どももたくさんいるのです。そしてそれは「君の夢は可能かもしれない」と受け入れてくれる人がいることで、可能になってくるのではないでしょうか。

  中学生や高校生に「やってみればできるんじゃない?」というと、「また、そうやっておだててもだめだよ」なんていう返事が返ってきますが、小学生に話をすると「先生もそう思う?」という言葉になります。それだけ子どもたちは非常識ともいえるのですが、その分伸びる余白がたくさんあるわけです。その可能性をまず、親が受け入れてあげることが、成長のスタートではないでしょうか?

第5回 「文章読解の練習方法」 

新学期になって新しいスケジュールで毎日の生活を送っていることと思います。1週間の計画を立てられたと思いますが、当然毎週変更が生じているでしょう。計画を立てても子どもたちの生活は毎週同じとは限りません。遊びがあったり、イベントがあったりするわけですから、常にアップデートして優先順位の高い順に学習を進めていかなければならないのです。その中で、文章読解の練習は本来優先順位の高いものなのですが、毎週のテストの成績にさほど影響しないために、どちらかといえばないがしろにされている可能性があります。子どもたちも音読したり、書いたりするのが面倒な分、国語の勉強をやりたがらない面があるでしょう。確かにちょっとがんばったからといって国語の成績が目に見えてよくなりはしません。しかし3ヶ月コツコツ続けていけば必ず効果が現れるのです。 まずテキストを1冊決めましょう。テキストについてはなるべく解説が詳しいのが良いのですが、問題はどれを選んでも入試問題であることが多いので差はありません。そして1週間にやる分量を決めましょう。例えば長文を2題必ず解くというスケジュールを決めたらそれは絶対に守るようにするのです。

  まず文章を音読します。そのとき、できればその音読を聞いてあげていてください。別に他の仕事をなさっていてもかまいません。子どもの音読が聞ければよいのです。そして「このことばは知らないかもしれない?」と思ったら、意味をどんどんその場で教えてあげると良いのです。あるいは段落ごとに何が書いてあったか?確認してあげると良いでしょう。自分のことばで説明できれば、その内容を理解できていることになりますし、説明できなければもう一度読んでもらうといいでしょう。そして一通り読み終わったら、本人に問題を解いてもらいましょう。そして答え合わせはいっしょにしてあげてください。記述などはだいたいあってるなあと思ったら○で結構です。ちがっていたら、どうしてこうなるんだろうと一緒に考えてあげると効果的です。

  長男が中学受験のとき、家内と長男が国語の読解の勉強をしているのを聞くともなく聞いていました。
長男「絶対アだな」
家内「え、イでしょう。きっとイよ。」
長男「あれ、ウだ。答え。」
家内「違うところ、見てない? あら、ウだ。」
長男「どうしてなんだろう」

  結局、2人でそれなりに考えた結果としてウになったようですが、答えが正しいかどうかはさておき、この過程の中で少しずつ読解力は上がってくるのです。 こういう機会は中学受験が最後だと思いますから、ぜひ楽しんでいっしょの時間を過ごしてあげてください。子どもたちの読解力が確実についてくるでしょう。

コーチングの課題(5)

勉強は子どもが自発的にやることがもっとも望ましい。実際に強制してやらせても、「いやいや」やる中ではなかなか身につきません。

ただ、強制することに意味がないかといえば、そんなことはない。

例えば計算問題を毎朝3題、100日間続けたとしましょう。これはどんなに眠かろうと、必ずやるということを強制します。
3題ですからまあ、10分もかからないでしょう。

1日終わったらマルを1つ。こうやって100日間続けたとき、子どもが100個のマルを見てどう思うでしょうか?

そう、自信がつくのです。「やればできるんだ」ということがわかる。このために強制は必要な面も当然あるのです。

ただし、すべてを強制されてくれば、子どもも親も息が詰まってしまうでしょう。

あくまで勉強は自発的に、自分ができると思ってやることが望ましいのです。ただ、「どうせ、できないし」「やっても無理だから」という考えを持ちやすい子どもには、「強制」して「自信を持たせる」ということも大事なテーマでしょう。