月別アーカイブ: 2005年11月

第42回 記述を得意にする方法

■最近の入試問題では記述が増えてきました。でもみなさんの答案を良く見ると、記号や書き抜きの部分は答えているけれど、記述は白紙という人が少なくありません。白紙で出してしまうと、0点は決まってしまいます。どうして白紙にしてしまうのでしょうか?一番多い答えは面倒だ、ということです。次の答えはわからない、でも本当にそうなのでしょうか?

■似たような問題でも選択肢にすると、答えを出せる人は少なくありません。最初から答えを出すことにあまり慣れていないから、記述問題を遠ざけてしまう人が多いのです。ですから、まず書き出す!という練習をしましょう。

■問題を読んで、こうだと思うことをまず書いてみるのです。上手に書こうなどとは思わず、メモ書き程度でもいいでしょう。とにかく書くのです。「お父さんが亡くなって悲しい気持ち」とか「自分が考えたとおりになって満足した」とか短い文を考えてください。字数が多いと、そんなに書けないという人がいるかもしれません。しかし、短い文をたくさん書けばいいだけです。

■短い文をたくさん書く、この練習をしてください。短い文ですから、書くスペースが小さければすぐいっぱいになってしまうでしょう。そしてここがポイントですが、記述問題は必ずといっていいほど部分点があるので、書けばなにがしかの得点になる可能性は高くなるのです。

■どんな記述問題でも答えを書く、という気持ちを持ってください。そこで部分点が数点でもとれると、実際の入試では何人もの受験生を追い抜くことができるのです。上手に書こうと思わず、短い文をたくさん書く、ここに集中してください。

■必ず答えを書くというくせをつけると、答えを書くことが苦痛ではなくなります。そして書きなれてくればくるほど、力はついてきます。少し余裕が出たら、答えと自分の書いた答えを見比べて、「こういうことを書けばいいんだなあ」と復習してみてください。そういう練習が積み重なると、記述問題は得意になってくるはずです。私は今まで、たくさんの子どもたちの記述指導をしましたが、6年生の最後まで「書けない」という子は1人もいませんでした。つまり書くこと自体はみんなできることなのです。次のテストでは、絶対に空白にしないぞと決めて取り組んでほしいと思います。

(平成17年11月20日)

第31回 過去問ができない!

■入試前になって、模擬試験では合格圏をとれているのだけれど、学校の過去問が思ったほどとれないという場合があります。ケースとしては意外に多いと思うのですが、これは明らかに危ない兆候といえます。

■模擬試験というのは、すべての学校の可能性を考えるために、やさしい問題からむずかしめの問題までたくさん出題します。しかし、実際の入試ではこんなに忙しい試験はまずありません。前半から中盤にかけて基本的な問題を中心に出題する学校もあれば、後半の難しい応用問題だけを4題出題する学校もあるのです。

■模擬試験のデータは、全体の中の位置を割り出してはいますが、それぞれの学校の出題傾向にあわせたデータではありませんから、たとえ模擬試験の成績が良くても、実際の入試で点がとれない場合があるのです。そしてここが大事なことですが、やはり過去問がとれなければ、合格可能性は低くなると考えて間違いないでしょう。

■したがってこの時期は過去問を徹底的に学習する必要があるのです。全般的な出題範囲を追いかけるよりもターゲットをしぼった学習に効果があります。例えば電気が得意でなくても、出なければ関係ないのです。それを時間をかけて勉強する意味は、直前期の今、ありません。

■模擬試験のデータの割に過去問ができないのであれば、過去問を徹底的に勉強してください。出題する先生の顔ぶれは決まっていますから、やはり傾向は過去の問題に似ているはずです。しかも出題には当然学校の考え方が反映されていますから、そう変わるものでもありません。ですから、出題傾向にあわせて、学習してください。

■出題傾向にどうしてもなじめない場合があります。その場合は、やはり受験校を再検討する必要があるでしょう。模擬試験で合格圏にいるとはいっても、出題傾向の違う試験での結果では判定に疑問が残ります。やはり過去問ができるということが受験準備では非常に重要な要素なのです。

(田中 貴)

(2005年11月20日)

第30回 願書の準備

■親の方はそろそろ出願の準備を始めなければなりません。受験する可能性のある学校はすべて願書を用意してください。書き損じを考えると1校について2部ずつ用意されるのが良いと思います。

■手元に書類がそろったら、すべての書類を一度コピーして、実際に書き始めてください。何を用意しなければならないのか、実際に書類を書いていくと明確になります。写真も用意しなければならないでしょうし、学校によっては調査書、通知表のコピーがいるかもしれません。

■写真は早めに写真館で撮ってもらいましょう。カラーでも白黒でもかまいませんが、最近はカラーの方が増えているようです。学校で指定がある場合はその通りにしてください。写真のサイズは各校ばらばらですので、一覧表を作っておくと便利です。

■最近は調査票を求めず、通知表のコピーで足りる学校が増えました。ただ二期制の学校では、出願前に通知表を手にすることがありません。コピーをとり忘れている場合は、学校の先生にお願いしてコピーを用意しておきましょう。3期制の場合は2学期の通知表をコピーしておきます。

■一番苦労するのが志望動機を書くことだと思います。面接のある学校では、これを元に質問される場合がありますから、しっかりと準備をしておくことです。子どもにも良く読ませておくといいでしょう。念のため、コピーをとっておいて、試験前に確認しておくことも大切です。

■願書は各校で似ている場合がありますから、学校別にボックスファイルを作ってその学校に関係のある書類はすべてそこにいれるようにしておきましょう。勉強するのは本人ですが、手続きは親がやらなければならないので、しっかり準備してください。

(田中 貴)

(2005年11月13日)