日別アーカイブ: 2005年11月27日

中学入試説明会

本日から入試説明会を始めました。

中学入試は近年、ちょっと過熱化しています。受験者数も受験率も増えましたが
一方で、高望み傾向も続いています。
今年の四谷大塚の第1回合不合テストでは偏差値50以上の学校を志望する
男子の受験生の割合が8割を超えました。

結果として50以上の学校の偏差値は跳ね上がり、一方で定員割れの学校も
出るという二極化が進んでいます。

50以上の学校に何とか合格させたい、という親の気持ちがどんどん過熱化
しているように思えるのです。

ただ、過熱化すれはするほど無理がどんどん進んで、子どもたちにとっても
負担の多い受験準備になってきています。

本当に、そんなに大変なことをしなければならないのだろうか、今回は
その点にしぼってお話をしたいと思っています。

もしお時間がありましたら、ぜひお越しください。

http://www.tanakatakashi.net

第43回 冬休みの学習法

■冬休みは入試前、最後にまとまった時間がとれるチャンスです。ですから、ここで上手に時間を使って効率よく勉強しましょう。まず、何をしなければならないか、課題を整理することから始めます。

■これまで受験した模擬試験や日ごろの学習から、まだ自信がない分野があるかと思います。これを重点的に勉強すると良いのですが、ただし、これには前提条件があります。それは志望校に良く出題されているか?という問題です。例えばよく例に出すのが文学史。平安から始まってこれまでの有名な文学作品と著者を覚えるという内容ですが、出題する学校とそうでない学校ははっきり分かれます。

■過去10年出題されていなければ、今年もまず出題されないと思って良いでしょう。それよりも、志望校に良く出題される範囲で、自分がまだ得意でない分野に集中する方がより効率的なのです。例えば国語で記述が出るとわかっているのであれば、やはり記述の対策をやった方がいいでしょう。これらの傾向は過去の入試問題を解いていけば、自然と理解できるはずです。まだ過去問を5年ないし10年分やっていないのであれば、大至急過去問を勉強してください。そしてその中で、できなかった分野を集中して学習することが大事です。

■とはいっても、すべての範囲を学習できるとは限りません。冬休みは短いですし、すでに冬期講習も申し込んであるでしょう。したがって意外に自分で自分の不得意な範囲を勉強する時間が少ないのです。もし、不安があるのであれば、お父さんやお母さん、あるいは塾の先生と相談して、時間を確保することも必要になるかもしれません。塾はどうしても、集団で勉強することが多く、自分ができない範囲だけ勉強するのは難しくなります。ですからまず、時間を確保することから始めてください。

■時間を確保できたら、次は計画です。合格手帳を開いて、やらなければいけないことに優先順位をつけてから配分します。ただし、ここでもうひとつ大事なポイントがあります。それは冬休みから新しい問題集や参考書には手をつけないということです。むしろこれまでやってきたテキストを中心にやりなおしをしてください。いろいろ手を広げるより、ここにある問題は全部できるという自信をつくることの方が大事なのです。

■生活のうえで大事なことは2つあります。1つは朝型に切り替えること。試験は朝8時半~9時に始まることが多いので、あまり夜遅くまで起きていないように注意してください。またかぜがはやっています。インフルエンザも猛威を振るうかもしれませんから、外から帰ってきたら、必ず手を洗い、うがいをしてください。少し熱がある、というようなときは無理をせず、きちんと治してから勉強しましょう。体調が悪いのに勉強しても効果はあまり上がりません。無理をしないように気をつけてください。

(平成17年11月27日)

第32回 自立期に入った子どもたち

■最近、特に6年生の女の子から「お母さんといっしょに勉強すると疲れる」という話を聞かされます。女の子は比較的おとなしいので、お母さんといっしょに勉強する子も少なくないのですが、実際にはすでに自立する時期に入っていますから、「うるさいなあ」と思っていることはたくさんあるのです。

■しかし、お母さんの方はそれに頓着しないケースが多いようです。お母さんとしてもあと2ヶ月。何とか合格してもらいたいと思うから、叱咤激励されるのでしょうが、しかし、内容はぜひ考えられた方がいいでしょう。

■私のこの時期の指導方法はいたってシンプルです。過去問、課題、復習。課題とは特に知識や弱点の補強ですが、過去問を解いているときは子どもたちは真剣ですから、静かに解いています。そして終わると採点、質問。いろいろな質問がありますが、一度自分で解答を見てから質問に来ますので、自分で勉強する力があがると、だんだん質問の数も減ってきます。

■そしてここがポイントですが、女の子は男の子よりも精神年齢の成長が早いので、自分でいろいろな対策を考えるのです。ですから私の次の指導は具体的に何を勉強すればいいのか、アドバイスすること。テキストの説明だったり、問題集だったり、もう一度確認して自信をつけてもらいます。これも、何回か繰り返していくと、自分で「そうだ、ここをやり直そう」という気持ちになります。「それでいい?」と聞いてくれるので、よほど的外れでない限り、その通りにやってもらいます。

■自分で決めた勉強内容を自分できちんとやりこなす、6年生の女の子にはだいぶこの力がついてきているはずです。男の子の一部にもそういうことができるようになっている子がいると思いますが、割合は完全に女子の方が多いでしょう。そうなると、自分で学習を組み立てることができ、しかも自分が何が不得意かわかっているので、対策は直線的になります。だから、この時期成績がぐんと伸びる子が多いのです。

■成績を伸ばす一番の方法。それは自ら勉強する子に育てることです。そして入試直前には、多くの子どもたちがそうなっているはず。ところがその状況をお母さんが理解していないと、心ない言葉を口にしてしまうことがありますから、要注意です。この時期、子どもの気持ちもよく考えながら、いっしょに勉強してあげてください。

(田中 貴)

(2005年11月27日)