第31回 過去問ができない!

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■入試前になって、模擬試験では合格圏をとれているのだけれど、学校の過去問が思ったほどとれないという場合があります。ケースとしては意外に多いと思うのですが、これは明らかに危ない兆候といえます。

■模擬試験というのは、すべての学校の可能性を考えるために、やさしい問題からむずかしめの問題までたくさん出題します。しかし、実際の入試ではこんなに忙しい試験はまずありません。前半から中盤にかけて基本的な問題を中心に出題する学校もあれば、後半の難しい応用問題だけを4題出題する学校もあるのです。

■模擬試験のデータは、全体の中の位置を割り出してはいますが、それぞれの学校の出題傾向にあわせたデータではありませんから、たとえ模擬試験の成績が良くても、実際の入試で点がとれない場合があるのです。そしてここが大事なことですが、やはり過去問がとれなければ、合格可能性は低くなると考えて間違いないでしょう。

■したがってこの時期は過去問を徹底的に学習する必要があるのです。全般的な出題範囲を追いかけるよりもターゲットをしぼった学習に効果があります。例えば電気が得意でなくても、出なければ関係ないのです。それを時間をかけて勉強する意味は、直前期の今、ありません。

■模擬試験のデータの割に過去問ができないのであれば、過去問を徹底的に勉強してください。出題する先生の顔ぶれは決まっていますから、やはり傾向は過去の問題に似ているはずです。しかも出題には当然学校の考え方が反映されていますから、そう変わるものでもありません。ですから、出題傾向にあわせて、学習してください。

■出題傾向にどうしてもなじめない場合があります。その場合は、やはり受験校を再検討する必要があるでしょう。模擬試験で合格圏にいるとはいっても、出題傾向の違う試験での結果では判定に疑問が残ります。やはり過去問ができるということが受験準備では非常に重要な要素なのです。

(田中 貴)

(2005年11月20日)

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