月別アーカイブ: 2004年11月

第17回 合格可能偏差値

■ 手元に第2回の四谷大塚合不合偏差値が届いたので、ちょっと考えてみたいと思います。今回は開成、駒場東邦、麻布、武蔵の男子受験校4校と慶應普通部、早稲田実業、早稲田の付属校3校を例示します。

■数字は左から合格率が80%、50%、20%となっています。また80%と50%の差、50%と20%の差を計算しています。

開成 72 67 62 5 5
麻布 64 58 53 6 5
駒場東邦 65 61 57 4 4
武蔵 61 55 49 6 6
慶應普通部 60 56 53 4 3
早稲田 61 56 51 5 5
早稲田実業 59 56 52 3 4

■まず合格可能性の算出方法ですが、昨年のこれらの試験と実際の合格追跡調査の結果を元に算出されています。したがって合格可能性80%偏差というのは5人受けたうち、4人が合格するであろう偏差値です。50%は半分が、20%は5人に1人が合格するであろうと推測される偏差値です。ですから、確実なのは当然80%ですが、この中でも1人は落ちる可能性があり、別に50%でも半分の子が合格する可能性があるということになります。これまでの経験でいっても、やはり80%以上の合格可能性をとると、まず大丈夫という結果になっています。

■で、まず麻布と武蔵の幅が大きいことがわかります。しかし、これは四谷大塚の試験と実際の入学試験の適合性を鑑みる必要があります。麻布も武蔵も記述式の試験をしますので、当然この力を計算に入れないといけないわけですが、実際の模擬試験で記述問題がたくさん出ているわけではないので、その分、幅が広くなると考えるとよいでしょう。特に武蔵は、定員が少ないにもかかわらず、これだけの幅になっていますから、入試傾向と模擬試験の傾向が異なっていることをあらわします。逆に駒場東邦、慶應普通部、早稲田実業などは幅がつまっているわけですが、これには(1)定員(2)入試傾向の要因があります。普通部は170人、早稲田実業は225人ですから、少なければ当然幅がつまります。また駒場東邦は入試傾向が合不合に非常にあっていると考えられるでしょう。

■しかしながら、とはいっても6ポイントがせいぜいであって、10ポイントも違うということは前提にはありません。さてそれぞれの差は平均で見ると5ポイント程度違うわけですが、偏差値の5ポイントは点数では30点程度の違いになります。30点というと大きい差に見えますが、この試験の場合1問平均は5点ですから、6問程度の違いにすぎないのです。誤差とはいいませんが、私は逆転てきない大きな差ではないと思います。

■ということは、こう考えられると良いのではないでしょうか。80%合格偏差から10ポイント下(開成でいえば62)までの生徒は受験をしても合格する可能性はあるので、その学校の試験を受けるということを否定する必要はない。ただ、これ以上、離れてしまうと合格する可能性はあまり大きくはないと判断して、受験校を検討するべきだということです。これも1回ではなく、複数回見ていくことで、さらに信憑性が増すでしょう。

(平成16年11月10日)

第31回 なぜ誉めるのが良いのか

■仕事柄、6年生のお父さん、お母さんと御目にかかることが多いのですが、最近あることに気がつきました。合格した子どもたちの保護者の方は、明るい方が多いのではないかということです。性格的な問題というわけではありません。むしろ子どものことに関してプラスイメージをもっているかどうか、ということなのです。

■「落ちるのではないか」「成績が上がらないのではないか」という心配は当然誰にもあります。こういう感情を持つことがいけないのではありません。どなたも子どものやっていることを見ていれば、そう感じることはあるでしょう。しかし、そこから何らかの手を打って、最後には「これで大丈夫」とか「これで良くなるだろう」というプラスのイメージに変えられているかということなのです。

■逆に考えれば、そこで何とかできると思うから、プラスに切り替えることができるわけです。ではその元にある感情は何でしょうか?それは、うちの子にはいいところがあるという認識だと思うのです。「やれるかもしれない」「この前もできたし」そうそう、そういう認識があるから、親も「よし」という気持ちになることができるのではないでしょうか。

■ということは、「うちの子にはこんないいところがある」という認識を持てれば、子どもたちを成功に導くことができるということになります。子どものよいところを見つけて、その良いところを子ども自身に知らせるには、惜しみなくほめてあげることが一番です。

■ところが、6年生もこの時期になると、いろいろ成績が出てくるので、心配がたくさん出てきます。悪いことを考えれば、いくらでも考えられるのではないでしょうか。だからこそ、ここ一番、お子さんの良いところをどんどん、誉めてほしいのです。

■誉めると子どもは積極的になります。これもできるかもしれない、もう少しがんばれば、わかるかもしれない、そういう気持ちになれば、勉強は楽しくなります。この時期、絶対に合格してやるぞという気持ちが大事、さらには試験が楽しみになってくれれば怖いものはありません。

■そのための原動力は、お父さん、お母さんの一言です。私は、この時期の6年生には、きびしいことを1つ言おうと思ったら、誉める言葉を2つは最低考えてから言っていました。2つ出ないときは、言わないくらいの気持ちで子どもたちに接すれば、子どもたちの自信はしっかり培われると思います。

(平成16年11月9日)

第16回 メールマガジン

■田中貴.net通信というメルマガを出しています。一応隔週刊ということになっているのですが、ときどき、かなり不定期になっています。(すいません。)それでも登録していただいている方は500名近くになります。ところが、この前、ついに配信中にトラブルを起こして、途中で配信が切れてしまいました。

■途中で配信が途切れてしまうと、いったいどこまで配信されたのか、わからなくなるということに遅まきながら気がつき、システムを変更しました。ところが新システムにして、また配信が途中で切れるという事態になってしまったのです。その後システムは調整が済んだのですが、今度の失敗も、いったいどこまで配信が済んでいるのかわかりません。

■そこで、「田中貴.net32号について」という題のメールをお送りしました。もし、お手元に届いていない場合は、お知らせをいただきたいという旨のメールです。(本当に不手際で申し訳ありません。この場を借りてお詫びします。)ところが、その後大変うれしいことになりました。

■たくさんの方に返信希望のメールをいただいたのですが(それだけ配信ができていなかったことになるのですが)みなさんから激励のお言葉を送っていただきました。このホームページは私が我田引水的に運営しているところがあり、いったいどこまで役に立っているのか、甚だ心もとない状況だったのですが、配信を楽しみにしていただけるという方がいらっしゃることをはげみに、またがんばっていきたいと思います。

■今般、登録のシステムが変わりまして、メールアドレスだけの登録となっています。登録されますと、自動的に確認のメールが登録されたメールアドレスに届きます。また削除も自動的に行われますので、ご希望の方はこちらからご登録ください。

■今後は、以前掲載していた学校情報なども交えながら、また配信してまいりますので、よろしくお願いします。

(平成16年11月3日)