月別アーカイブ: 2002年5月

第13回  競争率 

 

■中学受験レポートを書いていて、ずいぶん実質倍率が下がったなと驚きました。やはり少子化は進んでいます。今から10年前では御三家の平均競争率は3倍前後でした。しかし、今年は桜蔭が1.9倍になりましたし、麻布、武蔵とも2.2倍。やはり3割くらいはやさしくなったと考えた方が良いのでしょう。

■今年4月に中学に進んだ学年は平成元年生まれの子どもたちで、大喪の礼で結婚式が自粛された年代ですから、全体で124万人と、その前の学年の130万人より下がっています。ところが、そのあと、回復しないのです。この次の学年は121万人で今の3年生で120万人を切ります。
■一方、受験率は右肩上がりで増えています。130万人のうち、私立中学に通うのは7万人。5%強になりますが、首都圏では今年13.5%になりました。首都圏に私立中学が集中しているため、高くなるのは当然ですが、1999年から4年続けて上昇しているのは、やはり指導要領の改定、完全5日制に対する不安からでしょうか。
■来年は、人口減少が少なく、受験率が14%に達すると競争率は多少あがってくるでしょう。しかし、この数字や合格偏差値にあまり左右されてはいけません。やはりいきたい学校を狙うというのがまず肝要であって、こちらの方が倍率が低いからと直前で学校を変えたりしてはいけないのです。
■行きたい学校を決めるのに、文化祭を見たり、入試説明会を聞いたり、これから情報を集めていく時期になりました。ただし、子どもに合う学校を選ぶということに目的があり、倍率や偏差値ばかりに目が行って相性を考えないと、入学後にいろいろな問題がおこりますから、気をつけてください。

(平成14年5月12日)

第12回  個別指導  

■最近、個別指導が多くなってきました。実際に、1対1の学習には効果があります。その子どもが習得しなければならない点だけを集中して勉強できるのですから、短時間に効果があがります。その意味では、最近、個別指導が多くなったのは当然といえるでしょう。

■個別指導で効果をあげるには、2つの要素が必要です。1つは何を学習するか、そのテーマや教材がきちんとしぼられること。もうひとつは、指導する先生との相性です。
■最近、個別指導塾では、親や子どもと面接をし、さらにデーターも吟味して、何を学習するか、具体的に決めています。たとえば目標の学校に対して、どの教科のどの部分が不足しているかを吟味して、どのレベルの問題をどれくらい勉強してもらうかを決めていきます。こういうことがきちんと指導できる塾を選べば、そのあとのフォローもきちんとしていますから、安心です。
■先生と子どもの相性も非常に大切です。1対1でならうのですから、相性が良くないと効果があがりません。怖い先生だと子どもが思っていると、小学生ではあまり結果がでないようです。といって、やさしい先生が良いとも限らないので、塾と相談して、この先生は!と思う人を選んでもらいましょう。
■最近は、いろいろな塾が個別指導を提供しています。一番の理想は、実際に子どもを教えてくれる先生が、いままで過去の実績をふまえて、父母の質問にも対応してくれることですが、逆にそういうベテランの先生はなかなか個別指導をやってくれていないのが実情です。ですから、なるべく、相談にきちんと乗ってくれる塾を選ぶことが大切でしょう。

(平成14年5月5日)