月別アーカイブ: 2002年6月

第20回 理科の勉強法

■一通り、受験カリキュラムの勉強を終えてみて、結構むずかしいのが理科です。電気、天体、力のつりあい、水溶液など理論的に理解しておかなければいけない部分は、意外に多いものです。

■ところが理科の参考書で勉強してみると、壁にぶつかります。なかなかわかりやすく書いてくれている本が少ないのです。基本問題は何とかなりますが、応用問題になると、なぜこういう解答になるのか、わからないことがたくさん出てくるでしょう。
■ 理科は、とにかく習った方が早いというのが私の持論です。そこはやはり塾がノウハウを持っていて、いろいろな解法を用意しています。先生によっていろいろ教え方にも工夫があるようですが、いずれにしても理解できれば良いので、この先生!という人について習うのが一番効率が良いでしょう。

■実際に教えてみると、やはり分野によっては何度も繰り返して教えなければいけない分野があります。私が現場にいたときは、やはり電気と天体が大変でした。特に電気は、6年生とはいっても、結構難しい問題まで作ろうと思えば作れるし、実際にそういう問題も出題されていますから、本当に理解するまでには時間がかかるのです。

■しかし一方で、目標校によってはまったく必要のない分野になる場合も少なくありません。豆電球の明るさまでは、理解するとしても発熱量や抵抗値との関係まで、どの学校でも必要というわけではないので、ある程度切り捨てる必要も出てくるでしょう。そのあたりはやはり専門の先生に相談して、例えば電気でも、ここまで理解すればよしという範囲を持っておくのも大切なことです。

■受験勉強は、やはり合目的的なものですから、合格のためにもっとも効率の良い方法をとるべきです。知識に関してもやはりよく出るものから覚えるべきなのです。調べてみると、やはりよく出る知識というのは決まっていて、それは全範囲の30%くらい、それが出題の7割くらいを占めます。ということは30%をしっかり覚えれば70点とれるということですから、その30%をしぼってもらうことが必要です。そこに塾のノウハウがあるのですから、こういうときこそ塾を利用してください。
(平成14年6月30日)

第19回 模擬試験の見方

■6年生は夏前の模擬試験がそろそろ返ってきたころではないかと思います。今年も、いよいよ受験準備が本格的になってきました。ところで結果はいかがでしたか?

■模擬試験の結果はコンピューターで処理されて返ってきますが、どうしても目が行くのは合格可能性。その数字に一喜一憂してはいけないとは思っても、やはり気になるのが親というものです。
■ でも、模擬試験で一番大切なのは、これらの成績表ではなく、答案なのです。子どもが少なくも現在の力でできるだけのことはやってきました。そしてその結果は答案にいっぱい現れています。

■例えば、計算間違いをしていた問題があったとします。ミスはどうしても出るものですが、それでも防ぐ方法があります。計算を大きく書く、あるいはその場で検算するなどです。そういう方法を実際にやっているのか、答案には結果が出ているのです。多くの子どもたちが問題のすきまに、小さく計算しているのが現状でしょう。「ミスをしてはいけない」と怒るより、どうやればミスが少なくなるのかを子どもといっしょに考えて、変えていかなければなりません。

■まず子どもたちには、成績が返ってきたら、すぐ解きなおしてもらってください。そして、できなかったところは、必ず解答を見ながら復習してもらいましょう。その中で、どうしてできなかったのかを考えてみます。「時間がなくてできなかった」場合もあるでしょうし、「まだよくわかっていない」からできなかった場合もあるでしょう。そういうことを、次の試験までに対策していくことが大切です。

■夏休み前の模擬試験は、夏休みの勉強をするために何を優先すべきかを考えるのが目的です。何が弱点なのか、どういうところが不足しているのか、その結果はコンピューター処理されている場合もありますが、やはり答案用紙に一番、よく現れています。この結果を元に、しっかり夏休みの計画を考えてください。
(平成14年6月22日)

第18回 帰国子女

■帰国子女への取り組みは、私自身、比較的早かったと思います。当時、虎の門にあった帰国子女財団でお話を伺ったり、海外の方に教材をお送りしたりしたものです。帰国した方々のお話を伺った後、受験の準備を始めたり、出発前に教材や海外での勉強のアドバイスをしたりしていました。

■最近は、現地にも日本の塾がありますから、それほど不便がないと思いますが、それでも日本人学校にするか、現地校にするかなどいろいろと悩みが多いでしょう。財団や塾でも相談室をもっていますから、心配なときはどんどん相談してください。
■ 帰国子女の入試も、最近は変わってきました。昔は帰国子女枠など存在しませんでしたし、帰国子女は受験するのが大変でした。ところが英語ができる彼らは、大学受験でもなかなか力を発揮し、またその学校の雰囲気を変えてくれることを期待して、だんだん各校で受験枠が拡大していきました。確かに英語ができるという意味では、帰国子女は高校受験の方が有利だと思いますが、中学受験でも英語を評価する学校も増えてきているので、決してあきらめないことです。

■帰国子女の受験対策として、枠以外の学校も受験するとなれば1年前には帰国しておいて、国内で準備したいところです。しかし、それができない場合もあるでしょう。そのときは、現地の塾で準備をすることになりますが、そういう地域に住んでいらっしゃならない場合もあるでしょう。そういうときに便利なのがインターネットです。

■今は、教材もしっかりありますし、時差はあるもののメールやインターネットを使っていろいろな情報を集めることができます。そういう意味では、本当に便利な時代になりました。学校一覧を作っていて思ったのですが、今は、ホームページをもっていない学校は、ほとんどありません。したがって、情報は簡単に手にいれることができます。学校に対してメールで問い合わせをすることももちろん可能です。学校でも非常にていねいに対応してくれますから、遠慮せずにお尋ねください。

■そういう意味ではこれから逆もありえるのだなと思っています。今の子どもたちは、別に日本の学校だけではなく、世界の学校の情報を集めて、自分の学校を選んでいけるのです。大学や大学院ではもう始まっています。多くの日本の学生が世界の大学で学んでいます。そういう意味で、親ももう少し広く視野を持っていた方がよさそうです。
(平成14年6月15日)