第20回 理科の勉強法

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■一通り、受験カリキュラムの勉強を終えてみて、結構むずかしいのが理科です。電気、天体、力のつりあい、水溶液など理論的に理解しておかなければいけない部分は、意外に多いものです。

■ところが理科の参考書で勉強してみると、壁にぶつかります。なかなかわかりやすく書いてくれている本が少ないのです。基本問題は何とかなりますが、応用問題になると、なぜこういう解答になるのか、わからないことがたくさん出てくるでしょう。
■ 理科は、とにかく習った方が早いというのが私の持論です。そこはやはり塾がノウハウを持っていて、いろいろな解法を用意しています。先生によっていろいろ教え方にも工夫があるようですが、いずれにしても理解できれば良いので、この先生!という人について習うのが一番効率が良いでしょう。

■実際に教えてみると、やはり分野によっては何度も繰り返して教えなければいけない分野があります。私が現場にいたときは、やはり電気と天体が大変でした。特に電気は、6年生とはいっても、結構難しい問題まで作ろうと思えば作れるし、実際にそういう問題も出題されていますから、本当に理解するまでには時間がかかるのです。

■しかし一方で、目標校によってはまったく必要のない分野になる場合も少なくありません。豆電球の明るさまでは、理解するとしても発熱量や抵抗値との関係まで、どの学校でも必要というわけではないので、ある程度切り捨てる必要も出てくるでしょう。そのあたりはやはり専門の先生に相談して、例えば電気でも、ここまで理解すればよしという範囲を持っておくのも大切なことです。

■受験勉強は、やはり合目的的なものですから、合格のためにもっとも効率の良い方法をとるべきです。知識に関してもやはりよく出るものから覚えるべきなのです。調べてみると、やはりよく出る知識というのは決まっていて、それは全範囲の30%くらい、それが出題の7割くらいを占めます。ということは30%をしっかり覚えれば70点とれるということですから、その30%をしぼってもらうことが必要です。そこに塾のノウハウがあるのですから、こういうときこそ塾を利用してください。
(平成14年6月30日)

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