月別アーカイブ: 2002年5月

第16回 夏休みの勉強法(2)

■夏休みの勉強のコツをいくつか、あげてみたいと思います。

■早起きをする
これは昔から言われていることですが、やはり早起きして、なるべく午前中に多くの勉強をしてしまうことです。暑い季節ですから、クーラーをかけても、やはり子どもの体力は消耗します。ですから、睡眠をとって、十分休養をとった後、勉強するのが効果があります。夏は、大人が遅くまで起きているので、つい、子どもたちも夜更かしをしがちですから、注意が必要です。

■計画をたて、予備日を作る。

夏休みは、40日間ありますが、意外に短いものです。あれもやろう、これもやろうと思っていたのが、終わってみればあまりできなかったというのが、多くのお母さんたちの実感ではないでしょうか。ですから、まずやることを絞り、それをきちんと割り振る計画が必要です。できれば、子どもといっしょに考えてあげてください。子どもたちに作らせると、本当にすばらしい計画にはなりますが、まず実行は不可能です。コツは予備日をつくることでしょう。予備日までに計画が終わっていれば、その日は完全な休みにして遊びに行きましょう。これがごぼうびになって、結構子どもたちはがんばってくれます。

■計画は大書して、家族のみんなが見れるように張り出す

計画は、大書して家族のみんなが見れるところに張り出してください。そして、勉強が終わったら、赤いペンで消していってください。これが意外に効果があります。どんどん勉強が終わって、実際に、力がついたなと子どもが実感できるので、その後の自信につながります。

■暗記物はゲーム化して

6年生は、やはり覚えることが多いはずです。暗記物は、試験では大切ですから、夏休みから取り組みましょう。ただ、どうせやるなら、おもしろくやってください。お母さんが出題者、子どもが回答者、そんなクイズ番組を毎日、30分くらいやってみたらとうでしょうか。正解の時は、「ピンポン!」なんていってあげると、楽しくなってきます。成績がよかったら、ごほうびも悪くはないでしょう。

■でも受験の天王山は夏ではありません。秋ですから、くれぐれも飛ばしすぎには気をつけてください。夏がんばりすぎて、秋がだらだらしてしまう子どもがたまにいるものです。受験に向けて右肩上がりが、理想的です。
(平成14年5月31日)

第15回 夏休みの勉強法(1)

■各塾では、今、夏期講習の受付が行われています。ただ、講習はよく検討してみなければなりません。特に6年生は、まとまってとれる最後の休みですから、しっかりとした計画が必要です。

■子どもひとりひとりに得手不得手が出ていますから、それをしっかりと補う勉強をまず考えます。夏前に一通り、受験カリキュラムはすべて出てきていますが、毎週毎週新たなことを勉強してきたわけですから、当然、前のことを忘れていたり、よく理解していない点があるはずです。そこをまず勉強します。
■そのためには、お母さんが子どもと相談して、何が不得意かをしっかり見極めなければなりません。テストのデーターも大事ですが、子ども自身が自信のないものはわかっていますから、しっかり聞き出してください。
■この不得手の分野を克服する方法は、自宅学習です。塾で開かれる講習会は、テーマが絞られていれば、まだ良いですが、だいたいはコースになっているため、必要なところは得意なところも不得意なところもやります。しかし、夏休みは長いといっても時間は決まっています。ですから、できるところに時間をかけるのは、ある意味効率が悪いのです。
■本来大事なのは自学自習です。わからない分野を、参考書なり、問題集なりを使ってまず自分で勉強してみるという姿勢は大切だと思います。中学に入ってからも勉強は続きます。自分だけで勉強できないと、その先大変なことになってしまいますから、自宅での勉強をしっかりと考えてください。そういう時間が、夏休みの中にまったくないというのは考え物です。

(平成14年5月25日)

第14回  早生まれ  

■早生まれの子は受験に不利でしょうか?とよく質問されました。面接で、成績が悪かったりすると「やはり、早生まれだからでしょうか?」とも聞かれたものです。同学年で4月生まれの子と3月生まれの子には約1年の差があります。したがって、確かに差があることは間違いありません。ただ、早生まれの子はすべて、不利なのかというと、もちろんこれも違います。早生まれの子も、たくさん合格しています。

■子どもは成長に、個人差があります。4月生まれの子でも成長が遅い場合もあり、3月生まれの子でも、成長のスピードが速い子もいます。ですから、早生まれの子が一概に受験に不利だとは言えません。むしろ個人の成長のスピードが問題なのです。
■中学受験の場合、小学校6年生の2月が入試ですから、それまでにどのくらい成長したかが問題になります。幼い子は、なかなか本気にならず、受験はまだ早いかなと思うことも少なくありません。だからといってあまり無理をして、本来、子どもが持っている成長のスピードを変えてしまうと、ストレスを与えてしまい、子どもの成長を阻害するケースもありますから、やはり子ども一人一人の様子を見ながら、ペースを作っていくことが大事で、早生まれの子どもでも、これは同じです。
■ただ最大、1年の差はありますから、早生まれの子どもの場合は、少し、早めに準備を始めておくと良いと思います。たとえば中学受験は4年生の後半から準備が始まりますが、3年生くらいから準備を始めるのです。その代わり、子どものできる範囲を十分見定めて、無理なく進めてください。
■そうすれば、早くから刺激が与えられますから、早生まれの子どもであっても、その刺激を受けて、勉強する能力がだんだん備わってきますし、考える力も活性化してきます。活性化すれば、子どもが本来持っている「大きくなりたい」という欲求が出てきて、1年くらいの差はすぐ埋まってしまいます。大事なことは、子どもひとりひとりのペースが違うことを、親や指導する側がしっかりと認識して、ストレスを与えない程度に準備をすすめるということです。やりすぎてしまうと、逆効果になりますから、注意が必要です。「早生まれだから」ということはあまり「気にしない」というのが一番大切でしょう。

(平成14年5月18日)