2014年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

相似形の難度

中学受験の相似形は難しい。

実際に、入試問題で出てくる問題は中学2年の数学の教科書に出てくる問題より明らかに難しいです。

指導要領なんて逸脱もいいところ。

しかし指導要領に合わせて問題のレベルを揃えてしまったら、差なんかつかないのです。みんなが出来たら入試問題にはならない。

入試とは合格者を決めるためにやるわけだから差がつかない問題を出す意味はまったくありません。

ところが、実際に国立中学なんかはしっかりおとがめがあります。

そりゃあ、国立ですから、文部省の指導要領から考えてみて「難問、奇問」を出すことはまかりならん?というわけではないが、やはり注意は受けます。

筑駒にしても、筑附にしても抽選を強いられるのは、これもお上のお達しがあるからで、そこを何とかすり抜けて、まあ現状が維持されている。(しっかり抽選したら今のレベルは保てないでしょう。だからお上もそんなことはわかっているが、建前は建前としてしっかりあるわけです。)

しかし難しくしようと思っても二次方程式はさすがに出せないわけで、そうなると「小学生でも解ける」であろう難しい問題は何か、ということになって図形が使われやすい。

実際に図形であれば、着想の勝負になるので、あまり大変な計算をせずともいいから、差が明確につきやすい。しかし、結構いろいろな問題が過去から出題されたので、ここのところ平面から立体に発展しつつあります。

立体の切断なんかも、いい問題が増えました。切断面を上手に描くところから発展して切断面上の分割まで考えるようになったわけで、今後も結構良い問題が作られていくでしょう。

7月3日の問題(立体の切断の問題・算数オンライン塾)

この手の問題は、じっくり考えていかないといけない。自分で図を描いて、切断面を考えて、それをまた平面でとらえて、と当然時間がかかります。

しかし、最終的にそれが納得できたならば。それなりに考える力はついていくわけで、こういう作業を続けていくしかないわけです。

相似形とか場合の数とかは「小学生でも解ける」という視点で問題が作られているので、場合の数などは似たような問題が高校の教科書に載ってたりする。指導要領は関係ありません。あくまで「小学生でも解ける」という視点で問題ができていますから、それに合わせて対策を考えていかなければいけないのです。

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2教科にしぼるべきか?

最近は午後入試が増えたので、2教科の入試が盛り返している感があります。

以前は女子校を中心にかなりの学校が入試を2教科で行っていましたが、段々2教科から4教科に切り替える学校が増えていました。しかし、受験人員が減少していることもあり、また2教科入試を行う学校が増えてくるかもしれません。

しかし、なるべくならば2教科に絞るのはやめた方が良い。

2教科と4教科の選択制をとる学校があります。で、2教科に定員がついていなければ、だいたい全員をまず2教科で並べ替えます。そしてあるところまで合格させる。次に今度は4教科で並べ直し、残りの合格枠をうめていきます。つまり2教科は1回しかチャンスがないが、4教科だと2回チャンスがある。だから、やはり4教科で受験した方が良いのです。

2教科に絞ろうという考えが頭をもたげるのは、成績によることがほとんどです。つまり、成績がふるわない。ならば理科社会にかけている時間を算数と国語に振り分けたらもっとよくなるのではないか?と考えて2教科に絞る家庭が多いのです。

しかし、成績がふるわないのは時間の問題ではないことが多いのです。勉強の仕方が悪い、あるいは基礎がまだ充分でないまま、先に進んでしまっている。むしろそういう点を見直していった方が良いのです。もちろん、そのために時間が必要であるならば、まずは算数と国語に力を入れる、というので充分ではないかと思うのです。

その上で結果が出始めてきたら、もう一度理科社会にも手をつける。最初から理科社会をやめてしまうと、やはり選択の幅が狭まってしまうので、なるべく4教科のままで進んでください。

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7月の模擬試験に向けて

多くの塾では7月に模擬試験があります。その次がおおむね、9月。

したがって7月のデータと9月のデータを比べて、夏休みの成果を計ることができるわけですが、7月の模擬試験に向けて何か準備をしてはいけません。

これまで、子どもたちは範囲のある試験を受けてきました。4月の模擬試験も範囲は一応既習範囲となっていましたが、7月はほぼすべての範囲の履修が終わるので、これで入試と同じ条件になる。

つまり、何かカリキュラムがあって、その成果を計るというのと模擬試験は意味が違うのです。

これまで勉強してきたことを踏まえて、問題を読み取り、自分で考えて、答えを出す、ということを実践しなければならない。

日ごろの勉強は当然やるわけですが、この試験にヤマをはったりしてはいけない。むしろ、何の準備もしないで受験する。

その方が、子どもの素の力がわかっていいのです。

もちろん、まだまだ勉強が足りないし、突然地理の問題を出されてもできっこない、と思われるでしょう。でも、かなり前のこととはいえ、一応勉強したことはあるのだから、片隅に多少の知識は残っている。

そこから引っ張り出す、あるいは考え出す、ということが模擬試験の鍛錬なのです。やったことが出る、ということに重きを置いてはいけない。どんな問題が出てもある程度対応しよう、というような力をつけるために模擬試験はやるわけですから、特に準備することなく、素の力で受けてもらいましょう。

その結果を分析することで、今後の対策を決めることができます。

妙に前の日に勉強したことが出て、できた、では本来やるべき対策がずれてしまうのです。偏差値や合格可能性が気になるところではありますが、それを議論するのはまだ先の話。今はどうやって力をつけるかを考えるために模擬試験のデータを利用してください。

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