新パパママ先生合格術」カテゴリーアーカイブ

第22回 「塾に行かない」よりも「塾を利用する」

    6年生後半になると、第一志望も決まり、いよいよ受験体制ということになると思います。
    今まで、家で勉強していたご家庭も、そろそろ塾を考えないといけないのではないか?と不安になる場合があるかもしれませんね。確かに早い時期から、塾に週何日も通うというのは、ちょっとと思われる方は多いでしょう。晩御飯もいっしょでないのは?と疑問を感じても不思議ではない。
    ただ、6年生最後の半年は、できれば塾に行った方が良いと私は思います。なぜか。
    1つには子どもが十分にその体制に入っているから。4年生とは違い、勉強もそこそこ進んでいるわけですし、むしろ本人は合格したいと思っているでしょう。だから塾に通うことに少なくも、抵抗感はなくなっている部分がある。
    もう1つはやはり、ライパルの存在。家庭だけでやっていると、他の子どもたちがどのくらいやっているのか、刺激が少ない。刺激が強すぎてもいけないが、いずれにしても入試で競争するわけだから、みんながどうなのか、というのは情報としては大事なところ。
    さらに、塾の情報の整理力はおおいに使っていいでしょう。模擬試験ばかりでなく、これを覚えると第一志望にはぴったりなどのノウハウはさすがに塾はよくそろえています。
    今まで行かなかったから、もう、最後まで、と意地をはる必要はない。
    受験はあくまで合格するためにやるのです。何がプラスになるか、柔軟に考える必要があります。
    私は塾に振り回されてはいけないと思う。ただ、塾を利用するというのは、大事な方法論なのです。この秋、どういう塾のどの講座を利用するか、あるいはどういう教材を使うのか、その戦略はお父さん、お母さんに任されています。
    ですから、いろいろ情報を集めて、検討しながら秋の戦略を考えてください。6年の秋は、私は塾を大いに利用すべきだと思います。

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第21回 夏休みの折り返し点で(2)

    6年生の場合は、ここまでの復習の中身を確認しておく必要があります。
    というのも、多くの子どもたちの場合、できるものはできる、できないものは相変わらずできないという傾向がはっきりしているからです。電気ができない、だから電気を復習した、しかし問題をやってみるとやはりわかっていない、ということがおきるもの。
    だから、しっかりと確認をしていく必要があるでしょう。せっかく夏休みの勉強で時間をかけたのだから、「成果を出す」ということが大事です。それが本人たちの自信にもなりますから。
    5年生の場合は、これからは予習が大事です。
    予習をしなくていいという塾もあるでしょうが、それは違います。というのも5年の秋の算数はひとつの大きな山なのです。比や速さ、相似といった入試の重要テーマが出てくる、これを毎週のペースだけでやりきれるか?といえばそうではない。だから予習をしておくことが大事です。
    私は、前期に5年生の算数の予習を担当しましたが、やはり最初だからなかなか慣れない。しかも、あまり簡単な問題は出さないから、子どもたちは考えます。考えることが大事。簡単な比を直すことなんか、繰り返したところであまり意味がない。それよりも、問題を解いていく過程の中で、何回もやれば最も簡単な整数比に直すなどという作業はすぐできるようになるのです。それよりも、これをどうやって使うか、を考える時間をたっぷりとる必要があります。相似形の問題など、本当に5年生の問題?というレベルを出して、考え方を少しずつ、教えながら、最後に自分で解き上げるという過程を踏ませました。
    そうなると、難しい問題も、5年でも解くことができる。ただし、量を与える必要はありません。じっくり、ていねいに考え、そして復習する。そうやって予習範囲を勉強して、はじめて秋に力を発揮できるでしょう。
    4年生は?
    楽しい夏休みにしましょう。ただ、それだけ。

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第20回 夏休みの折り返し点で(1)

    夏休みも前半が終了というところでしょうか。ここで、ぜひ夏休み前半を振り返ってみてください。後半に向けて、整理すべきことがいくつかあります。
    6年生の場合
    だいたい全体のカリキュラムの中で、重要だと思われる点が復習できたとすれば、ここから演習をしていく必要があります。最近の入試は、理論がわかったからといってできる問題ばかりではない。むしろ、それをどう使っていくのか、ということを問う問題が多い。だから、知識を整理するだけではだめで、それをどう使って問題を解いていくかということが必要になります。
    一つの例をあげましょう。昨日、私の授業は天体でした。月の満ち欠け、太陽の日周運動、年周運動、天体の動きなどが重要事項ですが、実際に入試問題をやってみると、まあ、本当にいろいろです。
    例えば月の満ち欠けについても、太陽の光の位置を変えたり、ブログでご紹介した月から見た地球を考えたり。南半球と北半球での月の満ち欠けの見え方の違いだったり。つまり単純な問題はそう多くはない。知っていることよりも、それを使えること、あるいはそこからどう考えるかということを練習していかなければならないのです。
    私はあまり復習に時間をかけるばかりではいけないと思っていて、昨日はまとめもそこそこにいろいろな問題を解いていきました。実際に、問題を解くために知っている知識をどうやって使えばいいのか、まだまだ見当がつきにくい時期です。だから、知識を教えるのではなく、考え方を教えます。
    地球から月を見る図は月から地球を見る場合にも使える。単純に視点を月に持っていって、太陽の光の位置から地球のどの部分が影に入るのか、見れば言いだけの話です。そういう説明を聞いて、子どもたちは
    「なんだ、そういうことか」
    という反応が一番多い。つまり、わかっていて、わかっていない。しかし、使い方を経験すると、自分でもいろいろな使い方が見えてくる。だから、演習が必要なのです。
    と長くなりましたが、だから演習の時間に移っていけるのか、どの分野なら移っていけるか、などを具体的に考えてスケジュールを見直してください。
    もうひとつは過去問。来週、過去問の特別授業をしますが、過去問はただ解けばいいという話ではない。どういう問題が出て、どういう風に対策をすべきなのか、まずは子どもが考える機会を作ってあげたいと思っているのです。その上で、今後の勉強の指針を立てる必要があるわけです。後半はぜひ過去問にあたる時間をなるべく多くしてほしいと思います。
    このお話はもう少し続きを。

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