新パパママ先生合格術」カテゴリーアーカイブ

第22回 練習方法を考える

    「だから、これは覚えればいいんだよ」
    という学習内容があるとします。花のおしべの数でもいいし、歴史年号でもいいでしょう。しかし、その覚える方法は?
    書いて覚えなさい、という方もあれば、問題を吹き込んで、何度も聞かせるという方もあるでしょう。ここで、間違いは、「自分がうまくいった方法」を使うということなのです。お父さん、お母さんの受験の記憶は大方、大学受験か高校受験。ここでうまくいった方法が小学生でもやれるのか?というとそうではない可能性があります。
    で、覚えるということは結果が出ればいいのです。つまり覚えればいい。だからその過程は結果が出る方法を考えてあげることなのです。
    日本ハムファイターズの稲葉選手が低目を打つとき、たてぶりの方がいいのではないかと気がついた。と、その練習はどうあるべきか、どうすればそのフォームが身につくのか、コーチと相談しながら、練習方法から考えていったそうです。
    そう、練習方法から考えないと、うまくいきません。根性で覚えればいいんだ、なんて話はもうやめましょう。お子さんにとって一番良い方法を見つけてください。
    私がよくやった方法はクイズ番組を授業でやること。覚える範囲を決めます。そのやり方はもう、お任せ。
    で、クイズ番組をやるのです。第一問、「宮崎平野を流れる川は、・・・」
    「はい!」
    「大淀川」
    「ぶー!」
    「え、?」
    「大淀川ですが、では仁淀川が流れる平野は?」
    「はい!」
    「高知平野」
    「ずるいよ、ずるい」
    などといいながらやりますが、まあ、覚えることは覚える。なんだ、遊んでるんじゃないかって? その通りです。でも覚えればいいんです。覚えれば。

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第21回 1問に何分かけるか?

お子さんと勉強をしているとき、例えば算数の問題を解いているとします。

なかなかできない、そろそろヒントでも言おうかな?と思って声をかけると
「まだ、ちょっと待って」
といわれることがあるかもしれません。では何分待てばいいでしょうか?

私はひとつの目安が15分だと思っています。難しい学校の入試問題でもだいたい1問15分で想定してあるので、それ以上時間をかけるということは入試ではあまり現実的ではないでしょう。

ただし、15分はやはり待ってあげたいと思います。その間にいろいろな試行錯誤があって子どもたちの思考訓練はできているのです。だから一生懸命考えている限り、その時間は決して無駄にはならないのです。

問題は、それだけ時間をかけると予定の問題なり、宿題が終わらない、ということ。

しかし、ただ解き方を教えてもあまり、勉強にはならないでしょう。なぜなら、本人に発見がないからです。発見できれば、それは子どもたちの進歩につながります。解説を読んでも、苦労するから「なんだ、そういうことか」という発見になる。それが思考力をつける源です。

だからたくさんの問題を解けばいいという話ではありません。子どもたちの力を引き出すために、教える側の辛抱も必要なのです。

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第20回 夏休みの過去問のやり方

今日はZ会の保護者のみなさんにお話をしてきました。

Z会の中学受験コースは、家庭中心の中学受験を進めましょうというコンセプトの下で進んでいます。私はそのコンセプトは大変大事なことだと思うので、いろいろと関わらせていただいています。
今日は6年生の保護者のみなさんに2010年の概況と学校別対策についてお話してきました。

私は夏休みにまず第一志望の過去問を解くことをお勧めしています。これは子どもが、入試のレベルを知るのと同時に、どういうことができれば合格するのかというイメージを持つのに有効だと思うからです。ただ、この時期にすらすら過去問を解けるわけではありません。だから、後からやらせるという指導もあるでしょうが、私は違うと思います。

積み上げていく受験勉強をイメージされている方が多いと思いますが、中学受験の範囲を全部マスターするというのは大変です。だから、目標のレベルを定めてそこからパッチをあてていく。そのパッチはどこにあてればいいのか、まずは過去問をやってみないとわからないでしょう。

だから、やるのです。この時期、時間を計る必要はありません。たっぷり時間をかけて、2倍ぐらいかけていいでしょう。そして何ができて、何ができないのか、明確にするのです。

過去問に出て、できない問題が最も優先順位が高い勉強なのです。だから、できなければ解説や解答を読んで、ウンウンうなりながらでもいいから、理解する。一番大事な勉強をしていることになるわけですね。

そして秋になったら、今度は時間を計ってやってみてください。このときは一度やっていることもあり、もう少しすらすらできるでしょう。できるということは、決して気分が悪いものではありません。ここですかさず褒めて、伸ばしていきましょう。

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