中学受験で子どもと普通に幸せになる方法」カテゴリーアーカイブ

第30回 高校受験も悪くはない

    昨日、高校受験を長年指導されてきた先生と話をする機会がありました。
    「どうも、中学受験の先生は、「公立なんかとんでもない」という話をされるのですが」
    とお話が始まったのです。
    「本当に小学生のとき、自分で意識して勉強できる子が何人いるでしょうか? 子どもの成長は人それぞれであって、やはり自分で努力して、がんばるようにならないと受験では成功しないでしょう?」
    「そうですね。」(とこれは、私。)
    「それが12才で間に合わなくても、15才ではできるようになる子が本当は多いんですよ。でも、なんとなく公立が不安だ。だから私立にいっちゃう。そして、言葉は悪いがろくでもない指導を受けて、6年間たってみれば、それはできる子だってできなくなります。中学受験で失敗したからといって、そんなのは人生にとっては何てことないでしょう?」
    「もちろんですね。」
    「だったら、高校受験でもう一度がんばったらいいんですよ。中学受験の先生はなんで、あんなに高校受験をこきおろすのかなあ。」
    その意味はこうですね。
    やはり中学受験の塾は、全部落ちてもらっては困る。あんなに勉強させたのに、1校も入らなかった、といわれるのがいやなんです。だから、1校まず止めましょうという話になる。しかし、それはやはり安全な学校を受けてほしい。下げるとなると、私がよくお話するように「がー」っと下げないといけない。だからそこでお父さん、お母さんにまた抵抗がある。その抵抗をとるために、「公立批判」がでてくるのでしょうか。
    先生の言われることはもっともなことで、12才が間に合わなくても15ならいけるという子どもは多いでしょう。しかし、現実は中学受験をやらせると、高校受験はまあ、飛ばそうと考える方は多いのかもしれません。実際に私立高校の門戸は少なくなっています。
    が、早稲田慶應を考えるとまだまだある。帰国の子なんかは、英語ができるんだから、
    何も無理して中学を受験することはない
    という話になるのでしょう。
    そのレベルに落とすのなら、もう一回高校受験。
    私も、考えてもいい選択肢だと思いますね。

考える力は消えない

    夏休みまではそこそこできていたのに、9月の模擬試験が始まった途端、成績が下がり始めた、という場合があります。
    夏休みの勉強が悪かった?
    勉強しなかったのかしら?
    いえ、そうではありません。もしこのまま下がるとスランプです。
    「不安なの?」
    と聞けば、
    「大丈夫」
    と答えるでしょう。
    だって、経験がないんだから、わからない。しかし、間違いなく、自信がなくなっている。自信があれば、普通にとける。
    「これじゃちがうかな?」
    こわごわ解いているわけですね。
    結果を恐れず、自分の力を出し切ればいい

    といえば、それは簡単なのですが、そうはいっても、心配なのが、小学生です。

    だから、おまじないです。

あなたがどんな学校に行っても、パパもママも応援してあげるからね。大丈夫よ!

    そして、具体的には、簡単な問題をていねいに解く練習をする。たくさんはやらないが、とにかく一発で正解になるようにする、という練習をしてみてください。特に算数は、これが一番有効です。
    まだ、12才。そんなに精神的に強いわけではないのです。

だからしっかり、応援してあげてください。