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第41回 里山に関する問題

■次の文章を読んであとの問いに答えなさい。
かつて村に近い森は「里山」と呼ばれていた。ここからとれる薪やたい肥は生活に欠かせなかったので、人々は「里山」を大切にしてきた。しかし、現在「里山」は住宅地になったり、利用されずに放置されたりする例が多く見られる。近年こうした森林の重要性が知られるようになり、漁民が植林事業を行う例も全国各地で増えている。

■(1)「里山」はなぜ利用されなくなったのですか。人々の生活の変化から考えて、簡単に説明しなさい。

(2)漁民が植林を行うのは、植林によって漁獲量が増えるからです。それはなぜですか。簡単に説明しなさい。

■なかなか難しい問題です。(1)はまだわかるかもしれませんね。実際に燃料として薪を使うことはもうほとんどなくなりました。ガスや電気が私たちの生活の中心になっています。また肥料も化学肥料が使われるようになりましたから、里山の利用は以前に比べて格段に少なくなったのです。

■(2)の漁獲量が増えるというのは、わかりにくいかもしれません。魚が増えるということは、魚のエサが増えるということなのです。実際に植林をすることによって森林からでる栄養分が川に流され、河口付近では魚のエサとなるプランクトンが増えます。したがって、その川の上流で漁業に携わる人たちが植林をしているのです。知識として知らないことでしょうから、論理的に考えてみる必要があるでしょう。魚が増える→エサが増える から植林をすることによってどうして魚のエサが増えるかを考えてみることで答えにたどりつきます。

(平成18年6月21日)

第40回 慣用句に関する問題

■次のア~オの(  )にあてはまる語をあとにあげる1~10の中から選び記号で答えなさい。またア~オの表現と関係の深い語をあとにあげるカタカナの中から漢字に直して答えなさい。

■ア 一目(      ) 
イ 一服(     ) 
ウ 一芸に(     )
エ 一計を(     ) 
オ 一丸と(     )
1 とうじる 2 もる 3 かいする 4 なる 5 ひく 6 ひいでる 
7 いれる 8 むくいる 9 おく 10 あんじる
ドクヤク ダンケツ ソンケイ トクギ サクリャク

■実際に子どもたちが今使う言葉であるかと考えると・・・・?という感じですね。イなんかは時代劇をテレビで見て知っていたりするかも、とは思いますが。しかし慣用句はやがて少しずつ使っていくようになるでしょうから、練習していきましょう。

■ア 9 尊敬 イ 2 毒薬 ウ 6 特技 エ 10 策略 オ 4 団結

(平成18年6月20日)

第39回 数の性質に関する問題

■1×2×3×・・・・とある数までかけると1の位から連続して0が7個並びます。ある数として考えられるもののうち、最も小さい数を答えなさい。

■これは似たような問題を前に解いたことがあるかもしれません。1の位に0がつくというのは結局10倍されていることなので10=2×5ですから、積を素数分解したときに5が1個あれば1の位に0がひとつつきます。10までかけると2個、15までかけると3個ですが、25までかけると25=5×5ですからすでに5が6個でてくることになります。

■問題は0が7個ですから、この次になるので30まで掛け合わせれば1の位から0が7個続くことになります。

■素数分解する問題としては類似題として1×2×3×・・・と100までかけあわせた積は27で何回割り切れますか?という問題もあります。1~100までの積を素数分解したとき
3は
100÷3=33 100÷9=11 100÷27=3 100÷81=1で33+11+3+1=48コあります。27=3×3×3と3を3回かけたものですから48÷3=16回という答えにになります。

(平成18年6月19日)