中学受験で子どもと普通に幸せになる方法」カテゴリーアーカイブ

コーチングの課題(5)

勉強は子どもが自発的にやることがもっとも望ましい。実際に強制してやらせても、「いやいや」やる中ではなかなか身につきません。

ただ、強制することに意味がないかといえば、そんなことはない。

例えば計算問題を毎朝3題、100日間続けたとしましょう。これはどんなに眠かろうと、必ずやるということを強制します。
3題ですからまあ、10分もかからないでしょう。

1日終わったらマルを1つ。こうやって100日間続けたとき、子どもが100個のマルを見てどう思うでしょうか?

そう、自信がつくのです。「やればできるんだ」ということがわかる。このために強制は必要な面も当然あるのです。

ただし、すべてを強制されてくれば、子どもも親も息が詰まってしまうでしょう。

あくまで勉強は自発的に、自分ができると思ってやることが望ましいのです。ただ、「どうせ、できないし」「やっても無理だから」という考えを持ちやすい子どもには、「強制」して「自信を持たせる」ということも大事なテーマでしょう。

コーチングの課題(4)

子どもの勉強を見ているとき、ほめることを意識していると良いでしょう。

コーチングの世界ではacknowledgementといいますが、相手のことを認めるという意味。親が子どもをみているとき、つい親の方が子どもに甘えて乱暴なことばや子どもを傷つけることばを発しているものです。

お母さんとしては「そういわれたらくやしいと思うだろう」と考えているのでしょうが、存外、子どもたちは「ぼくってかわいそうだなあ」と思っていることが多いのです。

実際に何ができるようになったのか、ここをしっかり見届けることで次の学習計画が生まれてきます。子どもは同じところにいません。常に成長していますから、日々できることが増えているといっていいでしょう。そこを認め、ほめる、ということが子どもの姿勢を積極的にするし、さらに次の目標に向かおうという気持ちを強くするものです。

お母さんは毎日、子どもたちの生活を見ていますから、注意すること、小言が多くなっているはずです。
「スリッパをけとばさないの、ドアは閉めて、ランドセルは上に持っていって!」
というような言葉が毎日のように繰り返されているでしょう。

子どもたちもわかっているのですが、しかし、実行できない。これが幼さです。しかし次第に注意深くなっていけば、できることばかりですから、その注意深さをつけていくために何をすればいいのか?ということを考えなければいけません。

むしろ認める、ほめることで子どもたちの態度は明らかに変わってきます。とお話すると「先生、のぼせませんか?」という話になるのですが、「のぼせるくらいでちょうどいいのでは?」とお話しています。

自信のない子よりは自信のある子の方が、自立もするし、自分の力も発揮するものです。

ぜひほめることばを増やして、子どもたちの日々の成長を認めてあげてください。

コーチングの課題(3)

夏休みの計画を立てる上でも、今後の戦略を立てる上でも、現状の子どもの力が実際にどのくらいなのかを考えてみる必要があります。

ただ、それは偏差値がいくつとか、合格可能性がどのくらいといった数値で判断するのではなく、何がどのくらいできるのかという視点で考えていかなければなりません。

例えば数の性質に関しては
(1)基本的な公式は理解している。
(2)基本問題は解ける。
(3)応用問題まで解ける。

の3つの段階があるでしょう。(1)はクリアしていて、(2)があやしいとなれば、それをどう理解させていくのか、練習するプランニングを考えていくわけです。

ところが中学受験の範囲は広いわけですから、現状ではいろいろな課題が山積しているでしょう。しかし、まずは全部の範囲がどうであるのか、チェックしていきましょう。これは子どもたちの話も聞かなければなりませんが、基本的にはこれまでのテストを見てみれば大方の傾向はわかるはずです。そのためにカリキュラムが組まれ、カリキュラムテストの結果がデータとして渡されているわけですから、それを分析してみてください。

私がよくアドバイスする方法としてグラフをつけてみる方法があります。
横軸に範囲、縦軸に科目別偏差値もしくは正答率をつけてみると、どの範囲が具体的にだめなのかがわかるでしょう。

あとは具体的にいつ、どのような練習をしてそれを補うかを考えるわけですが、ただし、すべてに手をつけることは難しいかもしれません。

むしろもっと、やる内容を絞り込んでいかないと、効率よい練習はのぞめないでしょう。私は第一志望を決めて、その頻出する内容から優先順位を決めていく方法が一番合理的だと考えています。

また半年という残された時間の中でいつ何をやるかという計画も重要でしょう。例えば夏休みに全ての課題が解消されることはありえません。

ですから、いつまでに、何を改善するのかということを具体的にスケジューリングする必要があるわけです。

私は知識の暗記や、得点力をつけるための訓練は後半に、頻出する範囲の基本を確認したり、記述の練習をするのは前半からというように、勉強の内容を振り分けていつスケジュールするか考えていくべきだと思っています。

そしてその計画や戦略は子どもたちと共有していくと良いのです。

この練習は何のためにするのか、その目的を知っているほうが子どもたちにとってもやりがいがでてくるでしょう。そういうコミュニケーションがコーチングの中で最も大事なステップのひとつだと思います。