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第34回 国立大学前期発表

■6年前中学受験で教えた子どもたちの大学受験の結果がポツリポツリと聞こえてきました。あっという間に6年は経ったなあと思います。

■考えてみると12歳から18歳までの変化というのは、ある意味劇的に変わる時間帯ではないでしょうか。12歳はまだまだかわいいですが、大学1年生はもう大人の仲間入りといってもいい時期です。この6年間で自分でいろいろなことができるようになり、成長するわけですから、きっと6年前の姿にくらべればだいぶ変わっているでしょう。

■先日30代の元教え子と飲む機会がありました。私が20代半ばで教えた子どもですが、まもなく結婚をするという話で盛り上がりました。多くの子どもたちを見てきて思うことですが、本当に人生にはいろいろなチャンスがあります。

■受験もひとつのチャンスですが、社会に出ればまた違った意味のチャンスがたくさんくるわけです。ただ見ていると、そういうチャンスをつかんで自分の成長につなげている人というのは、常に前向きに、積極的に考えている人が多いようです。

■だから例えば、今回の前期試験で志望かなわず浪人することになったとしても、この浪人を自分の力をもう一段つけるチャンスと考えれば、1年遅れることくらい長い人生でたいした問題ではなくなります。

■合格しても失敗する、不合格でも成功する、だから常に前向きに今の現状を考えて、次のチャンスに生かす工夫ができたら、本当に幸福な人生を送れるのではないかと思います。

(平成17年3月11日)

第33回 連載

■朝日小学生新聞の連載が始まります。小学生用の中学受験講座です。「子どもたちのための合格手帳講座」に感じは似ていますが、ワンポイントアドバイスなども入っていますので、また参考にしてもらえればと思います。

■さて連載という方式は結構得意な気がしていたのですが、週に書く本数が多くなるとやはり押せ押せになってきます。あまり長い原稿ではないので、いったん書き始めてしまえばそんなに時間がかかるわけではないのですが、やはり書き始めは考えます。

■さて何を書こうか、今までどんな話をしたっけ。というのでサイトを見直したり、前の原稿をひっくり返したり、そこでお茶を飲んだり、無駄話をしたり。「ああ、いけない、いけない」というのでまた画面に向かうのです。

■しかし連載というのは締め切りが決まっていて、その通りにやらなければならないのです。ですから計画的に仕事が進まないといけないのです。これが得意なのに、なぜやせないか。これが私の七不思議なのです。

■我が体重は右肩上がり。やはりここまで太るのはまずいとさすがの私も考え始めました。それで計画を立てたのですが、(え、やせる計画です)しかし、これがなかなかうまくいかない。食べるなというと、やはり食べたくなる。それに原稿を書くたびに、何か口に入っている(いや、食べている)わけです。

■しかし自分の健康を考えると、これ以上太ることはやはりできないので、これから半年、やってみたいと思います。さてどうなりますか。これは子どもたちが毎日受験勉強するより、むずかしいだろうなあと思っているのですが。

(平成17年3月3日)

第32回 ゲーム禁止令

■久しぶりに子供たちがやっているゲームを見せてもらいました。正直、感嘆の一語。画像もきれいだし、見事に動くし、ストーリーも組み立てられているし。それにハンディーなゲーム機もあるから、どこでもできるし。

■以前の塾では6年生にはゲーム禁止令を出していました。本当のことをいうと、あまり禁止令の類は出したくないのですが、ゲームは時間を忘れて夢中になりやすいので、子どもたちの不評は承知で毎年6月1日から禁止令になるのです。

■最初のうちは、不平、不満の嵐。保護者のみなさんにも伝えてありますから、当然、家ではできない。したがって友達の家に行ってやらせてもらう隠れゲーム族や、ハンディーゲーム機を使って外で楽しむアウトドア派などが出てきます。

■その一方で従順にゲームをやめてしまう子どもたちもいます。そうすると、「え、まだやってるの?それじゃ、だめだなあ」なんて会話が出てきて、隠れゲーム族の危機感が出てきます。(教える側がいってもだめなのに、子供同志の会話ではなかなか影響力が強いのです。)

■そのうち、一人、また一人とゲームから足を洗い、勉強するようになります。とはいっても最後まで隠れゲーム族をやる子どもたちも当然いました。入試が終わって「実はやってたんだ」と白状した子供たちはたくさんいます。ただ、さすがに表立ってはできないので以前に比べて格段に遊ぶ時間は減っているでしょう。それで、禁止令の効果は十分なのですが。

■本来は、自分でコントロールすることができるようになってほしいのですが、実際に今のゲームは魅力がいっぱいで、なかなか難しいでしょう。やはり、禁止令の類も必要なのかもしれませんね。.

(平成17年2月24日)