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たくさん与えると、できるのを捜すだけになる

ちょっと考えてみてください。

今、子どもたちの前に算数のプリントが15枚あるとします。

これを次の授業までにやってこいと、言われた子どもはどうします?

真面目な子ほど、ちゃんとやろうとするが、しかし、中にはわからない問題が出てくる。

それをずっと考えていると、終わらない、ということはわかりますね?

だから、飛ばします。次に行く、またわからない。次へ。

となると、ホラ、できるものしかやらないんです。

これで勉強になりますか?

そう、わからないものをわかるようにしないといけないのが、ただ分かるものを確認しているに過ぎなくなる。

だから、できるようにならないのです。

子どもたちの前からまず、この15枚のプリントは消して、ちゃんとできるようにならなければいけない10問を与えた方が、子どもたちには良いし、10問ならウンウンと唸って考える。

そして、さらに先生に質問もできるでしょう。

20題も30題もわからない問題を、塾の先生は答えてくれますか?

結局できない問題が大量に積み残されるのが、今の受験塾の実態なのです。


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2月16日の問題






人気、不人気

2025年2月1日で1回だけの入試しかしない学校を並べてみました。

学校名 募集定員 応募者数 倍率
開成 300 1234 4.1
麻布 300 761 2.5
武蔵 160 518 3.2
駒場東邦 240 617 2.6
早稲田高等学院 120 392 3.3
慶應義塾普通部 180 675 3.8
桜蔭 235 542 2.3
女子学院 240 706 2.9
雙葉 100 389 3.9
フェリス女学院 180 415 2.3

こうやって見ると、今は1回だけの入試という学校が本当に少ないですね。第1回、第2回と分けられると、まあ、この学校に行きたい、と思っていても、他の学校を併願できるわけだから、その点はメリットですが、今回は比較なので、これだけになってしまいました。

一番倍率が高いのは開成で4.1倍。次が慶應義塾普通部の3.8倍。
御三家レベルで麻布や、駒場東邦が2倍台というのは、やはり少ないと思いがちですが、しかし、女子に目を転じてみると、一番難しいとされる桜蔭が2.3倍です。まあ、倍率と難しさが今ひとつ比例しないところもあるかもしれません。

ただ、やはり毎年の増減はいろいろあって、それはその学校の人気度を物語るところはあります。3月にいろいろな塾で入試説明会があり、この学校は減った、人気がなくなった、というような話は出てくると思うのですが、やはり我が家は我が家なりに、我が子に合う学校をしっかり選んだ方が良いでしょう。


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結構勉強したはずなのに・・・

5年生1年間、それなりに勉強をしたはずなのに、1月の組み分けでも奮わず・・・。

という場合。

なぜできるようにならなかったのだろう、と考えてみてください。

実は理由は割とシンプルなのです。

それは量が多すぎたから。

今の塾はたくさんの課題を出します。理由は、他の塾に目を向けるような余裕を与えないため。

時間ができてしまうと、まだ他の塾でも勉強できるのではないか、と親は考える、と塾は知っているのです。

上位層は特にその傾向が強いから、たくさん課題を出す。しかし、下位層はそれにはついていけない。それでも、量を絞ると「上位の子と教材に差があるのはおかしい」とまた別のクレームが入る。だから、全部同じものを渡して、まあ、できる限りやってください、という姿勢になるのです。

だから、当然、チェックはしません。

で、その結果として何とかやろうとする子、ほどできなくなる。なぜなら、ちゃんとわからないまま、次に行こうとするから。

あ、これ、わかんない。じゃ、次。みたいな流れになりやすいのです。

そうすると結局何も積み重ならない。本来はここまではしっかり理解しようという線を決めて、それはわかるようにしていく。ここが基礎力です。それを培わないとその上に積み重なっていかないのだけれど、なかなかそれがかなわない。

また4教科それなりに平均してやらないと組み分けで点数を取れない。組み分け対策に一生懸命暗記をするご家庭がほとんどなのですが、しかし、その後子どもたちは忘れてしまう。だったら入試に向けてやる時期を決めて、それまでは算数と国語に力を入れる、みたいなパワープレーはまったくできない。

だからできるようにはならないのです。

子どもたちが悪いわけではない。やり方が悪い。子どもに合っていない。

だから最早変えた方が良いです。

子どもたちの気持ちは何とか上へ、と思うのですが、しかし、今のやり方をしていては上がる見込みがあまりない。

それよりは、パワープレーができるやり方へ切り替えて行った方が良い結果が出るでしょう。


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