第8回   完全週休2日制

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■今年4月から、すべての公立小・中・高等学校で完全週休2日制がスタートします。その報道を見ていますと、大体が「少なくなった指導要領をフォローするため塾通いが増加するのでは?」という見方が多いようです。私は、意外にこの予想は外れるかもしれないなと思っています。第2土曜日と第4土曜日の休みがスタートしたときも、同じだったのですが、あまり塾通いは増えなかったのです。

■文部省から塾に「土曜日の午前中は授業をやらないでほしい」という要望はありましたが、これはあまり影響がなかったと思います。でも当時の方が、子どもたちの数が多かったので、まだ授業をやろうという意見が多かったのです。実際にそのような授業が行われましたが、みんな、どっと来たという感じはありませんでした。
■なぜでしょうか。私は、少なくとも小学生については、土曜日は家族の時間になりつつあるからだと思います。隔週2日が完全2日制に変わって、子どもたちがお父さんやお母さんといっしょにいられる時間が増えたのですから、家族の時間としてその時間を楽しむことがまず中心になってくるのではないでしょうか。
■一方で塾は、堂々と授業をスタートすべきでしょう。子どもたちが通う時間の選択肢を増やしてあげることは、むしろ必要です。夜遅い授業よりは、土曜日の午前中の方がよほど、子どもたちにとっては勉強しやすい時間でしょう。そういう選択肢を提供することは、胸をはってやるべきです。
■そして選択権はもちろん、家族にあります。家族の時間として、みんなでキャンプに行ったりする時間でもいいし、ちょっと成績がふるわないから、がんばる時間にしてもいいし、そういう選択を親がしっかりすればよいのです。一番、いけないのは「あちらもやってるから」で時間の使い方を決めてしまうことではないかと思うのですが。

(平成14年4月7日)

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