2019年浅野中学の問題です。
次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。
メダカではメスが産んだ卵にオスが精子をかけ受精がおこなわれます。受精卵は成長して父親と母親の両方から性質を受けついだ子となります。
植物も受精をして子をつくることが多いのですが、種子植物ではイチョウやソテツといった一部の( A )植物を除き、精子はつくられません。サクラの仲間で、花の構造や種子のでき方が似ているモモでは、雄しべの先端の( B )でつくられた花粉がめしべの先端の( C )につくと、花粉は発芽し( D )を伸ばします。これが( E )のなかにある( F )に達すると受精がおこなわれ、( E )全体は果実に、( F )は種子になります。
栽培されているモモにはいくつかの種類がありますが、白桃という種類の花では花粉がほとんどつくられないため、効率よく果実を得るためには花粉を多くつくる種類から得た花粉を用いて人工受粉を行う必要があります。黄桃など、異なる種類の花では花粉が多く作られるため、人工受粉用の花粉を得るために利用されています。白桃の花に黄桃の花粉をつけて受粉させた場合、( G )として出荷されます。これは、モモの食用部分は( E )の一部が変化した場所だからです。種子を育てた場合は両親とは異なった子ができるため、親と同じ種類にはなりません。果樹では地上部と地下部は異なる品種であることが一般的で、白桃も( H )という方法で木を増やしています。
イネにもいくつかの種類が知られていますが、日本で食用に栽培されているイネは、大きく分けて、ウルチとモチに分けられます。私たちがふだん主食として食べている米はウルチ米といい、粘り気の少ないアミロースというデンプンと、’粘り気の多いアミロペクチンというデンプンが含まれています。一方で、餅や煎餅の原料になるモチ米はアミロースをつくる性質を失っており、デンプンとしては粘り気の多いアミロペクチンのみを含んでいます。モチ米の栽培には注意が必要で、特にウルチ米の花粉がつかないよう他の種類とは地域を分けて栽培されます。それは①モチ米にウルチ米の花粉がつくと、ウルチ米の性質をしめす米ができてしまうからです。
(1)メスのメダカの図としてもっとも適切なものを、次のア~工の中から1つ選び、
記号で答えなさい。
(2)( A )~( F )にあてはまる語句を、次のア~シの中からそれぞれ1つずつ
選び、記号で答えなさい。
ア やく イ がく ウ 子房 エ 柱頭 オ 花糸 カ 花柱 キ 花弁(花びら) ク 花粉管 ケ 被子 コ 裸子 サ 胞子 シ 胚珠
(3)( G )にあてはまる文を、次のア~工の中から1つ選び、記号で答えなさい。
ア 果実はすべて白桃
イ 果実はすべて黄桃
ウ 果実はすべて白桃と黄桃の中間の品種
エ 白い果実のものは白桃として、黄色い果実のものは黄桃
(4)( H )にあてはまる語句を書きなさい。
(5)モモの花は完全花ですが、イネの花は不完全花です。モモの花にあって、イネの花にないものを、次のア~オの中から2つ選び、記号で答えなさい。
ア 雄しべ イ 雌しべ ウ 花弁(花びら) エ えい オ がく
(6)下の写真はカキの果実の断面です。イネの食用部分(白米)に相当するものを、次のア~工の中から1つ選び、記号で答えなさい。
(7)(6)で選んだ部分の名称を書きなさい。
(8)下線部①に関して、他の種類の花粉がつくと食用部分の性質が変化するものを、次のア~工の中から1つ選び、記号で答えなさい。
ア リンゴ イ トウモロコシ ウ スイカ 工 ジャガイモ
【解説と解答】
(1)メスのメダカですからエ。尻びれが平行四辺形ではなく、背びれに切り込みがありません。
(解答)エ
(2)イチョウ、ソテツは裸子植物。おしべの先端はやく。C 柱頭、D 花粉管。E 子房 Fが胚珠。
(解答)A コ B ア C エ D ク E ウ F シ
(3)果実はすべて白桃。
(解答)ア
(4)受粉で新しい個体が出来ない場合はつぎ木を使います。
(解答)つぎ木
(5)イネの花にないのは花弁とがく。
(解答)ウ・オ
(6)はい乳部分ですからイ。
(解答)イ
(7)
(解答)はい乳
(8)
(解答)イ
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