第239回 本来伸びる時期

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■ 中学受験で1番力がつく時期はいつか、と言われれば間違いなくそれは入試前の3ヶ月でしょう。締め切り効果もあるし、知識も覚えれば得点に直接つながるとわかっているから、がんばって覚える。また、5年生のときにはバラバラだった理解が演習を通じてだんだん一つの系統を作り、なるほどこういうことか、と理解が広がって、今まで苦労していた問題も解けるようになるところがあるわけです。

■ ところが最近、この時期にあまり伸びなくなった。塾の先生たちと話をしてみても、みんなそんな印象を持っている。確かに他の時期に比べれば今でも1番伸びる時期かもしれない。しかし、昔ほどの爆発力はなくなった。あっというまに合格ラインをぶち抜いていくようなエネルギーを持った子がいなくなった。

■ まあ、それはそうだろうと思うのです。みんな疲れてるから。それをみている周りの人たちは、「そんなに大変なら、今のうちはスイミングでもさせておいた方が良いかも」と思うかもしれません。

■ しかし断じて言いたいのは、そんなに疲れずとも、そんなに早くから始めずとも、合格できるのだ、ということなのです。さらに加えて言えば、もし、それで中学受験をして、またそれなりに可能性を開くことができたかもしれない子が、そうならないのはやはりもったいない、と思うのです。

■ 山の登り方はひとつではありません。中学受験は確かに小学生で始めなければいけないが、その分、高校受験で分断されない6年間があり、多感な時期にいろいろなことを試せるというメリットがあるので、本当はもっと挑戦してもらいたい、と思うのですが・・・。



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