落ちる準備はしない

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今日、こんなことを聞かれました。

「やはり準備をしていく段階ですべり止め、とか、まあ、ここは入るだろうと思う学校を選ぶわけですが、それに失敗することはあるだろうと思うのです。
その時、親はどんなことばをかければいいのですか。」

うーん、そこまで準備するのか、みたいな感じがしたのですが、私はそんな準備は不要だと思います。

確かに、子どものすることですから、滑り止めと思った学校に落ちることはあるでしょう。その日調子が悪かった、熱を出すということも当然考えられるわけで、その失敗に対してどう対応するか?

もちろん受験ラインナップを選ぶ段階でそこは考えられているはずです。「ここは合格するだろう」と思っても、やはり落ちることはあり得る。絶対に公立にやりたくない、と思っているのであれば、当然次に受験する学校があるわけですから、そこに向けて準備を進めればいい。

逆にこれ以下なら公立でいいと思うのであれば、予定通り次の学校を受験する準備を進めることになるでしょう。

子どもは当然悔しいだろうし、泣くかもしれないが、それでも明日試験を受けに行かなければいけない。

そんなのは当たり前のことであって、今までも多くの子どもたちがやっていることだから、特別なことではない。

ところが、そこで親が動揺する場合があるでしょう。ここで止まるはずだった、止まらないならどうしよう。塾の先生からも電話があって、~日にこの学校の特別入試があります、みたいな情報が寄せられたりすると、さらに悩みが深くなるかもしれない。

しかし、その学校にもし合格しても6年間は通うのです。本当にそれでいいのでしょうか?という判断をその場でしなければなりません。

それは親にとってもなかなか大変なことだから、最初から決めておくべきなのです。そして、予定通り行動する。滑り止めに落ちても、そういう可能性は前提に入っていて、それで先を考えないという決断をしているのなら、その通りに行動すべきでしょう。

そして、そのように親が行動することによって、子どもも当然平静さを取り戻す。塾の先生と話をして、
「明日、がんばる」とボソっと言って寝る子がほとんどなのです。

次の日、がんばれるかは、ここまで育ててきた力にかかっています。中学入試は会場に連れていけば、もう親の仕事は終わりで、あとは本人ががんばるしかない。その力が育っていれば、特にことばをかけずとも本人もわかっているから、次の日がんばるのです。

ポイントは2つ

1つは親があたふたしない。そういうことも想定されている、という風に冷静に行動する。そして予定通り受験スケジュールをこなすことです。本人にはそれが一番プラスになる。

2つめは親がしっかり覚悟を決めておく。いろいろ想定した上でこういうプランで行こうと家族が決めたのだから、その通りやるという腹を決めていることです。そうすれば、迷わない。

実際に当日は、親も子もしんどい思いをするかもしれないが、しかし、それを乗り越えるからまた成長があるわけで、したがって「かける言葉」は用意しない、でおきましょう。

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