第96回 自ら努力する力

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■ これから受験準備は後半戦に入るわけですが、ここからはやはり個別の課題が多くなる分、それを自ら解決していく、ていねいな勉強を続けていく姿勢が必要になります。

■ しかし、子どもによってはなかなかそうならない場合もあるので、家庭教師を頼んだり、個別指導にやったり、お父さん、お母さんが横について勉強させたり、ということで何とか合格ラインにひっぱりあげる場合があるかもしれません。まあ、それで何とか滑り込んだ、という子も中にはいるかもしれませんが、先先のことを考えるとそうしない方が良いだろうと思うのです。

■ 中高一貫校に進むと同質化が進みます。つまり、入試を越えてこれるレベルの子どもたちが集まるわけだから、その差は僅差になるわけです。すると、その後の努力の差がすぐに成績に現れる。

■ これが結構こたえます。本人は合格して喜んだだろうが、しかし、数カ月後には授業がわからない、できないからまわりに馬鹿にされ始める、なんで入試に通ったんだ?などという陰口も聞こえたりするかもしれない。

■ そうなると、学校に行きたくなくなる。勉強もあまりしたくなくなる。というので、思い描いていた生活とはほど遠い状態になってしまうのです。自分で努力できるのであれば、多少遊んだにしても、全部遊びに回ることはあまりない。そこそこついていこう、ぐらいには思うものですが、あまり自分からやってこなかった子はここでしっぺ返しを受ける。

■ だから何とか入れてやろう、などと思ってはいけない。かえって先先、もっと困ることになりえる。先に失敗して後から成功すればいい、と思った方が子どもの将来にはプラスでしょう。

■ 後半戦は子どもが自分で勉強する力での勝負だと思ってください。それがなくて入るのはかなりしんどい状態になりえます。子どもが持つ力で入れなければ、やり直した方が良い。心留めておかれると良いかと思います。

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